楽天証券で買えるつみたてNISA対象のおすすめ投資信託5選、ファンドの選び方
執筆者:川原裕也
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楽天証券は、国内最大規模の投資信託を取り扱うネット証券として評判です。私自身も楽天証券の愛用者の一人です。
常時2,000本以上の投資信託を扱っており、つみたてNISA対象のファンドもすべて購入できます。
楽天証券では、投資信託を100円から購入できたり、楽天ポイントを使って購入できたりするので、少額からつみたてNISAをやってみたい方にもおすすめです。
また、投資信託の保有残高に対して毎月「楽天ポイント」が付与されるため、コツコツと投資信託の保有額を増やしていくほど、毎月もらえるポイント数も多くなります。
今回は、楽天証券で買える、つみたてNISA対象の投資信託でおすすめできるものを解説します。
目次
楽天証券で選べるつみたてNISA対象ファンド5選
つみたてNISAでは、金融庁が示した条件を満たした投資信託だけが販売できるルールです。
よって、手数料があまりに高すぎるファンドは販売されておらず、私たちが安心して買える投資信託だけが売られています。
楽天証券では、つみたてNISAの条件を満たす投資信託をほぼすべて取り扱っています。
「つみたてNISA対象ファンドは安全」といっても、ピンキリですので、この記事では中でも特におすすめできる商品だけを厳選して取り上げます。
なお、つみたてNISA対象ファンドはすべて、購入時手数料0円の(ノーロード)です。
※信託報酬は10%税込で表記しています
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
- 信託報酬
- 0.10989%(ポイント付与考慮後:0.06189%)
- 実質コスト
- 0.193%(第2期:2018年4月26日~2019年4月25日の運用報告書より算出)
- 運用会社
- 三菱UFJ国際投信
- 特徴
- 先進国22カ国に分散投資、マイクロソフトやフェイスブックにも投資できる。
つみたてNISA対象ファンドの中でも、個人投資家に最も支持されているのが「eMAXIS Slim(イーマクシススリム)」シリーズです。
徹底的に「低コスト」にこだわった商品で、他社が信託報酬の引き下げを行うと、それに対抗して自動的にコストが下がります。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、日本を除く先進国22カ国を投資対象としており、この投資信託を1つ買うだけで、世界分散投資を実現できます。
各国の時価総額(経済規模)によって投資比率が決まるため、アメリカへの投資比率が全体の6割以上を占めています。
投資する銘柄の上位は、アップル、マイクロソフト、フェイスブック、アマゾンなどの、世界的に有名な名だたる企業です。
つみたてNISAで「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」を購入するだけで、これらの企業に間接的に投資することが可能です。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは為替ヘッジを行いません。円高が進行すると為替差損が発生し、逆に円安になるとリターンが上振れします。
これらの影響は、すべて投資信託の基準価格に反映されます。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」は、「MSCIコクサイ インデックス(配当込み・円換算)」という指数に連動します。
この指数の過去の年率リターン(複利利回り)は以下の通りです。
- 1年:13.7%(9.5%)
- 3年:12.9%(14.4%)
- 5年:8.3%(7.6%)
- 10年:10.4%(12.6%)
- 15年:8.1%(8.3%)
- 20年:5.7%(5.9%)
- 30年:9.1%(8.1%)
※2019年10月末時点
※米ドルベース(カッコ内は円ベース)で表記
※eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの基準価格は円建てで反映されます
年率リターンは計測期間が長期になるほど、本来の実力を反映しやすいと言われています。
「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」の詳しい解説は下記の記事を参照してください。
また、その他のeMAXIS Slimの解説記事はこちらです。
ニッセイTOPIXインデックスファンド
- 信託報酬
- 0.154%(ポイント付与考慮後:0.106%)
- 実質コスト
- 0.178%(第4期:2018年2月21日~2019年2月20日の運用報告書より算出)
- 運用会社
- ニッセイアセットマネジメント
- 特徴
- 東証一部に上場する企業に投資。1,800銘柄以上に分散投資している。
ニッセイTOPIXインデックスファンドは、国内株式を投資対象する投資信託です。
TOPIX(東証株価指数)とは、東証一部の全銘柄を対象にした代表的な指数です。
日経平均株価に比べて知名度は劣りますが、インデックス運用では通常「TOPIX」に連動するファンドを選ぶ方が多いです。
