楽天・全世界株式インデックスファンドの利回りと評価、つみたてNISA・イデコで投資

カメでもわかる投資塾

楽天・全世界株式インデックスファンド

楽天・全世界株式インデックスファンドは、文字通り「全世界」を投資対象にした投資信託です。

先進国・新興国の両方が対象で、投資対象国は47カ国におよびます。また、債券には投資せず、基本的には100%株式に投資する「株式インデックスファンド」となります。

楽天・全世界株式インデックスファンドは、資産運用会社の楽天投信投資顧問がバンガードと提携したことで、誕生したファンドです。

バンガードと言えば、世界最大規模のインデックスファンドの運用会社であり、また超低コストのETFを組成していることで世界的にも有名な会社です。

そして、楽天・全世界株式インデックスファンドも、「つみたてNISA」や「イデコ(個人型確定拠出年金)」に採用される低コストな優良ファンドとして評価されています。

この記事では、楽天・全世界株式インデックスファンドについて、特徴や管理人の評価、そして期待できる利回りを解説します。

楽天・全世界株式インデックスファンドは愛称「楽天・バンガード・ファンド(全米株式)」がついていますが、本記事では正式名称で表示しています。

楽天・全世界株式インデックスファンドの仕組み

楽天・全世界株式インデックスファンドの仕組み

前述のとおり、楽天・全世界株式インデックスファンドは、楽天投信投資顧問とバンガードの提携によって生まれた投資信託です。

バンガードは、主に海外ETFの運用を行っている会社です。(バンガードETFの詳細解説はこちら

バンガードETFの中でも特に知名度の高い商品の1つに「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカー:VT)」という商品があります。

この商品は、経済評論家の山崎元氏が推奨しているETFとしても有名です。

仮に筆者(仕事上投資を控えている)が1本だけ自分で購入するとしたら、この商品を買いたい。

山崎元氏の発言
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)を推奨

なぜなら、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(通称:VT)は、

  • 全世界に分散投資できる
  • 業界トップクラスの圧倒的な低コスト

を実現しているからです。
事実、投信ブロガーでこのETFを好んで買っている方も多いです。

しかし、海外ETFは初心者にとって「敷居が高い」、「売買が面倒」、「積立ができない」といったデメリットがあります。

そこで、バンガード・トータル・ワールド・ストックETFの購入を代行し、

  • 初心者にとって敷居が低く扱いやすい
  • ETFや為替取引の売買を代行
  • 自動積立を可能に

したのが、楽天・全世界株式インデックスファンドです。

ひとことで説明すると、「楽天・全世界株式インデックスファンド」とは、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(通称:VT)を買うだけの投資信託」です。

手数料は少しかかりますが、「海外ETFを自分で購入するよりも手軽に扱えるようにした」というのが狙いです。

かんたんな仕組みを以下に示します。

投資家(私たち)

楽天・全世界株式インデックスファンド(手数料徴収)

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(手数料徴収)

全世界の株式に投資

※間に入るマザーファンドは省略しています

これが、この投資信託の大きな特徴です。

信託報酬の低さで人気化

計算

海外ETFは証券会社を通じで購入可能です。

「楽天投信投資顧問に手数料を中抜きされたくない」という方は、自分自身で「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF」を買った方が安上がりです。

しかし、海外ETFは自動積立ができなかったり、分配金の再投資なども自分でしなくてはならない、おまけに円・米ドルの為替取引をする必要があるなど、長期の積立には労力がかかります。

