野村のiDeCo、どの投資信託を選べばよいか迷っている人へ

ローリスクde資産運用

野村のiDeCo

証券業界大手の野村證券はiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れています。

大手証券会社は総じて手数料が高いことも多いのですが、「野村のiDeCo」に関しては競争力があり、投信ブロガーからの評価も高いです。

野村證券のiDeCoは、投資信託の商品ラインナップが優れているだけでなく、口座管理手数料も、運用残高が増えるにともなって段階的に下がっていきます。

今回は、野村のiDeCoについて詳しく分析したいと思います。

iDeCo(イデコ)の詳細についてはこちらのページをご覧ください。

口座管理手数料が段階的に割引される

計算する女性

野村證券のiDeCoの大きな特徴は、運用残高に応じて口座管理手数料が段階的に下がることです。

iDeCoの金融機関選びで重要なのは「口座管理手数料」と「商品のラインナップ」です。

野村證券の場合、口座管理手数料は下記のようになっています。

iDeCo運用残高 口座管理手数料(月額) 年換算 割引率
100万円未満 262円+税 3,144円+税
100万円以上、200万円未満 230円+税 2,760円+税 12%お得
200万円以上 188円+税 2,256円+税 28%お得

iDeCoの掛金は毎月5,000円~68,000円となっています。(掛金の上限額は自営業、公務員、サラリーマンなど、職業によって異なります)

掛金が多い人ほど、より早く割引手数料が適用されるためお得となります。

口座管理手数料の他にもiDeCoでは様々な費用がかかります。

少なくない手数料が必要ですが、iDeCoは国が後押ししている制度であり、節税効果も大きいためトータルで見るとメリットが大きいです。

費用の一覧は下記の通りです。

iDeCo加入に必要な初期費用

・初期費用
加入時:2,572円+税(共通)
加入手数料:金融機関によって異なる、野村證券は0円
移管手数料:金融機関によって異なる、野村證券は0円

・掛金拠出時に発生する費用
国民年金基金連合会手数料:月額96円+税(年間1,152円+税)(共通)
事務委託先金融機関手数料:月額60円+税(年間720円+税)(共通)
口座管理手数料:金融機関によって異なる、野村證券の口座管理手数料は上記で説明の通り

・給付時にかかる費用(1回あたり)
事務委託先金融機関:400円+税(共通)

・還付時にかかる費用
国民年金基金連合会手数料:953円+税(共通)
事務委託先金融機関手数料:400円+税(共通)

「共通」と書かれている費用については、どの金融機関でiDeCoを選んでも共通して発生する手数料となります。

野村のiDeCoでおすすめできる商品は?

信託報酬

投資信託で最も重視する部分は「信託報酬」です。

信託報酬は運用会社の報酬に相当するもので、私たちにとっては手数料に相当します。

信託報酬は「年率」で発生するため、積み上がる運用資産残高に対して毎年一定料率が手数料としてかかってきます。iDeCoの場合、長い人で40年の運用期間となりますから、0.1%の信託報酬の差が結果に大きな差を生み出すことになります。

◆毎月2万円(年間24万円)ずつ積立てた場合、1%の信託報酬はどれくらいの手数料になる?

iDeCo開始時(1年目)
運用資産残高24万円:1年間の手数料は2,400円

40年後
運用資産残高960万円:1年間の手数料は96,000円

※960万円の元本に加えて、40年間の運用で発生したリターンが加えられるため、支払う手数料はさらに大きくなります

これが、年率0.1%の信託報酬が侮れない理由です

低コストな投資信託を選ぶならば、おのずと特定の指数に連動する「インデックスファンド」を選択することになります。

また、長い歴史において「インデックスファンド」は信託報酬の高い「アクティブファンド」よりも高い成績をあげていることが証明されています。

投資信託の中では地味な存在ですが、少なくともiDeCoでは長期の安定資産運用の立場に立って、低コストのインデックスファンドを選択することをおすすめします。

また、野村證券は比較的良い商品をラインナップに加えているので、選択さえ間違わなければ運用結果も期待できるはずです。

私自身はSBI証券のiDeCoに加入していますので、実際にこれらの商品を買っているわけではありませんが、今回は中立的な視点から野村のiDeCoで良いと思える商品を拾ってみました。

私が利用しているSBI証券、iDeCoで人気の高い楽天証券、そして証券業界第2位の大和証券のiDeCoの類似の商品も合わせて比較します。

やはり基本となるのは「国内株式」、「国内債券」、「外国株式」、「外国債券」の4つの資産クラスをバランスよく組み入れることです。

リスクを取りたくない方は、国内債券の比率を増やすことで運用パフォーマンスを安定させることができます。

野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX

国内株式の投資信託では、野村アセットマネジメントが運用するTOPIX(東証株価指数)連動型のインデックスファンドがおすすめです。

国内株式インデックスファンドには「野村日経225インデックスファンド」というものもあり、両者の違いはベンチマーク(連動する指数)が日経平均株価か、TOPIXかの違いです。

日経平均株価は日本経済新聞社が選んだ225銘柄から指数が算出されていますが、TOPIXは東証に上場するすべての銘柄の時価総額から算出される指数なので、個人的にはTOPIX連動投信を選ぶのが良いと思います。

