【初心者向け】株式投資・資産運用におすすめの本11冊を厳選、良書ぞろいです

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本当に役立つ株式投資・資産運用おすすめ本10選

株式投資や資産運用をこれから始めようと思っている、または最近始めたが何から手を付けてよいかわからない。

このような時は、書籍から学ぶのが一番です。本は著者の知識や経験を体系立てて学べるアイテムですので、自分がどのような知識レベルにあっても、最適な本が必ず見つかるものです。

当サイトのような「インターネットの情報サイト」も参考になると思います。しかし、ネット記事は特定の記事を「単品で読む」ことが多いので、初心者にとって適切な記事を見つけるのは難しいかもしれません。

個人的に「セミナー」はおすすめできません。最近はマネー系のセミナーが増えていますが、大抵の場合、これらには主催者の別の目的があるからです。

繰り返しますが、読書は何かを学ぶ上で最適な方法のひとつです。

しかし、最近は投資や資産運用関連の本が星の数ほど出版されており、本当によい「良書」を見つけるのが困難です。

この記事では、初心者でも読める株式投資・資産運用の本を11冊、管理人が厳選して取り上げます。

いずれも、私が過去に読んで「良書」だと思ったものばかりです。

今回は、本格的な投資の専門書は除外し、これから株式投資・資産運用を始める初心者でも簡単に読めるものだけを選んでいます。

投資信託で資産運用を考えている方向けの本

投資信託

まず、投資信託での資産運用を考えている方向けに2冊の本を紹介します。

2冊と聞いて少ないと感じるかもしれませんが、私はこれから取り上げる3冊の本を徹底的に読み込んで理解すれば、「投資信託の本はそれ以上読む必要がない」と考えています。

大切なのは、「どの魚が良いか?」を知ることではなく、「良い魚を見分ける目利き力」を身につけることです。3冊の書籍は、良い投資信託の選び方をていねいに解説してくれます。

投資信託は資産運用をプロにお任せできる仕組みです。

誰でも手軽に購入できるのがメリットですが、一方で投資信託は金融機関(銀行・証券会社)の主力販売商品にもなっています。

金融機関が販売手数料を稼ぐために、彼らにとって利益が多く、私たち投資家にとって不利な商品が積極的に販売されているケースも少なくありません。

2冊の本から、正しい投資信託の選び方を学び取ることができれば、「金融機関の言いなり」でファンドを買わされることはなくなります。

2冊の本を読み終えたら、当サイト「1億人の投資術」に戻ってきてください。皆さんと同じ個人投資家の立場から、本当に良いと思える投資信託について、当サイトではより詳しく解説しています。

低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー

低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー

著者の朝倉智也さんは、投資信託のデータベースサイト「モーニングスター」の社長を務める人物です。

講演会などで登壇されたり、雑誌のインタビューで取り上げられるなど、資産運用業界では露出が多い方なのですが、どのような場面でも、私たち投資家にとって役立つ「正しい資産運用の基礎」を語ってくれています。

朝倉さんはその他にもいくつか書籍を出版されていますが、いずれも初心者にとって読みやすく、また正しい内容が書かれている良書が多いです。

今回はその中の一冊「低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー」を選びました。この本は、現在の投資信託の問題点と、良い商品の選び方をわかりやすく解説した本です。

投信販売ランキングの上位でもよく見かける、高利回りの毎月分配型ファンドや、アクティブファンドのデメリット、ETFのメリットや、リスクを抑えた負けない運用をする方法など。

本書を読めば、金融機関の営業担当者の言いなりになることがなくなり、自分の力で良い商品を選択する術を身につけられるはずです。

Amazon Kindleのデータで、読み終えるまでの平均的な時間は2時間24分(171ページ)です。

図表の多い本ですので、本を読むのが苦手な方にとっても読みやすい本だと思います。

低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー
低迷相場でも負けない資産運用の新セオリー

この書籍では、バンガード社のETFが取り上げられています。バンガードETFは自動積立できませんが、これを自動積立可能にした「楽天・バンガードファンド」が国内では販売されています。

つみたてNISA対象のおすすめ商品のひとつですので、下記の記事も合わせてご覧いただければと思います。

敗者のゲーム(第6版)

