なぜ高年収の電通社員はお金を借りたのか?良い借金と悪い借金の違い

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借金

「借金」と聞いてどのような印象を持ちますか?

多くの人が「借金」に悪い印象を持っていると思います。しかし、日常生活や事業においてローンを活用することは決して悪いことばかりではありません。

借金と言うとイメージが悪いですが、ローンと言い換えれば少しイメージは良くなると思います。

マイホームを購入する時は多くの人が住宅ローンを組みますし、自動車を買うときにオートローンを契約する人も多いでしょう。

借金には「良い借金」と「悪い借金」があります。今回は借金について一歩踏み込んで考えてみたいと思います。

高年収の電通社員でもお金を借りるという事実

エリート

借金は「お金に困っている年収の低い人」だけがするものではありません。

某大手消費者金融に勤めている私の友人が教えてくれた話なのですが、電通社員でも消費者金融でお金を借りる人はいるそうです。

もちろん、ソニーやトヨタに勤めているようなエリートにも、消費者金融は利用されています。

電通と言えば日本を代表する大企業であり、高年収であることは間違いありません。また、優秀な大学を出ている頭の良い人でなければ、電通の社員にはなれないでしょう。

そんなエリートが消費者金融でお金を借りなければならないほど困っている。なぜ高年収の電通社員がお金を借りたのか、その理由は知る由もありませんが、私は以下のように考えています。

高年収の人は支出も多い

異業種交流会

以前、お金持ちの敵である「パーキンソンの法則」を学ぶと巨額の資産を築ける理由という記事を書きましたが、ここで紹介したパーキンソンの法則によると「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」とされています。

お金を貯金する習慣がなければ、どれだけ高年収であってもそれに比例して支出も増え、結局は手元に1円も残らない状態になってしまいます。実は、こういう人は珍しくありません。

例えば電通社員のようなエリートは、仕事やプライベートでの付き合いにもお金がかかりますし、身に付けるものも含め、ある程度の見栄を張る必要があります。

また、自分がエリートであるという意識の強い人は、「良い生活をして当然だ」という意識の高さから、ブランド品を身に付け、高級車に乗り、そして多額のお金を消費します。

結果的に、年収1,000万円程度ではそうした生活を維持することができず、生活が破綻し消費者金融に頼らざるを得なくなってしまうのです。

エリートはエリート同士で交流するのが普通ですから、見栄を張らないと、そのグループ内でやっていけないというのもあるかと思います。

周りの人々が年収1,000万円の生活をしているのに、自分だけ節約をして年収200万円の生活をするということは、社会的に成立させるのが難しいのです。

そのグループでやっていく、食べるものも着る服も、遊ぶ場所も、周りに合わせなくてはなりません。そうして、これらすべてに必要以上のお金が支出されていくのです。

結局のところ、稼ぎが多いからといって借金に頼らなくて良いというのは幻想で、お金の管理ができない人はどれだけ稼ごうとも、行き着く先は生活の破綻であることに変わりはありません。

借金をする人に年収は関係ない

エリート

ネット銀行大手のジャパンネット銀行が実施したカードローンの利用調査によると、年収1,000万円以上の世帯の3割以上が「カードローンを定期的に利用している」と回答しています。

実は、お金がない世帯よりも、お金がある世帯の方がカードローンの定期利用率は高いのです。

世帯年収別、「カードローンを定期的に利用している」と答えた人の割合

  • 400万円未満:23.0%
  • 400万円以上、600万円未満:28.1%
  • 600万円以上、800万円未満:31.0%
  • 800万円以上、1,000万円未満:32.0%
  • 1,000万円以上:30.0%
  • 全体の平均:28.0%

