特定口座源泉徴収なしを選択することは無意味なことである

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ばつ

はじめて証券口座を開設するとき、特定口座の「源泉徴収あり・なし」のどちらにするか迷いませんでしたか?

私の場合は当時、周りに投資をしている友人がいなかったので、どの口座を選択すればよいか父親に聞きました。今はそれぞれの証券口座がにどのような意味があり、それぞれのメリット・デメリットも把握しています。

はじめて証券口座を作る時は「特定口座 源泉徴収あり」を選択しておけば間違いありません。

源泉徴収ありを選択すると、株式売却益にかかる税金を証券会社が自動的に徴収し、納税してくれます。逆に、株式で損失が出た時は、一度納めた税金を自動的に証券会社が還付してくれます。

すべて証券会社が自動的にやってくれるので、私たちは確定申告はおろか、何も手続きをする必要がありません。すごく簡単です。

一方で、「特定口座 源泉徴収なし」の場合、自分自身で確定申告をしなくてはならないので、かなり面倒です。。。ほとんどの人が選択する必要はないと思います。

一見、メリットが感じられない「特定口座 源泉徴収なし」ですが、1つだけメリットがあります。今日は「特定口座 源泉徴収なし」を選ぶメリットをわかりやすく解説します。

プロの投資家なら特定口座 源泉徴収なしを選ぶべき

検討中

私が考える「特定口座 源泉徴収なし」のメリットは、資金効率を高められることです。

「源泉徴収なし口座」を選択することで、期中(毎年1月~12月)の間に発生した売却益にかかる税金を徴収されることなく、稼いだお金を全額、投資資金に使えます。

いずれにしても確定申告の段階で納税する必要はあるのですが、税金の支払いを翌年3月の確定申告時期まで延ばすことによって、期中の複利効果を最大化できるということです。

■源泉徴収ありの場合
メリット
証券会社が自動的に税金の納付・還付をおこなってくれるので確定申告をしなくて良い。とにかく楽。

デメリット
株式売却益が発生するとその都度、税金を差し引いた分の利益だけが口座に残る。差し引かれた税金分が投資資金に回せない分、複利の観点から考えて資金効率が悪い。

■源泉徴収なしの場合
メリット
期中(毎年1月~12月)にどれだけ株式売却益が出ても、税金は一切差し引かれない。税金は翌年3月の確定申告時にまとめて支払うので、納税するまでは得た利益を全額再投資に回すことができ、資金効率が良い。

デメリット
自分で確定申告する必要があるので手続きが面倒。

わかりやすく言うと、100万円の利益が出た場合「源泉徴収あり」だとすぐに利益の約20%に相当する20万円が差し引かれて、手元には80万円しか残りません。

しかし、「源泉徴収なし」を選んでおけば税金の20万円は確定申告時期まで支払う必要がないので、それまでの間、定期預金にでも入れておけば利息分得する。という感じです。

ビジネスでも同じことが言えるのですが、資金効率を語る上では「もらいは早く、払いは遅く」が基本です。

最も、税金の支払いを遅らせることで恩恵が受けられるのは「毎年勝つのが当たり前の投資家」に限定されます。

その中でも特に、アクティブな売買で税負担が重くなってしまうデイトレーダーなどの「短期トレーダー」ほど、「源泉徴収なし口座」選択のメリットが活かせます。

初心者の方はコンスタントに勝てるかどうかわからないので、最初は「源泉徴収あり口座」を選ぶことをおすすめします。

特定口座の源泉徴収「あり・なし」は毎年1回変更できるので、後からでも変更可能です。

まずは「源泉徴収あり」を選択し、コンスタントに勝てるようになり必要性を感じた時にのみ「源泉徴収なし」に切り替えればよいでしょう。

ちなみに、ネットで有名な個人投資家の「BNFさん」と「cisさん」ですが、cisさんは「源泉徴収あり」、BNFさんは「一般口座(源泉徴収なし)」を選択されていたと思います。

現時点でどちらを選んでいるのかは不明ですが、過去にそうした情報があったのをどこかで見たのを記憶しています。

他に「特定口座 源泉徴収なし」のメリットなどがあれば、アドバイスをください。個人投資家同士の交流、コメントをお待ちしています(^_^)

※追記
コメント欄にてご意見をいただきました。
たしかに「20万円以下申告不要ルール」に該当する方も「特定口座(源泉徴収なし)」を選ぶメリットがありますね。

記事の中で大切な視点が抜け落ちていたことをお詫びいたします。

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この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「今日の経営」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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1件のコメント

源泉徴収無しを選択したほうがよいです。

初心者であれば投資元本も少なく、年間の譲渡所得が20万円に満たない場合も多いかと思います。その場合は所得税は申告不要です。例えば19万円の譲渡所得が発生したとして所得税率20%だとすれば38千円が所得税率です。この額が源泉徴収有りだと控除されてしまいます。本来は申告も不要なのに。

また投資に慣れて来た場合には、譲渡損が発生した場合の他の譲渡益との相殺や、翌年への損の繰越で確定申告を行うことになります。

源泉徴収無しで確定申告が正しい流れかと思います。

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最後まで読んでいただきありがとうございました

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