tsumiki証券を評価、丸井グループが手がけるつみたて特化の証券会社
執筆者:川原裕也
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丸井グループが新しく、つみたて投資に特化した証券会社「tsumiki証券(積み木証券)」を設立しました。
丸井グループといえば、ショッピングモール「マルイ」の運営や、クレジットカード「エポスカード」で有名です。
tsumiki証券の最大の特徴は、丸井グループのクレジットカード「エポスカード」を使ってつみたて投資ができることです。(つみたてNISAにも対応)
クレジットカードを使って、投資信託を購入する仕組みは国内初となり、tsumiki証券を通じて月々3,000円~50,000円の積み立て投資が可能です。
年間の積立金額に応じて「エポスポイント」がたまるので、他の証券会社で積立投資をするよりもお得です。
この記事では、tsumiki証券のメリット・デメリットを評価するとともに、利用する上での注意点を解説します。
目次
女性が投資を始めやすい環境を提供
これまで、投資・資産運用をする人の多くが、30代以上の男性でした。
しかし、丸井グループの「tsumiki証券」が描く利用者層は「20代・30代の女性」です。
将来に備えて資産形成を考えるのは、女性も男性も同じです。
tsumiki証券が目指すのは「投資・資産運用は敷居が高く難しそうである」というイメージを変えることです。
エポスカードの会員数は2018年3月末時点で657万人います。年会費無料のクレジットカードなので、多くの方がエポスカードを保有・利用しています。
エポスカードの会員数のうち、約半数が20代・30代であり、約7割が女性会員です。
エポスカードを利用する若い女性たちが、気軽に資産運用をはじめ、少額から将来の資産形成を行うことができる。これがtsumiki証券の大きな強みです。
また、わからないことはいつでも「マルイのお店でサポートしてもらえる」ので、資産運用がはじめての方でも安心して利用できます。
これまで、資産運用に興味があったものの敷居が高く手が出せずにいた女性は多いと思います。
このような方が資産運用をはじめるきっかけとして、tsumiki証券はとても適していると考えます。
エポスカードを使って積立する
tsumiki証券の特徴は、つみたて金額をエポスカードで支払う仕組みにあります。
エポスカードは、年会費無料のクレジットカードです。
クレジットカードの利用金額200円ごとに1ポイントが貯まりますが、マルイのお店や通販で利用するとポイント還元率が2倍になるのがメリットです。
マルイで不定期開催されるエポスカード会員限定セール「マルコとマルオの7日間」などが評判で、多くの方が利用するクレジットカードとなっています。
エポスカードからtsumiki証券に入金した金額は、後日クレジットカードの請求と合わせて引落されます。(手数料などはかかりません)
投資金額の引き落としは1回払いのみとなっています。分割払いやリボ払いにより、金利の支払いが発生する心配はありません。
最大0.5%のエポスポイントを還元
残念ながら、エポスカードを使ってtsumiki証券で投資信託を購入しても、通常のエポスポイントは貯まりません。
その代わり、tsumiki証券では1年間の積立金額に対して0.1%~0.5%のエポスポイントがもらえます。
tsumiki証券で積立を開始した1年目は0.1%、2年目は0.2%と1年ごとにポイント還元率がアップし、5年目以降は最大となる0.5%の還元率になります。
毎月3万円の積立をすると、積立金額は年間で36万円になります。
年間36万円の積立額に対して付与されるエポスポイントは以下の通りです。
- 1年目:360ポイント(還元率は0.1%)
- 2年目:720ポイント(還元率は0.2%)
- 3年目:1,080ポイント(還元率は0.3%)
- 4年目:1,440ポイント(還元率は0.4%)
- 5年目以降:1,800ポイント(還元率は0.5%)
つみたて金額の一部がポイントによって還元されるため、他の証券会社で投資信託を購入するよりも、少しお得になります。
月々3,000円からはじめられる
tsumiki証券では、月々3,000円~50,000円の範囲で積立金額を設定できます。
「つみたてNISA」を利用する場合は、年間投資枠が40万円までと決まっているので、月々の積立金額は最大3.3万円までとなります。(つみたてNISAについては後述)
毎月3,000円の積立でも、1年間で36,000円、10年間なら36万円+運用益の積立となります。
積立金額はいつでも変更・休止が可能なので、お金に余裕がない時は一時休止することもできます。
また、保有している投資信託を売却して現金化し、出金するのも自由です。
運用資金の引き出しは3,000円以上、1円単位となります。
リボ払いが増えないように注意
若い女性がtsumiki証券で資産形成をするにあたり、管理人から1つ注意点があります。