1,800銘柄以上に分散投資するため、東証一部に上場する多くの企業に、間接的に投資できます。
時価総額(企業規模)が多い銘柄への投資比率が高くなるため、組入比率の上位はトヨタ自動車やソニー、ソフトバンクグループなどです。
国内株式を投資対象としたファンドは数多くありますが、その中でも「ニッセイTOPIXインデックスファンド」はトップクラスの低コストを実現しています。
投資対象が国内だけなので、なじみのある企業に投資できる点において、選びやすいファンドだと思います。
「ニッセイTOPIXインデックスファンド」は、「TOPIX(配当込み)」という指数に連動します。
この指数の過去の年率リターン(複利利回り)は以下の通りです。
- 1年:3.9%
- 3年:8.6%
- 5年:6.9%
- 10年:8.7%
- 15年:4.9%
- 20年:2.0%
- 30年:-0.2%
※2019年10月末時点
年率リターンは計測期間が長期になるほど、本来の実力を反映しやすいと言われています。
日本は人口減、経済成長の鈍化が続いているため、長期リターンではやや残念な結果になっています。
しかし、その分割安になっているという見方もできるため、国内・世界の株式にバランス良く投資しておくのがベストだと思います。
ひふみプラス
- 信託報酬
- 0.1078%以下(ポイント付与考慮後:1.03%)
- 実質コスト
- 0.1243%(第7期:2017年10月3日~2018年10月1日の運用報告書より算出)
- 運用会社
- レオス・キャピタルワークス
- 特徴
- 主に国内株式に投資するアクティブファンド。その実力は個人投資家からも高く評価されている。
ひふみプラスは、いま最も人気のあるアクティブファンドです。
テレビなどでも特集されたことがあり、個人投資家からの支持が厚く、多くのファンがいます。
つみたてNISAのような長期投資では、「低コストなインデックスファンド」を選ぶのが普通です。
なぜなら、長期運用ではアクティブ運用(プロに自由に運用させる)よりも、インデックス運用(特定の指数に連動させる)の方がリターンが良いことが多いからです。
しかし、一部のアクティブファンドは長期的にインデックス運用のリターンを上回っているのも事実。
その数少ない「インデックスを上回るアクティブファンド」だと期待されているのが、ひふみプラスです。
過去のリターンは驚異的であり、その実績からも高い評価を得ているファンドです。
ひふみプラスは主に国内株式を投資対象としていますが、資産規模が大きくなったことに伴い、最近は米国株式にも一部投資を行っています。
「ひふみプラス」は、特定の指数には連動しません。実力次第で大きく値上がり・値下がりする可能性があります。
過去の年率リターン(複利利回り)は以下の通りです。
- 1年:3.42%
- 3年:11.67%
- 5年:12.89%
※2019年11月21日時点
※運用期間が短いため過去5年までの結果を表示
年率リターンは計測期間が長期になるほど、本来の実力を反映しやすいと言われています。
今後も、この驚異的なリターンが続くかどうかわかりませんが、期待できるアクティブファンドのひとつであることは間違いありません。
楽天証券の投信販売ランキングでも、常に上位にランクインしている人気ファンドです。
楽天・全米株式インデックス・ファンド
- 信託報酬(トータルコスト)
- 0.162%程度(ポイント付与考慮後:0.114%)
- 実質コスト
- 0.191%(第2期:2018年7月18日~2019年7月16日の運用報告書より算出)
- 運用会社
- 楽天投信投資顧問
- 特徴
- アメリカに上場する株式のほぼ100%に分散投資。約3,500銘柄を組み入れている。
全米の株式のほぼ100%に分散投資を行う「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、米国株に投資をしたい方におすすめです。
というのも、アメリカは過去のリターンを見ても、将来の人口推移などを見ても、その強さは圧倒的だからです。
最近は、全世界(または先進国株式)に分散投資をする投資信託が人気です。しかし、過去の結果を見る限りでは、米国株式だけに投資していた方がリターンは高くなっています。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、アメリカの上場企業全体に投資できるファンドの中では、驚異的な低コストを実現しています。
約3,500銘柄に分散投資しているため、アメリカという経済大国が今後も大きく成長したり、米国企業が利益を生み出し続けることで、その実績をしっかり取り込める投資信託です。
「楽天・全米株式インデックス・ファンド」は、「バンガード・トータル・ストックマーケット ETF(VTI)」というETFに連動します。
このETFの過去の年率リターン(複利利回り)は以下の通りです。
- 1年:12.9%(8.7%)
- 3年:13.4%(14.9%)
- 5年:9.7%(9.0%)
- 10年:13.3%(15.5%)
- 15年:8.9%(9.1%)
※2019年10月末時点
※米ドルベース(カッコ内は円ベース)で表記
※楽天・全米株式インデックス・ファンドの基準価格は円建てで反映されます
