セゾン投信の利回りは?評判の理由とつみたてNISAでおすすめできる理由を公開

カメでもわかる投資塾

セゾン投信

セゾン投信は、「独立系」として知られる資産運用会社です。

「独立系の資産運用会社」というのは、例えば「野村アセットマネジメント」や「三井住友アセットマネジメント」のような、大手銀行や証券会社の子会社ではない資産運用会社のことです。

日本でも、ひふみ投信さわかみ投信コモンズ投信といった独立系の資産運用会社が存在します。

こうした独立系の運用会社はいずれも、顧客目線で作られた良心的な投資信託であることが多く、多くの個人投資家に人気があります。

また、投資戦略がユニークなアクティブファンドでありながら低コストで運用されているため、つみたてNISAの対象投資信託としても選ばれやすい傾向にあります。

今回は、つみたてNISAへの採用も決まったセゾン投信が展開している2つの投資信託をそれぞれ評価すると共に、両者の違いをわかりやすく解説します。

つみたてNISAへの採用が決定

つみたてNISA

つみたてNISAは2018年からスタートする新しいNISAです。(つみたてNISAの詳細はこちら

これまでのNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)とは違い、つみたてNISAは「顧客目線で作られた本当に良い投資信託しか販売してはいけない」と金融庁が厳格な基準を定めています。

つまり、「つみたてNISA対象商品」として販売されている商品は、いずれも一定の基準を満たした良い投資信託となります。

セゾン投信は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」という2つの投資信託を展開していますが、どちらもつみたてNISAへの採用が決定しています。

日本郵便との提携でさらにパワーアップ

日本郵便とセゾン投信の提携

セゾン投信は、「セゾンカード」などで有名な「クレディセゾン」の子会社として2006年に誕生しました。

しかしその後、顧客目線の資産運用会社としての実績が認められ、2014年に「日本郵便」と業務提携し、資本参加しています。

現在のセゾン投信の株主構成は、

  • クレディセゾン:60%
  • 日本郵便:40%

となっています。
セゾン投信が独立系の資産運用会社であることは今も代わりませんが、「日本郵便」という最強のパートナーとタッグを組み、さらにパワーアップしています。

日本郵政3社のうち、日本郵便は「郵便局の運営や郵便配達を行う会社」です。しかし、2017年からはゆうちょダイレクト(ゆうちょ銀行のインターネットバンキング)でもセゾン投信の販売を開始。

実質的には、国内最大の金融機関を抱える「日本郵政」とパートナーシップを築いていることがわかります。

11万人の投資家がセゾン投信を活用している

資産を育てる

セゾン投信の顧客はすでに11万人を超えており、とても多くの人が同社の投資信託で資産運用を行っています。(2016年9月現在のデータなので今はさらに増えています)

多くの人が長期投資による資産形成を目的として、セゾン投信の投資信託を購入しており、約70%の利用者が積立投資しています。

セゾン投信のファンドは月5,000円から1,000円単位で積立できるので、小さな金額で資産運用を始めたい方にもおすすめです。

セゾン投信には、

  • セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
  • セゾン資産形成の達人ファンド

の2つの投資信託がラインナップされています。

これから、2つの投資信託の違いについて解説していきますが、結論からいうと「セゾン バンガード・グローバルバランスファンド」の方が人気です。

セゾン投信 公式サイトはこちら

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

ファンドマネージャー

セゾン投信が提供する2つの投資信託の中でも、特に人気なのが「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」です。

特徴を一言で表すと「これ一本で世界分散投資が実現できる」です。

投資信託のファンド名にもある「バンガード」は、世界的に有名な超低コストETF・投資信託を運用するバンガード社との提携を示しています。

バンガード社の投資信託・ETFは、その低コストな運営方針から、著名投資家のウォーレン・バフェット氏も推奨しています。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は、このバンガード社の投資信託を投資対象とする「ファンド・オブ・ファンズ」です。

ファンド・オブ・ファンズとは?

「投資信託を投資対象とする投資信託」のことをファンド・オブ・ファンズといいます。

つまり、セゾン投信が直接、株式や債券に投資をするのではなく、セゾン投信を通じてバンガード社の複数の投資信託に投資を行います。

最終的に株式や債券を購入し運用するのは、バンガード社となります。

複数のバンガード社の投資信託へ投資を行うことで、日本を含む世界分散投資を行うのが、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の目的です。

また、ハイリスク・ハイリターンな「株式」と、ローリスク・ローリターンな「債券」を50%ずつ組み入れることで、バランスの取れた安定運用を行います。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」を購入すると、これだけで世界30カ国以上の株式と10カ国以上の債券に投資できます。

手数料

計算

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの手数料は以下の通りです。

  • 購入時手数料:0円
  • 信託報酬:0.63%程度
  • 信託財産留保額:0.1%

※信託報酬は税抜きです。

この投資信託は「ファンド・オブ・ファンズ」のため、「セゾン投信」に支払う信託報酬と、「バンガード社の投資信託」に支払う信託報酬が2重にかかります。

最終的な投資対象となるバンガード社の投資信託によっても信託報酬は代わりますので、概算として「0.63%程度」という表記となっています。

上記は2つの信託報酬を合計した「トータルコスト」で表記しています。

投資対象となっているバンガード社の8つの投資信託の信託報酬の平均は、年率0.2%程度なので、実質的なセゾン投信の取り分は年率0.43%程度になると思います。

なお、信託財産留保額は解約時に1度だけ発生する、実質的な解約手数料となります。

ロボアドバイザーとの比較

ロボアドバイザー

世界分散投資」と聞いて気になるのが、ロボアドバイザーとの比較です。

ロボアドバイザーは、資産の選定から買付・運用に至るまでをすべて自動で行ってくれる「投資一任サービス」として話題となっています。

ウェルスナビやTHEO(テオ)などが有名で、両者ともに上記で紹介した「バンガード社のETF」を中心に買付を行っていることが判明しています。

どちらもバンガード社のETF・投資信託を中心に運用しており、また1本で世界分散投資を実現するファンドとなっています。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドとロボアドバイザー(ウェルスナビ)の違いをまとめました。