敗者のゲーム

敗者のゲーム」は資産運用業界では定番中の定番の一冊です。

この記事を書いている時点では「第6版」が最新版ですが、もしこれよりも新しい版が出版されていたら、最新のものを購入してください。

著者は主に、アメリカの個人年金(日本で言うiDeCo)を運用する時の大切な要素について語っています。

海外の話なので国内には当てはまらない部分もありますが、本質的なところは日本でも海外でも変わりません。

本書は、アクティブファンドで勝つことが難しい理由と、インデックスファンドの重要性がメインテーマとなっています。

「敗者のゲーム」を読めば、なぜ資産運用では低コストなインデックスファンドを選ぶことが最適なのか、これでもかというぐらい頭に叩き込まれます。

しかしこの内容は、裏返すと「逆に何をすればインデックスを上回るリターンが得られるのか」のヒントも提供してくれています。

アクティブファンドへの投資を検討している人や、株式投資でインデックスを超えるリターンを目指したい人にとっても、読む価値がある本だということです。

Amazon Kindleのデータで、読み終えるまでの平均的な時間は4時間2分(276ページ)となっています。

本を読む習慣がない人や、資産運用についてまったくわからない人にとっては退屈なところもあるかもしれません。

しかし、「敗者のゲーム」で著者が伝えたい内容は基本的に1メッセージですので、「よくわからない」と感じたら、どんどんページを飛ばしてください。

精読せず、なんとなく読んでいくだけでも本書の重要な要素はつかめますので、途中で諦めず、最後までページをめくってみてください

インデックスファンドに関する情報は、当サイトでも数多く取り扱っていますので、下記の記事も合わせてご覧ください。必要に応じて、サイト内検索もお使いください。

山崎元のほったらかし投資

山崎元のほったらかし投資

山崎元のほったらかし投資」は、経済評論家の山崎元さんが監修を務める、資産運用のポイントを解説した一冊です。

この本は初心者にも読みやすく、書店で立ち読みしたときに「あまりにも良すぎる本」だと感じたため、私の会社の社員にも、読んでみることをおすすめした本です。

「金融の世界は罠だらけ」です。本当はシンプルで簡単なものですが、それを複雑化し、至るところに罠が張り巡らされています。

山崎元さんの書いた(または監修した)書籍はいずれも、こうした問題点を正しく説明し、真に大切な知識を私たちに教えてくれます。

銀行や証券会社の営業マン、資産運用セミナーの講師、ファイナンシャルプランナーなど、「お金のプロ」を名乗る人は世の中にたくさん存在します。

しかしそのほとんどが、自らの利益を得るために、資産運用の初心者とって本当に良い商品を勧めたり、真に正しい知識を提供するということを行っていません。(彼らの中には勉強不足の人も山ほどいます)

そのような金融の世界で、山崎元さんは私たち投資家に対して、正しい知識を提供してくれる貴重な人物です。(極めて貴重な人物と言っても良いでしょう)

「山崎元のほったらかし投資」では、投資信託での資産運用の他に、選んではいけない金融商品の解説などもわかりやすく行ってくれている一冊です。

図表の多いムック本で100ページほどの書籍ですので、普段は本を読まない方でも読みやすいと思います。

ムック本は廃刊になってしまうことも多いです。

もしこの本が廃刊になっている場合は、山崎元さんの書いた他の書籍・ムック本を読んでみても良いと思います。

山崎元さんは、話している内容が一貫しているので、どの書籍を手にとっても正しい金融の知識を得ることができるはずです。

株式投資を始めたい方向けの本

株式投資

任天堂やソフトバンクなどの個別株式を購入し、自分自身で運用するのが株式投資です。

配当金や株主優待やもらえるのも株式投資の醍醐味ですが、何よりも株式は投資信託よりも値上がり・値下がりが大きいという特徴があります。

投資信託は数多くの銘柄に分散投資して運用を行うため、値動きは安定しやすいです。少額で購入できるのも投資信託のメリットです。

一方、株式は一定の資金がなければ買えません。

また、株価が上がれば1年間で投資額の10倍以上の利益が得られる可能性を秘めています。(もちろん、1年で株価が10分の1以下になる可能性もあります)

投資期間も自由自在です。

私は主に長期投資を好みますが、デイトレードのような短期売買によって利ざやを稼ぐ手法もあります。(デイトレードについては後述)

しかし、どのような銘柄を選べばよいか。良い株を見つけるにはどうすればよいか。また、投資銘柄の財務分析はどこを見ればよいか。初心者にとって株式投資は難しいことだらけです。

これから紹介する5つの本は、いずれもこうした問題の答えを提供してくれます。

株式投資の関連書籍は本屋さんでも山ほど売られていますが、下記の5冊はすべて、10年以上の投資履歴を持つ管理人が「初心者にとって読む価値がある本当に良い本」ばかりです。