年率リターンは計測期間が長期になるほど、本来の実力を反映しやすいと言われています。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの詳細解説はこちらの記事でも行っています。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- 信託報酬(トータルコスト)
- 0.1144%(ポイント付与考慮後:0.0664%)
- 実質コスト
- 0.270%(第1期:2018年3月19日~2019年4月25日の運用報告書より算出)
- 運用会社
- 三菱UFJ国際投信
- 特徴
- 日本を除く全世界(46カ国)に分散投資。約2,000銘柄を組み入れ。
eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は、全世界を投資対象とするファンドで、個人投資家に特に人気があります。
これまでも、全世界に投資するファンドはありましたが、eMAXIS Slimは圧倒的な低コストを実現しました。
投資対象になるのは、先進国22カ国(日本を除く)と、新興国24カ国を合わせた46カ国です。(おそらく直近では対象新興国は23カ国なので、計45カ国が投資対象と思われます)
時価総額(経済規模)の大きい国ほど投資比率が高くなるため、先進国が約8割、新興国が全体の2割となっています。(うち、アメリカへの投資が50%程度です)
日本を含めた47カ国に投資をしたい場合は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)や、楽天・全世界株式インデックス・ファンドがおすすめです。
しかし、より低コストであることや、私たちにとって日本株式には投資の機会が多いことから、日本を除いた46カ国に投資する、「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」の方が扱いやすいと思います。
「eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)」は、「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI) 除く日本(配当込み・円換算)」という指数に連動します。
この指数の過去の年率リターン(複利利回り)は以下の通りです。
- 1年:13.5%(9.4%)
- 3年:12.3%(13.7%)
- 5年:7.7%(7.0%)
- 10年:9.6%(11.7%)
- 15年:7.9%(8.1%)
- 20年:5.7%(5.9%)
- 30年:8.9%(7.9%)
※2019年10月末時点
※米ドルベース(カッコ内は円ベース)で表記
※eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の基準価格は円建てで反映されます
年率リターンは計測期間が長期になるほど、本来の実力を反映しやすいと言われています。
投資信託が探しやすいのが楽天証券のメリット
楽天証券は数多くの投資信託を販売していますが、最適な投資信託を見つけるためのツールも提供してくれています。
私が特におすすめしたいのは「投信スーパーサーチ」です。
自分が気になる条件に従って「絞り込み」をしていくことで、楽天証券で扱うすべての投資信託から、自分の求めているファンドを見つけることができます。
また、投資信託の販売ランキングも役に立ちます。
楽天証券では、
- つみたてNISA 販売ランキング
- 積立投信 販売ランキング
などを、月間・週間・デイリーごとに、ランキング形式で公表しています。
いま、楽天証券の利用者がどの商品を買っているのかがひと目でわかるので、人気の投信が見つけやすいです。
私の印象では、大手証券会社の販売ランキングでは「営業力によって、良いとは言えないファンドが上位にランクインすることがある」と感じています。
一方で、楽天証券の販売ランキングでは「良いファンドが素直に上位にランクインする」という印象を持っています。
ロボのぶくんは、楽天証券の口座開設(無料)を済ませた方だけが使えるツールです。
かんたんな質問に答えるだけで、ロボアドバイザーがおすすめの投資信託を提案してくれます。
はじめての方は、ロボのぶくんの提案商品の中から、つみたてNISA対象ファンドを選ぶだけでも、大きく失敗することはないと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました
こちらの記事にコメントが投稿されました
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ゆずっこ さんがコメントしました - 2024年12月2日
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No Name さんがコメントしました - 2023年10月8日
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1件のコメント
今年から資産運用について、勉強し始めました。
かなりこちらのWEBサイトで学ばせていただいております。
今後も記事の更新を宜しくお願いします!