資産運用に時間をたっぷりかけられる方にとっては、自分自身でETFを買い続けるのもありだと思います。

しかし、資産運用に時間をかけたくない方にとっては一般の投資信託のように定期的に自動積立が行われる仕組みの方が扱いやすいと思います。

事実、私も楽天・全世界株式インデックスファンド登場以前は自分でETFを買っていました。

しかし、このファンドが登場してからは、楽天・全世界株式インデックスファンドに切り替えて自動積立をしています。

「コスト」と「利便性」を天秤にかけ、自分にとってどちらのメリットが大きいかを考えた結果、後者を選択することにしました。

  • バンガード社に支払うコスト
  • 楽天投信投資顧問に支払うコスト

信託報酬が2重に差し引かれるとはいえ、楽天・全世界株式インデックスファンドは信託報酬の低さに定評があり、多くの投信ブロガーから支持を得ています。

▼楽天・全世界株式インデックスファンドの信託報酬

  • バンガードETFの信託報酬:0.10%程度
  • 楽天・全世界株式インデックスファンドの信託報酬:0.12%
  • トータルコスト:0.22%程度

購入時手数料・信託財産留保額:0円

※税抜きです

全世界を投資対象にしたインデックスファンドの中では、破格の低コスト化を実現しています。

世界47カ国が投資対象

世界経済

楽天・全世界株式インデックスファンドは、「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」という株式指数に連動する動きをします。

株式指数とは「NYダウ」や「日経平均株価」のようなもので、全世界の株式市場の動きを平均化した指数のひとつです。

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
投資する国
先進国・新興国など約47カ国
投資する株式
大型株・中型株・小型株

約8,000銘柄で構成されるこの指数は、全世界の時価総額の98%をカバーしています。

つまり、この指数に連動する「楽天・全世界株式インデックスファンド」を1本買うだけで、世界分散投資を実現できます。

ただし、時価総額をベースに組入銘柄が構成されるため、

  • 米国株式が約50%
  • 日本株式が約8%

含まれていることは、頭に入れておくべきです。

新興国も投資対象ですが、ポートフォリオ全体の組入比率は低くなっています。例えば、中国株への投資比率は約3%程度です。

中国やインドなどの新興国に積極的に投資をしたい場合は、素直に「新興国株式インデックスファンド」の購入をおすすめします。

全世界の株価指数としては「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」も有名です。

こちらは、

  • 野村つみたて外国株投信
  • eMAXIS Slim 全世界株式

などがベンチマークとして採用しています。

「全世界の株価を指数化したもの」という点では同じですが、小型株を含むかどうか、日本株を含むかどうかなどの点で異なります。

指数の違いについての解説は「野村つみたて外国株投信」の記事で行っています。興味のある方は、あわせてご覧ください。

利回りはどれくらいになる?

利回り

楽天・全世界株式インデックスファンドの利回りについて考えてみます。

投資信託の利回りは「年率リターン(分散投資再投資)」で測ることが多いです。

また、1年あたりの平均リターン(利回り)は、計測期間が長期にわたるほど安定します。

楽天・全世界株式インデックスファンドが投資対象としている、「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」の過去のリターンは以下の通りです。

  • 1年間:24.19%
  • 3年間:9.85%
  • 5年間:11.13%
  • 9年間:3.74%(分配金除く)

※バンガード公式サイトから基準価格を引用
※9年間の年率リターンは設定日となる2008年6月29日~2017年6月25日までの市場価格終値で独自計算
※米ドル換算のデータです
※記事執筆時点(2018年4月10日)の情報です

