IPO(新規公開株)で稼ぐ、証券会社ごとの抽選方式を比較

株式投資の虎

東京証券取引所

株式投資で効率良く稼ぐ手段としてIPO(新規公開株)への投資があります。

企業が新しく東証に株式を公開する場合、IPO銘柄として扱われますが、IPO銘柄は大きく値上がりして初値を付けることが多いため人気です。

上場前の公募価格の3倍以上で初値が付くこともあり、投資額が一夜にして3倍になったという話も少なくありませんから、IPOの公募獲得を狙う投資家が増えるのも当然です。

IPO銘柄の募集は非常に人気なので証券会社ごとの抽選となりますが、各証券会社によって抽選方式が異なるので、このページでまとめます。

証券会社ごとのIPO抽選方式まとめ

抽選

IPO銘柄への投資で稼ぐポイントは、

  • 多くの証券会社の口座を持ち、抽選に応募する
  • 値上がりしそうな銘柄に絞って応募する(地雷銘柄を避ける)

の2点です。
IPOで稼いでいる人はみんなやっている基本的な手法ですが、基本をおさえておくだけで誰でも稼げるのがIPO投資の醍醐味です。

ライブスター証券

抽選方法
完全に平等な抽選となります。すべてのお客様が1単元のみ抽選申込をすることができ、申込者の中からランダムな機械抽選で平等に当選者を選びます。

ライブスター証券は、IPO抽選の「事前入金が不要」ということで人気のネット証券です。

つまり、とりあえず抽選に申し込んでおいて、当たってから買付代金を入金できるので、資金量が少ない人にも優しい証券会社です。

通常は、IPOの抽選に申し込む段階で「買付に必要な資金」の入金が必要であり、また抽選期間中は買付予定資金が拘束されます。

しかし、ライブスター証券の場合は口座さえ持っていれば、口座への入金が0円でもIPOの抽選に申込が可能です。

SBI証券

抽選方法
SBI証券の配分予定数量の70%は抽選に回します。

需要申告の申込み単元毎に番号(乱数)を付け、その番号を対象に抽選を行います。

つまり、1単元100株の銘柄に対して1,000株の申込を入れると当選確率は10倍になるので、資金力がある人ほど有利です。

配分予定数量の30%は、上記の抽選に漏れた人の中から、SBI証券の「IPOチャレンジポイント」が多い順に配分します。

IPOの引受社数が業界トップクラスのSBI証券。

大手証券会社をも凌ぐほどのIPO取扱数を誇っており、上場するほとんどの銘柄の抽選に参加できるのではいか?というぐらい多いです。

近年では、SBI証券が主幹事を務めるIPO銘柄も登場しています。主幹事銘柄は配分数も多いので、IPOの当選確率も高まります。

SBI証券には「IPOチャレンジポイント」という制度があります。IPOの抽選に応募して外れた場合に1ポイントが獲得できます。(当選した時点で、貯めたポイントは消滅します)

配分予定数量の30%は、保有しているIPOチャレンジポイントの多い順に当選するルールなので、抽選に漏れるほどIPOチャレンジポイントが貯まり、ポイントを貯めるほど当選確率も上がります。

つまり、SBI証券でIPOに申込し続ければ、いずれ必ず当選する仕組みとなっています。

マネックス証券

抽選方法
マネックス証券の予定配分数量の100%が抽選にかけられます

1人のお客さまに対して1つの抽選番号を割り当てる公平な抽選です。資金力のある・なしに関係なく公平です。

同じお客さまが2単元以上当選することはありません。

マネックス証券はIPOの取扱数が比較的多く、また当選確率も高い印象があります。(私も過去に2回ほど当選した経験があります)

他のネット証券とは違い、「お客さま単位で抽選番号が割り当てられる」ため資金力に関係がない公平な抽選です。

また、1人の投資家が2単位以上当選することはないので、ブックビルディング時の購入希望数は1単元でも問題ありません。

もちろん、「配分予定数量 > 購入希望者数」の場合は2単元以上の申込を入れておくほうが良いのですが、昨今のIPO事情を考えると、まずそのようなことはなく、申込者が予定配分数量を上回り、抽選になることがほとんどです。

カブドットコム証券

抽選方法
1人のお客さまに対して1つの抽選番号を割り当てる公平な抽選です。

ただし、抽選で割り当てられるのはカブドットコム証券の配分予定数量のうち「一定割合」なので、配分予定数量の一部は機関投資家や、カブドットコム証券の判断で顧客に割り当てられることになります。

カブドットコム証券が取扱IPO銘柄は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が引き受ける新規公開株です。