とても大切な内容ですので、じっくりと読み進めてください。
エポスカードには「リボ払い」という、実質的な分割払いの仕組みがあります。
リボ払いにすると、月々の支払い金額が固定されるため、家計への負担は楽になるのですが、その分「リボ手数料(金利)」がかかります。
例えば、リボ払いの設定を1万円にしておけば、その月に5万円のエポスカードを使った場合、1万円を5ヶ月間に分割して支払うことになります。
リボ払い自体は他のクレジットカードでも導入されているものです。しかし、エポスカードの会員は、リボ払いの利用率が特に高いと言われています。
前述の「リボ手数料」は実質年率15.0%となっており、これは投資信託などから得られる投資利益をはるかに上回る手数料率となっています。
- リボ払いの手数料は実質年率15.0%
- 投資で得られる平均リターンは年率7%程度と言われています
つまり、管理人が言いたいことは「以下の2点に注意せよ」ということです。
1つめ:
現在、リボ払いをしている人は、tsumiki証券に投資すべからず。
まずは、リボ払いを増額返済(繰り上げ返済)することを優先させてください。なぜなら、投資の利益よりもリボ手数料の方が高いからです。
2つめ:
月々の積立の支出が増えすぎて、リボ払いに手を出すべからず。
クレジットカードの支払いが厳しくなってきた時は、リボ払いをする前に月々の積立金額を減額することを検討してください。
上記2点を守りさえすれば、tsumiki証券は資産形成の大きな武器となってくれるはずです。
つみたてNISAに対応
tsumiki証券(積み木証券)は、つみたてNISAにも対応しています。
つみたてNISAとは、別名「少額投資非課税制度」のことです。ひとことで言うと「投資の利益が最大20年間、非課税になる仕組み」のことです。
本来、投資信託で得た利益には約20%の税金がかかります。
つまり、投資リターンで100万円の利益を得たとしても、そのうち約20万円は税金として納めなければなりません。
しかし、「つみたてNISA口座」を利用して投資をした場合は、この税金を支払わなくても良いのです。
ただし、つみたてNISAで投資できるのは「年間40万円まで(月換算すると3.3万円)」と決まっています。
もしこれから、tumiki証券で積立投資をするなら、「つみたてNISA口座」を使って投資するのがおすすめです。
繰り返しとなりますが、tsumiki証券での積立上限金額は「毎月5万円まで」となっています。一般的なOLやサラリーマンの方であれば、これくらいの投資枠があれば十分かと思います。
もし、毎月5万円以上の投資をしたい場合は、他の証券会社の利用も検討してみましょう。
tsumiki証券の口座開設にはエポスカードが必要です。
なお、tsumiki証券の口座開設手数料・口座維持手数料は無料です。また、エポスカードの発行手数料・年会費も無料なので安心です。
また、楽天証券も「楽天カード」を使った投信積立に対応しています。
わかりやすい商品ラインナップ
tsumiki証券で買える投資信託は、たった4本です。
しかし、厳選された4本の投資信託はいずれも「個人投資家に人気の優良ファンド」ばかりです。
▼tsumiki証券で購入可能な投資信託
※リンククリックで投資信託の詳細解説ページに飛びます
- ひふみプラス
- 主に国内株式に投資。驚異的なリターンを誇る大人気の投資信託。
- セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド
- 世界30カ国に分散投資できる。長期的な資産形成に向いている投資信託。
- セゾン資産形成の達人ファンド
- 世界分散投資ができる投資信託。リターン追求型なのでリスクは高め。
- コモンズ30
- 厳選された日本企業30社程度に分散投資。30年スパンで考え成長できる企業を選定。
上記4つの投資信託は、いずれも「つみたてNISA」に対応しています。
もっとも人気が高いのは「ひふみプラス」です。
しかし、「ひふみプラス」はハイリスク・ハイリターンな投資信託ですので、長期の資産形成において、将来も高いリターンが維持できるかどうかはわかりません。
一方、バランスの取れたミドルリスク・ミドルリターンな投資信託として人気なのは「セゾン・バンガード・グローバル・バランスファンド」です。
こちらも個人投資家に人気のあるファンドです。
また、ハイリスク・ハイリターンではあるものの、10年以上に渡って好成績を残しているのが、「セゾン資産形成の達人ファンド」です。
ひふみプラスとセゾン資産形成の達人ファンドの比較は、下記の記事で行っています。
少し難しい記事なので、どちらを選ぶか真剣に考えたいという方のみ読んでいただければと思います。
あわせて読みたい:
ひふみ投信とセゾン投信の比較、どちらを選ぶべきか投資家の視点で熟考してみた
1株単位、100円から株が買えるスマホ証券は初心者の方にもおすすめです。
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