投資で年利20%のリターンを出し続けるのは簡単なことである

投資のまるばつ

ばつ

投資で年間20%以上のリターンを出し続けることは簡単か、それとも難しいことなのか。この問いに対する正解は「とてつもなく難しい」です。

年間20%以上のリターンということは、単利ベースでは5年で投資金額が2倍、複利で考えると4年弱で投資金額が2倍になる計算です。手っ取り早く儲けたい人にとっては、4年で2倍というのは遅すぎる増加スピードに感じられるかもしれません。

しかし、投資は手っ取り早く資産が2倍3倍になるというものではありません。まずは、投資で年利20%のリターンを出し続けることは極めて困難なことだという認識を持ちましょう。

短期間で20%以上のリターンを出すことは難しくない

デイトレーダー

実は、年間20%以上の利益を出すことはさほど難しくありません。長い間投資活動をしていれば、そういったシーンには出くわすものです。例えば、持ち株の株価が数日で2倍になったとか。。

日経平均株価が年間20%以上上昇するということもまれにあります。

しかし、短期間で大きく稼ぐということはそれだけ大きくリスクを取っている可能性が高く、そういう投資家は短命に終わっていることが少なくありません。

  • 年利20%以上のリターンを出すのは簡単
  • 年利20%以上のリターンを「出し続ける」のは極めて難しい

こういうことですね。

30%以上のリターンをあげている投資信託が存在する

投資ファンド

現在は、数多くの投資信託が販売されており、モーニングスターのような投信情報サイトで検索すると、その投資信託の過去のリターンがわかります。

探してみると、過去3年間で毎年30%以上のリターンをもたらしているファンドも少なくありません。

過去のパフォーマンスは投資信託を選ぶ上で参考となる指標ですが、過去3年間で毎年30%以上のリターンを生んでいたからといって、そのファンドがこれから先も毎年30%の利回りを生み出すとは限らないのです。

こうした投資信託も上記と同様に「高いパフォーマンスを出し続ける」のは極めて難しく、将来的に大きな損失を出したり、市場平均を下回るなどして、過去数年間の平均リターンは20%以下に収束する可能性が高いです。

もちろん、中にはひふみプラスのように年率20%以上の利回りを継続して出している投資信託も存在しますが、このようなファンドは本当に一人握りです。

20%以上のリターンを出し続けたウォーレンバフェット

高い利回り

なぜ私が「20%以上のリターンを出し続けるのが難しい」というところをこだわるのかというと、実はあのウォーレンバフェットですら、年平均リターンは22.6%だからです。

つまり、あなたが年間20%のリターンを永遠に出し続けられると思うのであれば、それはあなたがウォーレンバフェットに匹敵するほどの偉大な投資家であることを意味し、年間30%のパフォーマンスを出している投資信託が今後もずっとその利回りを生むのであれば、それはバフェットを遥かに越えたバケモノファンドであり、近い将来、世界中で賞賛を得ることになります。

しかし、冷静に考えると、目の前のファンドが世界No.1となる可能性は極めて低いですよね。

ウォーレン・バフェットの実績

偉大なる投資家「ウォーレン・バフェット」は、年間平均22.6%のリターンを37年間継続したことで世界一の大富豪になりました

バフェットは長期投資スタイルなので、複利運用によって資産は雪だるま式に増えていきます。

複利運用」で「22.6%の利回り」を「37年間」続けると何が起こるか想像がつきますか?

仮に、投資元本が100万円だとすると・・・

37年間で資産は1,879,954,753円になります。

一瞬見てケタ数がわからなかった人も多いと思いますが18億円です。投資元本は約1,900倍になっています。

100万円が18億円(約1,900倍)になる運用。これが、22.6%のリターンが持続的に行われた場合の驚くべき結果です。将来の18億円が見えているというのであれば別ですが、これはいくらなんでも非現実的ですよね?

こうした理由から、私は「年間20%のリターンなどというものには最初から期待せず、疑いを持ったほうがいい」と考えています。

→ウォーレンバフェットの情報は「OKバフェット」で

本来は年利7%程度のリターンが普通

TOPIX

投資家は債券や株式など数多くの選択肢をもっており、リスクとリターンを考えながら投資先を選びます。

リターンが大きい金融商品ほどリスクが高くなるのが普通です。

一般的に株式投資のリターンは7%程度になると言われています。これは、東証1部全銘柄の株式益利回りが7%程度に落ち着くことが多いからです。

株式益利回り
1株当たり税引き利益を株価で割ったもの。PERの逆数(1/PER)で、この数値が高いほど株価が割安と判断される。金利水準を比較する目的で「イールドスプレッド」、「イヘールドレシオ」などで活用される。

参照:野村證券

10年国債利回り(無リスク資産)と株式益利回りの差が、株式投資に対するリスクプレミアム(リスクを取った分の対価)であると言われています。

東証1部全銘柄の株式益利回り(平均)は、

で確認できます。

シミュレーターを使って検証

資産を育てる

こちらの複利計算シミュレーターを使って、資産がどれくらい増加するのか実感してみてください。

ウォーレン・バフェットは、22.6%の利回りを37年間続けることで大金持ちになりました。

投資信託で圧倒的なパフォーマンスを出し続ける「ひふみプラス」は過去5年間で27.48%の利回りを継続しています。(2017年6月21日時点、この利回りが今後も持続するとは限りません)

また、東証1部全銘柄の株式益利回りは長期的には年率7%程度に落ち着くと言われています。東証一部の値上がりの恩恵を受けたい場合は、低コストなインデックスファンドへの投資がおすすめです。

複利計算シミュレーター

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投資詐欺に気をつけろ

詐欺師

最後に、投資詐欺について説明しておきます。

投資詐欺は「高すぎる利回り」という甘い果実で投資家を誘います。月利10%や年利50%といった具合で、よくわからない金融商品を提案してきます。

しかし、「年利20%のリターンを出し続けるのは極めて難しい」という基本的な知識を持っていれば、多くの投資詐欺にひっかからず、回避できるはずです。

もし本当に年利20%のリターンを何十年に渡って提供することができるならば、世界中のマネーがそのファンドに押し寄せ、世界的な賞賛を浴びるレベルです。

もし、そんなに美味しい金融商品の投資話が、世界でまだ知られていない段階であなたの元に舞い込んだとしたら、投資詐欺だと考え、真っ先に怪しいと疑うべきです。

続いては「EB債(仕組債)に投資をするべきか?高利回りの裏に潜む危険性」で、高利回り商品のカラクリを明らかにします。