勝つ投資 負けない投資

勝つ投資 負けない投資

65万円から100億円の資産を築いた個人投資家の片山晃さん(五月さん)と、ファンドマネージャーの小松原周さんによる共書です。

片山さんと小松原さん、両者の投資手法はまったく異なりますが、本書「勝つ投資 負けない投資」は2人の投資家の視点で株式投資の極意が語られています。

業績の変化に注目する個人投資家の片山さんは、数年程度での売却を想定した「勝つ投資」に強みを持っています。

一方、投資家からお金を預かり運用を行うファンドマネージャーの小松原さんは、ウォーレン・バフェットのような長期投資で結果を出す「負けない投資」を重視しています。

無駄なく読みやすい文章なので、初心者の方でも、その本質的な内容がスッと頭に入ってくると思います。

お二人の考え方が違う部分もありますが、「どちらも正しい意見」であることに違いはありません。

「勝つ投資 負けない投資」は、株式投資で勝つために本当に大切なことが何なのかを理解できる貴重な一冊です。

Amazon Kindleのデータで、読み終えるまでの平均的な時間は2時間26分(124ページ)です。

ページ数が少なく、読みやすい文章なので、株式投資が初めての方でも安心して読める本だと思います。

ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること

ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること

三井住友DSアセットマネジメントでファンドマネージャーとして仕事をしている苦瓜達郎さんが書いた株式投資の本です。

彼がどのような基準で銘柄を選んでいるのか、その極意をわかりやすく解説しています。

苦瓜達郎さんは、過去の実績から高い評価を得ているファンドマネージャーで、新聞や雑誌などでもよく取り上げられている方です。

(ひふみ投信の藤野さんも同じ発言をしていましたが)理論株価は「PER ✕ EPS = 理論株価」という公式で導くことができます。

苦瓜達郎さんの投資法はシンプルで、現在の株価が、上記の公式によって算定した「理論株価」よりも安い銘柄を機械的に買っていくというやり方です。

しかし、この「PER(株価収益率)」と「EPS(1株あたり利益)」という2つの変数を適切に見極めることが、投資家としての腕の見せどころにもなります。

書籍「ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること」では、苦瓜さんがどのような点に注意して、正しいPERとEPSを導き出しているか、そのヒントを提供してくれます。

内容自体は初心者でも十分理解できるものだと思います。

PERやEPSの意味さえ理解できていれば、苦労することなく読み進められるはずです。

PER(株価収益率)は以下の記事で詳しく解説しています。

ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること
ずば抜けた結果の投資のプロだけが気づいていること

Amazon Kindleのデータで、読み終えるまでの平均的な時間は1時間45分(128ページ)です。

2時間以内で読めるので、普段あまり読書をしない方にもおすすめです。

ピーター・リンチの株で勝つ

ピーター・リンチの株で勝つ

ピーター・リンチはかつて、圧倒的な投資リターンをもたらした「マゼラン・ファンド」を運用していた、ファンドマネージャーです。

ピーター・リンチの株で勝つ[新版]アマの知恵でプロを出し抜け」は、ピーター・リンチがどうやって銘柄を選んでいるか、上手く行った方法と失敗の経験を惜しみなく語っている書籍です。

中でも本書のテーマとなっているのが「10倍株(テンバガー)」です。

どのような銘柄に投資をすれば、10倍株を掴むチャンスが得られるのか、また銘柄選びの注意点も初心者にわかりやすく解説しています。

例えば、日本を代表する自動車会社「トヨタ自動車」について考えてみます。

この記事を書いている時点で、トヨタ自動車の時価総額(発行済株式数 ✕ 株価)は21兆円です。

どれだけトヨタ自動車が優良企業でも、今後10年程度でトヨタの株価が10倍になる可能性はゼロに近いと判断できます。

なぜなら、トヨタ自動車の株価が今の10倍になるためには、トヨタの時価総額は今の10倍の210兆円になる必要があるからです。(ちなみに、現在の東証一部全銘柄の時価総額合計は639兆円です)

また、株価10倍のために売上高を10倍にするには、トヨタ自動車は290兆円の売上を作らなくてはなりません。(ちなみに、日本の国家予算は103兆円です)

こうした理由から、10倍株を狙うのであればトヨタ自動車には投資すべきではないという答えを導くことができます。

本書は外国株式について書かれた内容ですが、国内株にも問題なく適用できます。

ページ数こそ多いですが、1つずつ内容を噛み砕きながら読み進めることができれば、まったくの初心者でも読めないことはありません。専門的な内容はほとんど出てこないので安心です。