9年間の年率リターンは、VTが初めて市場で取引された日の終値から、9年後の終値を使って求めています。

実は、VTが設定された2008年はリーマンショックのど真ん中であり、価格急落からの回復という結果を経ています。

また、上記の年率3.74%のリターンには分配金が含まれていません

分配金利回りを2%程度と考えると、分配金再投資後の年率リターンは6%程度になると思います。

一方で、直近の数値は金融緩和の影響もあり、「でき過ぎ」の印象を受けます。

これらをトータルで考えると、長期的な年換算の利回りは6%~12%の範囲に収まるのではないか?と考えられます。

長期的に見ると、リーマンショック級の株価暴落が来ても、年率6%程度のリターンを確保できているという実績は大きいです。

ちなみに、上記の利回りはドル換算ですが、「楽天・全世界株式インデックスファンド」は円換算で推移します

為替レートの影響を受けるため、円安になれば上記のリターンを上振れしますが、円高になると下振れのリスクがあることも覚えておきましょう。

eMAXIS Slimや雪だるまとの比較

投資利益の比較

全世界を投資対象にした投資信託は人気があります。

楽天・全世界株式インデックスファンドの他にも、同様の投資信託が数多く登場しています。それぞれの違いをまとめておきます。

楽天・全世界株式インデックスファンド
信託報酬:0.22%程度
連動指数:FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
運用会社:楽天投信投資顧問
SBI・全世界株式インデックス・ファンド<愛称:雪だるま(全世界株式)>
信託報酬:0.139%
連動指数:FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス
運用会社:SBIアセットマネジメント
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
信託報酬:0.142%
連動指数:MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
運用会社:三菱UFJ国際投信
野村つみたて外国株投信
信託報酬:0.19%
連動指数:MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)
運用会社:野村アセットマネジメント

※信託報酬は税抜きです
※いずれも、連動指数は円換算ベースです

MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本)」は、

  • 小型株を含んでいない
  • 日本を投資対象に加えていない
  • 全世界の時価総額の約85%をカバー

という点で、「FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス」と異なります。(FTSEは全世界時価総額の95%をカバー)

信託報酬は「SBI・全世界株式インデックス・ファンド<愛称:雪だるま(全世界株式)>」に優位性があります。

こちらも良いファンドなのですが、「楽天・全世界株式インデックスファンド」が1本のバンガードETFに投資をしているのに対して、「SBI 雪だるま」は3本のETFに投資することで指数への連動を図っています。

信託報酬では「雪だるま」が最強です。

しかし、現時点で私自身は、信頼性の観点から「楽天・全世界株式インデックスファンド」を選択しています。

イデコ・つみたてNISAで買うには?

iDeCoとつみたてNISAの違い

楽天・全世界株式インデックスファンドは、個人型確定拠出年金の「iDeCo(イデコ)」や、つみたてNISAで購入可能です。

どちらも個人投資家にとって節税効果の高い制度ですので、前向きな活用をおすすめします。

「つみたてNISA」で購入する場合は、ネット証券・ネット銀行を中心に幅広く販売されているので、買いやすいと思います。

楽天・全世界株式インデックスファンドは、「楽天証券」でも販売されています。

楽天証券で投資信託を購入すると、「投信保有残高10万円ごとに毎月4ポイント」がもらえます。(年間48ポイントに相当)

つみたてNISAを活用して、毎月3.3万円を20年間積立し、年率5%で運用した場合、20年後の投信残高は1,356万円になっています。

この場合、毎月540ポイント(年間6,480ポイント)がもらえる計算になり、非常にお得です。

毎月数万円の投資で、20年後に1,000万円以上を貯めることができれば、老後の生活でも大きな助けになるはずです。

楽天証券では、貯まった楽天スーパーポイントを使って投資信託を買える仕組みも導入しているので、資産運用がはじめての方にもおすすめです。

楽天証券のNISA 公式サイトはこちら

イデコで買えるのは楽天証券だけ

イデコ

イデコは「将来の年金作り」の制度です。

60歳まで引き出せないというデメリットはありますが、節税効果が極めて高いので、まず最初にイデコから始めるべきだという専門家も少なくありません。

私自身も、イデコの制度は本当に上手くできているなと感じます。

1年でも早くスタートした方がメリットは大きくなります。

私も数年前からはじめていますが、毎年納める所得税・住民税が減るので、とても助かっています。

「つみたてNISA」においては、楽天・全世界株式インデックスファンドは多くのネット証券・ネット銀行で取扱があります。

一方で、イデコは金融機関によって投信のラインナップが大きく異なります

現在、私が知るところでは、楽天証券のイデコだけが「楽天・全世界株式インデックスファンド」を取り扱っている状況です。

もし、イデコを通じて「楽天・全世界株式インデックスファンド」を買いたい場合は、楽天証券のイデコがおすすめです。

楽天証券のイデコは、口座管理手数料が0円で評判です。

また、投資信託のラインナップを見ても「質の良いファンドが豊富」に揃っているため、長期の資産形成が行いやすいです。

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