公式サイトには「三菱UFJフィナンシャルグループだから銘柄数が豊富」とありますが、当選期待度は低いです。

たしかにIPOの公募案件は多いのですが、予定配分数量がとても少ないのがネックです。

抽選方式はマネックス証券と同じく顧客単位の公平な抽選なので、資金力のない人でも平等に当選の可能性があります。

楽天証券

抽選方法
楽天証券の予定配分数量のうち「一定割合」が抽選対象となります。

過去の取引実績に応じて「IPOカテゴリ」が設定されます。

IPOゴールドは当選確率が通常の5倍、IPOシルバーは当選確率が通常の2倍、IPOレギュラーは当選確率1倍となります。

購入の申込をした株数に応じて抽選番号を設定し、その番号を使って抽選を行います。つまり、申込数が多いほど当選確率が上がるので、資金力があるほど有利です。

※ただし、楽天証券が引受幹事団として参加していない銘柄(委託販売団での取扱銘柄)についてはIPOカテゴリは適用されません。

楽天証券はIPOに力を入れていないため、取扱銘柄数は少ないです。

たまに取扱うIPOも配分予定数量が少ないので、当選の期待度はSBI証券などと比較するとかなり低いです。

ただし、その分ライバルも少ないので、「IPOカテゴリゴールド+豊富な資金量」があれば当選の期待が持てます。

気になるIPOカテゴリの条件ですが、

IPOゴールド
過去6ヶ月間の月間平均手数料が10万円以上の人。または、ブックビルディング開始日の前々営業日時点での預かり資産評価額1億円以上の人。

IPOシルバー
過去6ヶ月間の月間平均手数料が15,000円以上の人。

IPOレギュラー
それ以外の方すべて。

となっています。

大和証券

抽選方法
配分予定数量の15%を公平に抽選します。

その後、配分予定数量の5%を、当選から漏れた人の中から「チャンス抽選」によって抽選します。

チャンス抽選は、大和証券の取引実績を考慮し、当選確率が最大10倍になる仕組みです。

チャンス回数は1回~10回となっており、「ダイワのプレミアムサービス」でステージを上げるか、「ダイワのポイントプログラム」で交換ポイント残高を貯めることで、チャンス回数を増やすことができます。

大手証券会社はIPO主幹事を務めることも多く、予定配分数量においてはネット証券と比べて圧倒的に多いです。

ただし、ネット取引で抽選にかけられるのは20%程度です。

では、残りの80%の予定配分数量はどのように扱われるかというと・・・詳しくは後述します。

知ってました?IPOは抽選だけで配分されるわけではない事実

営業担当者

上記で紹介した「抽選方法」について「予定配分数量のうち「一定割合」が抽選対象」という点が気になった人もいるのではないでしょうか。

簡単に儲かってしまうIPO投資ですが、実は証券会社が顧客に対して公平に新規公開株を配らなければならないというルールはありません

マネックス証券なんかは完全に公平にIPO株を配っていますが、本来、証券会社はあらかじめ

  • 抽選で配分する株数(抽選配分)
  • 自分たちが自由に配れる株数(裁量配分)

を分けています。
これは、特に大手証券会社のIPOルールを見てみるとわかりやすいです。

例えば、大和証券が個人投資家に抽選で配分するのは、配分予定数量の20%にしか過ぎません。

では、残りの80%はどうなるのかというと、法人や機関投資家に配られたり、証券会社の各支店に配布して新規顧客獲得のための営業ツールとして使われています。

なので、大手証券会社の担当者を呼んでIPOが欲しい旨をお願いすると、普通にもらえたりします。これがいわゆる「裁量配分」というものです。

もちろんIPOは人気なので購入希望する投資家も多いですし、担当者にとってもこれほどまでに強力な営業ツールはないので、IPOが欲しいとどれだけゴネても、優良顧客だと思ってもらえなければ1株も割り当ててもらえません。

証券会社から裁量配分を受けるには、証券会社の担当者と仲良くなる必要があります。例えば、口座資産が大きいとか、手数料をしっかり落としているとか、投資信託を買っているなど、担当者や証券会社の支店にとって優良顧客になるということですね。

IPOの「裁量配分」では担当者とのコネがものを言うのは事実ですが、そうなると特定の投資家に多くのIPOが割り当てられてしまう可能性も考えられます。

しかしその点は、各証券会社が社内ルールでしっかりと管理しているようです。私が聞いた話では、某大手証券会社の場合、同じ投資家にはIPO株は年4回以上は割り当てないという制限を付けているとのこと。

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