Amazon Kindleのデータで、読み終えるまでの平均的な時間は5時間47分です。

内容はさほど難しくありませんが、ページ数が多いので読書慣れしていない方にとっては退屈かもしれません。

まずは他の投資本を読んで、ある程度本を読むことに慣れてから、本書にチャレンジしてみてください。

決算書の暗号を解け

決算書の暗号を解け

著者は勝間和代さんです。

最近では幅広い分野で活躍している勝間和代さんですが、彼女は過去にJPモルガン証券で証券アナリストとして働いていた経験があります。

JPモルガン証券を経て、独立した2007年に「決算書の読み方」に関する結構まじめな本を執筆されています。

この本は電子書籍化されておらず、あまり有名な書籍ではないのですが、個人的にはとても良く書かれた本だと考えています。

株式投資における重要な視点は、これまで取り上げた本から十分学べます。しかし、さらに深く踏み込んで銘柄分析をしようと思った場合、やはり決算書を読み解くスキルが不可欠となります。

勝間和代さんの書いた「決算書の暗号を解け」は、決算書の基本的な見方を解説しつつ、粉飾決算を見抜くために注意すべきポイントまでしっかりと書かれています。

かといって、決して難しい内容ではなく、株式投資の初心者が読んでも十分理解できる内容です。

本書を1つずつ読み進めて理解できれば、「(表面的な)決算書の読み方を知っている多くの投資家」を一歩リードできること間違いありません。

表面的な数字の裏に隠れた重要な部分を見つけることができ、これまでとは違った視点で決算書を見れるようになります。

「会社四季報」の読み方はこちらの記事で解説しています。あわせてご覧ください。

1分間バフェット

1分間バフェット

ウォーレン・バフェットは世界で最も著名な投資家です。

バフェットがどのような考え方で投資をしているのか、投資のテクニックだけでなく企業に対する考え方も含めて、「1分間バフェット」を通じて手軽に理解できます。

「1分間バフェット」は、ウォーレン・バフェットの言葉を1つずつ取り上げ、1分程度の補足を付け加えて構成している書籍です。名言集のようなものですね。

良い本なのですが、この本を読む上で注意すべきポイントが1つだけあります。

それは、ウォーレン・バフェットは長期投資を基本戦略としている投資家だということです。

株式投資は、投資の時間軸によって、手法も、選択すべき銘柄も大きく異なります。

1年程度の時間軸で投資を検討している人が、バフェットのような30年間の長期投資で選ぶ銘柄を選んでも、報われない事が多いです。

投資の時間軸を問わず、投資に対する考え方はバフェットからたくさん学べますが、実際の銘柄選びについては、自分の考える投資の時間軸と、参考にしている投資家の時間軸を一緒にしないように注意してください。

この本を読んで、すぐに株で勝てるようにはならないと思いますが、著名投資家の発言から、株式投資で大切な考え方を学べます

「1分間シリーズ」は他にも数多くのラインナップがあります。私は他に「1分間ジャック・ウェルチ」を読みましたが、こちらも良い本なのでおすすめです。

Amazon Kindleのデータで、読み終えるまでの平均的な時間は1時間37分(196ページ)です。

1~2時間程度で一気に読み進めることもできると思います。

読書に慣れていない方でも読みやすく設計されているので、本屋で立ち読み(パラ読み)してみても良いでしょう。(電子書籍版もあります)

デイトレードに興味がある方向けの本

デイトレーダー

私は、今ではもうすっかりデイトレードはしなくなりました。(現在は企業分析をして銘柄を選ぶ長期投資家です)

しかし、株式投資をはじめた頃はデイトレードに熱中し、1日100回以上の取引をすることも珍しくありませんでした。

この記事で取り上げる「デイトレ向けのおすすめ本」は、いずれも古いものばかりです。しかし、普遍的なことが書かれており、これからデイトレーダーを目指す方が読んでも役に立つ書籍だと思います。