年収400万円未満の世帯がカードローンを定期利用している割合は平均以下、年収400万円以上は平均を上回る利用率です。

年収1,000万円以上の世帯は、お金に余裕があり借金とは無縁の世界で生きているというのが、世間的なイメージです。

しかし現実は、年収1,000万円を稼いでいても、カードローン利用者の30%が定期的にローンを利用しています。

その借入理由として最も多いのが「娯楽・交際費」となっており、飲み代や遊興費に使われています。続いて生活費に使っているという方の回答も多いです。

いずれにしても、年収1,000万円以上を稼いでいても交際費や生活費が足りずに困っている人がいるのは事実です。

ちなみに、借入額は1万円~50万円で7割以上を占めており、数百万円単位で借りているという人は少数でした。

良い借金と悪い借金の違いとは

借金

私は借金が必ずしも悪いものではないと思っています。というのも、私自身、事業を行っており借入をしています。

銀行との付き合いなどもあり、借金とともに人生を生きているわけですが、その中で得た私の意見をまとめたいと思います。

実際、ウェブサイトのドメインでは圧倒的シェアを誇っているGMOインターネットの熊谷社長も借入には「良い借金」と「悪い借金」があると発言していました。

良い借金はリターンを増やしてくれる

計画的な借入

まず、良い借金の定義ですが、私は「良い借金はリターンを増やしてくれるもの」であると考えています。

つまり、一定のリターンが見込める投資をするために借入をし、結果的に借入金利よりも大きなリターンを得ることができれば、借入利息を支払ってでもトータルリターンは増えます。

わかりやすく言うと「レバレッジをかけるための借金」です。

例えば、不動産投資で年間8%のリターンが得られるとします。

もちろん常に満室稼働することは難しいとしても、堅く見積もって年間6%のリターンが得られると考えた場合、もし年利2%で全額借入ができたとすれば、自分のお金を1円も出すことなく、差額の年間4%のリターンを得ることができます。

仮に年間6%のリターンが得られず、想定を下回って年間3%のリターンでも、差額は1%なのでリターンが得られます。

しかし、賃料収入が想定を下回り、支払利息が賃料収入を上回る赤字の状態になる可能性があるのが、借金の怖さです。

このようなときは、不動産を売却してしまうという判断ができます。

一定の資産価値が担保されている不動産を売却すると、売却益が得られます。その売却益でもって、借入金をすべて返済してしまえば、大きなリスクを負うことなく、レバレッジをかけた投資が実行できます。

日常生活でも同じです。

ボーナスが8月に入る予定だとして、ボーナスが手元に入ってから海外旅行のチケットを申込むこともできますが、8月を過ぎるとキャンペーンが終わってしまい旅行のチケットは定価販売になってしまいます。

しかし、今なら夏のキャンペーンでチケットが通常よりも20%安く購入できる。

このような場合でも、借入をして20%のディスカウントでチケットを購入し旅行に行く、その後ボーナスが入った時点で借りたお金を返済するようにすれば、結果的に得したことになります。

カードローンは年率18%など非常に金利が高いのですが、これも数ヶ月程度の短期間で返済できる見込みがあれば、大きな利息にはなりません。

このように、きちんと返済できる見込みがある上で戦略的に借金をすることが、借金の上手な使い方です。

ただし、もちろん「想定を遥かに上回る不動産価格の下落」などのリスクが存在することも、頭に入れておくことは大切です。

お金に困っている時の借入は悪い借金

お金に困る

逆に悪い借金は、お金が足りずに困ってしまい借金に頼ることです。

例えば、今月の携帯電話料金が払えない、今すぐ自動車が欲しいけどお金がない。だから借金に頼る。

こうした、返済するあてのない借金は生活を破綻させる原因となり、避けるべきだと思います。

また、借金の使いみちが投資か消費かによっても意味は異なってきます。

携帯料金を支払うためにお金を借りても、高級時計を購入するために借金をしても、それら自体は1円も生み出してくれません。

1円も生み出してくれないものを購入するために借金をするということは、別の何かでその返済を補填しなくてはならないので、家計を圧迫します。

将来の収入アップが期待できる不動産投資や資格取得の勉強代、仕事の効率を上げるためのツールを購入するという用途であれば良いのですが、高級腕時計のような直接利益に結びつかないものを購入するために高金利で借金をするのは、あまりに危険です。

借金と上手に付きあおう

  • 借金は将来のリターンが期待できる用途に使う
  • お金がない時の補填を借入に頼るのは危険
  • リスクがある取引なので、無理な借金しない

この3つを守ることが、借金と上手に付き合うためのポイントだと思います。

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右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン

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