ファンド セゾン投信 ロボアドバイザー
(ウェルスナビ)
投資対象 8つのバンガード社の投資信託 バンガードETFを中心に世界のETFに投資
資産構成 株式・債券に50%ずつ 株式・債券・不動産・金などに幅広く分散
購入時手数料 無料 無料
手数料(信託報酬) 約0.63% 1.0%
信託財産留保額 0.1% 無料
公式サイト こちら こちら

※信託報酬は税抜きです

ロボアドバイザーの方が、様々な資産により分散投資を行います。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが投資対象としているのは、あくまでも株式と債券のみです。

また、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはバンガード社の投資信託だけで構成されていますが、ウェルスナビのようなロボアドバイザーは特定の会社のETFだけでなく、中立的な立場で最適なETFを選択する設計となっています。

手数料面で見ると、ロボアドバイザーの方がやや高めです。

セゾン資産形成の達人ファンド

分析

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」が定番のインデックス運用を行う投資信託であるのに対して、「セゾン資産形成の達人ファンド」はリターン追求型のアクティブファンドです。

「複数の投資信託を投資対象とする投資信託」となるファンド・オブ・ファンズであることは、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と同じです。

また、日本を含む世界への分散投資を行う点も同じです。

では、何が違うのかというと「投資対象となる投資信託」が異なっています。

「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」は主にインデックス投信への投資でしたので、世界経済の成長に伴ってリターンが増加するというイメージでした。

しかし、「セゾン資産形成の達人ファンド」は世界の個別企業を積極的に分析し、将来性のある優良企業にピンポイントで投資をするというイメージです。

世界経済の拡大に関係なく、プロが選んだ企業が目論見通りに成長すれば値上がりしますし、分析が外れると期待通りのリターンが得られない可能性もあります。

世界を投資対象とした典型的なアクティブファンドといったところです。

手数料

計算する女性

セゾン資産形成の達人ファンドの手数料は以下の通りです。

  • 購入時手数料:0円
  • 信託報酬:年1.25%程度
  • 信託財産留保額:0.1%

※信託報酬は税抜きです。

購入時手数料は0円の「ノーロード」ですが、信託報酬は「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の2倍程度と高くなっています。

一般的なアクティブファンドの信託報酬は年1.5%と言われていることから考えると、セゾン資産形成の達人ファンドの信託報酬は平均を下回ります。

しかし、1%を超える信託報酬は個人的は少し高すぎで、長期的なリターンに影響を及ぼす可能性があると考えています。

独立系の投資信託の比較

投資信託を比較

独立系の資産運用会社はいずれも、一般的なアクティブファンドよりも信託報酬が低いです。

また、最近は「つみたてNISA」の開始に伴い、一部の投資信託が信託報酬の引下げに動いています。

ファンド名 ひふみ投信 さわかみ コモンズ30 結い2101 セゾン
資産形成の達人
購入時手数料 無料 無料 無料 無料 無料
信託報酬 0.98% 1.00% 0.98% 1.00% 約1.25%
信託財産留保額 0.1%
純資産 3,354億円 2,990億円 101億円 293億円 465億円
3年リターン(年率) 18.69% 9.10% 11.87% 6.46% 10.44%
5年リターン(年率) 27.32% 19.49% 18.64% 11.73% 20.82%
詳細記事 こちら こちら こちら

※信託報酬は税抜きです
※ひふみ投信の純資産はひふみプラスのものを含みます
※年率リターン・純資産は記事執筆時点(2017.9)の情報です

やはり、個人投資家に絶大な人気を誇るひふみ投信(ひふみプラス)のリターンには及びませんが、3年・5年リターンともに他の独立系運用会社よりも優秀な結果となっています。

信託報酬は最も高い状況であり、信託財産留保額が発生するのも「セゾン資産形成の達人」のみなので、この点はぜひ改善してほしい部分ですね。

ちなみに、ひふみ投信、さわかみファンドなど独立系の運用会社はいずれも、投資対象を国内に限定しています。(ひふみ投信は最近、外国株も組み入れていますが)

このような視点で考えると、世界分散投資をしている投資対象は上記の中ではセゾン投信のみとなります。

セゾン投信の利回りはどれくらい?

利回り

記事執筆時点(2017年9月)時点での過去10年間の年率リターン(利回り)を比較してみると下記のようになっています。

セゾン バンガード・グローバルバランスファンド
年率3.14%

セゾン 資産形成の達人ファンド
年率6.98%

(参考)ロボアドバイザー
歴史が浅いのでなんとも言えませんが、想定される長期の利回りは年率3%~5%に落ち着くのではいか?と考えています。

過去10年間の利回りで見ると、「セゾン 資産形成の達人ファンド」に強みがあることがわかります。

ただ、安定性に関してはインデックス運用が中心の「セゾン バンガード・グローバルバランスファンド」や「ロボアドバイザー」の方が高いです。

リスクを取った運用ができる方は「セゾン 資産形成の達人ファンド」、リスクを抑えて長期的に安定したリターンを得たい方は、「セゾン バンガード・グローバルバランスファンド」やロボアドバイザーなどの選択が良いかと思います。

セゾン投信 公式サイトはこちら