いずれも、投資業界では「名著」と言われる本ですので、長期投資を考えている人が読んでも、数多くのヒントが得られるはずです。

デイトレード

デイトレード

オリバー・ベレスとグレッグ・カプラが執筆した、その名も「デイトレード」という本です。

デイトレードを始めるなら、まず最初に読んでおきたい本です。

具体的なテクニックが書かれているわけではありませんが、デイトレードで負ける人がどのような人物なのか。また、負けないためにはどうすれば良いかが書かれています。

私自身も当時、何度も読み返しましたし、Amazonのレビューを見ても、何度も読み返しているという方がたくさんいます。

デイトレーダーにとって本質的なことがまとめられているので、トレードが上手くいかない時は皆、書籍「デイトレード」に立ち返るのだと思います。

トレーディング関連の書籍は、後述する「ゾーン」や「マーケットの魔術師」をはじめ、心理面に関する内容が少なくありません。

デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術
デイトレード マーケットで勝ち続けるための発想術

ゾーン 相場心理学入門

ゾーン 相場心理学入門

株式やFXのデイトレードで勝つための心構えを心理的な局面から解説した名著。

この本は、株式投資のデイトレーダーだけでなく、FX(外国為替証拠金取引)のトレーダーにも人気があります。

ゾーンとは「ミスによる結果を恐れる気持ちが皆無になった心理状態」のことを示しています。

恐怖や焦りから解放され、冷静で機械的に取引を続ける「ゾーン」の状態を保つことが、トレーダーとして成功するためには不可欠だと本書は説明しています。

デイトレードは、その日のうちに取引の結果(良かったか、悪かったか)がわかりますので、反省を活かして翌日の取引に挑むことができるのがメリットです。

しかし、株式投資には不確実な要素があるため「正しい取引をしても負け続けること」や「間違った取引をしても勝ち続けること」があります。

こうした「まぐれ」の勝ちや負けに惑わされることなく、安定した心理状態で(たとえ運悪く負けが続いていても)正しい取引を継続することが、デイトレードでは大切です。

マーケットの魔術師

マーケットの魔術師

マーケットの魔術師は、成功した海外のトレーダーに対するインタビュー内容をまとめた書籍です。

勝ち組トレーダーがどのような考えで取引しているのか、本人の言葉で語っている貴重な書籍となっています。

何人ものトレーダーのインタビューを読むことで、「すべてのトレーダーに共通する内容」が見えてきます

それは「損切りをすること」と「賭けすぎないこと」です。

初心者の多くが、損失のまま保有株を売却する「損切り」を怠ります。なぜなら、損を確定させることは心理的に勇気のいることだからです。(詳しくはプロスペクト理論の記事で解説)

しかし、デイトレードのような短期取引では、損切りが遅れると、ダメージがさらに大きくなってしまうことも珍しくありません。

マーケットの魔術師では、勝ち組トレーダーが口を酸っぱくして、何度も「損切りの重要性」を頭に叩き込んでくれます

また、初心者が陥りがちなもう一つの失敗は「一度に多くの資金を賭けすぎてしまうこと」です。

これは短期投資でも、長期投資においても共通する「投資で勝つために大切なこと」だと私は考えています。

例えば、手持ちの軍資金が100万円あった場合、多くのトレーダーが一気に100万円を投じてしまう傾向にあります。

しかし、マーケットの魔術師たちが言うように、最初は10万円などの小さな金額から打診買いをし、その後の結果と自分の自信が深まるに伴って、少しずつポジション(投資額)を大きくしていくことが何よりも大切です。

損切りにしてもポジション調整にしても、リスク管理がデイトレードで勝つための鉄則と言えるでしょう。

ポジションを少しずつ増やしていく「ピラミッティング」については、下記の記事で詳しく取り上げていますので、あわせてご覧ください。

投資で勝つには心構えが大切だ

資産を育てる

投資で勝つためのテクニックや銘柄選びは、書籍から学べます。もちろん、書籍の内容を実践し、経験から得る学びも大切です。

知識と経験を積み重ねていくと、投資で勝つためには「心構え(心理的な余裕)」が最も大切な要素だと気づきます。

  • 株価が大暴落している状況で、冷静に買い向かえるか
  • バブルの状態で他の人が大きく儲けている中で冷静を保てるか
  • 損失が大きくなる前に「損切り」できるか
  • 魅力的な投資対象がない時に「待つ」という選択ができるか

などなど、投資で勝つためには「人間が心理的に辛いことに耐える力」が求められます

今回は「初心者でも読みやすい本」に限定して取り上げましたが、その他にも投資の心構えを身につけるためにおすすめの本や格言はたくさん存在します。

書籍「投資で一番大切な20の教え」は、投資家に必要な要素がどのようなものかを教えてくれる一冊です。

この本は主に長期投資家向けの本です。株式投資の初心者にとっては、ややむずかしい内容なので今回は外しました。(初心者でも読めないことはありません)

ウォーレン・バフェットが「株主総会で参加者に配った本」としても有名です。

短期投資家向けの心構えとしては「ギャン理論」がおすすめです。

テクニカル分析とルール作りで富を気づいたカリスマ「ウィリアム・ギャン」が考えた「28のルール」は今なお、多くの投資家の心の支えになっています。

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執筆者の詳細プロフィール
右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「今日の経営」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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