ラップ口座に特定口座は使えるの?確定申告前に知っておきたい税務

カメでもわかる投資塾

ファンドラップ

テレビCMでもよく見かけるようになった「ラップ口座(ファンドラップ)」が気になっている方も多いと思います。

ラップ口座は主に富裕層向けの商品なので、一般的な個人投資家向けの商品としては、売買対象を投資信託に絞った商品「ファンドラップ」と呼ばれることが多いです。

ファンドラップは特定口座での取引ができるので、同じく特定口座で売買している株式などと損益通算をすることが可能です。

ラップ口座・ファンドラップについてはこちらで解説しています。

特定口座についてはこちらで解説しています。

ラップ口座・ファンドラップでは特定口座が使える

金融機関

ファンドラップは、特定口座での取引が可能です。ただし、これまで株式や投資信託の売買において、特定口座を利用していた人に限ります。つまり、既存の証券口座の形式と合わせる必要があります。(例えば、他の商品の取引で「特定口座源泉徴収なし」を選択していた場合は、ファンドラップもそれに準じます)

ファンドラップでは業界トップシェアを誇る大和証券の「ダイワファンドラップ(ラップ口座)」では、特定口座の利用について下記のように説明しています。

「ダイワファンドラップ特定口座サービス」のお申込みによりご利用可能です。

主口座において特定口座を開設いただいている必要があります。
「源泉徴収あり/なし」をお選びいただけます(主口座と同一の条件)。

「源泉徴収あり」の場合、譲渡益が発生した際には、利益に対する税金を主口座より徴収します。主口座に税相当額の残高(MRFまたはお預かり金。「ダイワのツインアカウント」をご利用のお客さまは大和ネクスト銀行の円普通預金を含む)がない場合、当該金額を受渡日までにご入金いただく必要が生じますので、ご注意ください。

特定口座でファンドラップを取引すれば、納税義務が発生しても税金は証券会社が自動的に計算し、あなたの口座から差し引いて支払いまで行ってくれます。つまり、あなたは確定申告などを一切する必要がないので、非常に楽です。

富裕層向けのラップ口座は確定申告が必要かも

税金

最近は「ラップ口座」と「ファンドラップ」の明確な違いが薄れてきており、同一商品として理解している人も多いのですが、1億人の投資術では以下のように、ラップ口座とファンドラップを区別しています。

ラップ口座(富裕層向け。最低運用資産5,000万円程度~)
ラップ口座

ファンドラップ(一般の個人投資家向け。最低運用資産300万円程度~)
ファンドラップ

ラップ口座の場合、取引内容によっては先物やオプション、外貨建て取引などを行うケースがあります。取引する金融商品によって課税方式が異なるため、証券会社の担当者や税理士と相談の上で、適切な申告を行わなくてはなりません。

一方で、最近人気を集めている一般の個人投資家向けの「ファンドラップ」は、あくまでも売買するのは投資信託に限られるので、課税についてはすべて特定口座の範囲内に収まるというわけです。

ファンドラップをわかりやすく表現するなら「カスタマイズ可能なオーダーメイドのファンド・オブ・ファンズ」です。

投資信託の売買が行われると課税される点に注意

分散投資

特定口座に限らず、株式や投資信託の課税タイミングは、損益が確定した時点となっています。株式なら株を売却したタイミング、投資信託なら解約したタイミングで利益が出ていれば、課税されます。

つまり、保有期間中はどれだけ含み益が大きくなっても税金は発生しません。これが、複利の点で有利となることは、以前の記事でも説明しています。

あなたが、複利効果を最大限に活用したい場合、株も投資信託も売らずにずっと保有し続けるという選択肢が取れます。

しかし、ファンドラップの場合「投資一任契約」を行うわけですから、売買する投資信託の買付・売却タイミングは証券会社(ファンドラップ運用会社)に委ねられることになります。

証券会社はあなたの口座の運用成績を最大限にするために全力を尽くしてくれるのですが、結果的に売却回数が多くなると、その都度利益に対して課税が発生します。

課税はいずれ発生するので損というわけではないのですが、複利の観点から見ると少し不利になってしまうということは頭に入れておくべきでしょう。

最後に

デメリットも少しだけ紹介しましたが、基本的に特定口座が使えることは歓迎すべきだと思います。

私もそうですが、多くの個人投資家が「特定口座(源泉徴収あり)」を選択しています。もし、ファンドラップで特定口座が使えないのであれば、ここまで普及することはなかったでしょう。

複利のデメリットはあるものの、個人的にはファンドラップの利用を検討する上で、そこまで気にする項目ではないのかな?と思います。