他の金融機関のTOPIXインデックスファンドと比較してみます。

◆国内株式インデックスファンドの比較

証券会社 投資信託 ファンド名 信託報酬(年率)
野村證券 野村DC国内株式インデックスファンド・TOPIX 0.19%
SBI証券 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 0.19%
楽天証券 三井住友・DC日本株式インデックスファンドS 0.19%
大和証券 DCダイワ日本株式インデックス 0.25%

※信託報酬は税抜きです。

ファンド名は違いますが、野村、SBI、楽天の3社はいずれも信託報酬が横並びです。大和証券は少し高めの印象を受けますね。

野村DC国内債券インデックスファンド・NOMURA-BPI総合

国内株式、国内債券、外国株式、外国債券の中でも最もリスクが低いのが「国内債券」です。

iDeCoで元本確保型商品を選ぶ方も多いのですが、国内債券であればより高い利回りで運用することができます。

数ある資産クラスの中でも国内債券は特段にリスクが小さいので、元本割れの可能性は極めて低いです。

野村のiDeCoでは「野村DC国内債券インデックスファンド・NOMURA-BPI総合」を国内債券インデックスファンドとしてラインナップに加えています。

この商品の組入比率を高めにするほど、よりローリスクローリターンな運用が可能となります。

◆国内債券インデックスファンドの比較

証券会社 投資信託 ファンド名 信託報酬(年率)
野村證券 野村DC国内債券インデックスファンド 0.16%
SBI証券 三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(DC専用) 0.12%
楽天証券 たわらノーロード国内債券 0.15%
大和証券 DCダイワ日本債券インデックス 0.25%

※信託報酬は税抜きです。

ダイワのiDeCoの信託報酬は少し高すぎる印象があります。野村證券の商品も決して悪くはないものの、国内債券ファンドについてはSBI証券のiDeCoが取り扱っている「三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(DC専用)」が最強すぎるので、信託報酬に年率0.04%の差が開いています。

野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI

外国株式インデックスファンドは「野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI」という商品がおすすめです。

この投資信託は、先進国23カ国に対して世界分散投資を行うファンドで、世界経済の成長をリターンとして得ることができます。新興国は投資対象外となります。

新興国への投資も行いたい場合は「野村新興国株式インデックスファンド(確定拠出年金向け)」という商品がラインナップにあります。

外国株式ファンドに新興国を組み入れるかどうかはお好みとなります。

MSCI-KOKUSAIに連動する「野村DC外国株式インデックスファンド」を軸にして、どれくらい新興国への投資比率を増やすか?を考えると良いかと思います。

野村DC外国株式インデックスファンドと同様に、MSCI-KOKUSAIに連動するインデックスファンドを比較すると以下のようになります。

◆外国株式インデックスファンドの比較

証券会社 投資信託 ファンド名 信託報酬(年率)
野村證券 野村DC外国株式インデックスファンド 0.22%
SBI証券 DCニッセイ外国株インデックス 0.21%
楽天証券 たわらノーロード 先進国株式 0.225%
大和証券 DCダイワ外国株式インデックス 0.25%

※信託報酬は税抜きです。

SBI証券の「DCニッセイ外国株インデックス」が0.01%信託報酬が安いですが、この程度であれば無視できるレベルかと思います。

商品名こそ違えど、各社信託報酬は横並びです。

野村DC外国債券インデックスファンド

資産クラスのリスク度合いとしては「定期預金 ≒ 国内債券 << 外国債券 <<< 国内株式 << 外国株式」というイメージです。

国内債券と比較するとリスクは高いですが、株式よりも低リスクで運用できるのが、外国債券の特徴です。

外国株式と同様に、投資対象を新興国に絞った「野村新興国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」もラインナップに存在しますが、こちらはお好みで組み入れるかどうかを考えるようにします。

個人的には、新興国への投資比率は、外国株式、外国債券ともに0%でも問題ないと考えています。

◆外国債券インデックスファンドの比較

証券会社 投資信託 ファンド名 信託報酬(年率)
野村證券 野村DC外国債券インデックスファンド 0.21%
SBI証券 三井住友・DC外国債券インデックスファンド 0.21%
楽天証券 たわらノーロード先進国債券 0.20%
大和証券 DCダイワ外国債券インデックス 0.23%

※信託報酬は税抜きです。

各社横並びの状態ですが、楽天証券のたわらノーロード先進国債券が一歩リードですね。

セブン銀行確定拠出年金専用定期預金5年(元本確保型)

元本確保型商品を選びたい方にも、野村證券のiDeCoはおすすめです。

野村證券では、セブン銀行の5年もの定期預金を元本確保型商品としてラインナップしています。

もちろん、その他の金融機関も元本確保型商品を取り扱っています。

  • 楽天証券:みずほ銀行定期預金(1年もの)
  • 大和証券:あおぞら銀行定期預金(1年もの)

SBI証券は元本確保型商品も充実しており、定期預金が2本(あおぞら銀行、スルガ銀行)、年金保険が2本(住友生命、第一生命)を用意しています。

マイターゲット2050(確定拠出年金向け)

ターゲットイヤーファンド

ターゲットイヤーファンドというのは、確定拠出年金の受取可能年齢である60歳に向けて資産の組入比率を自動的に変化させていく仕組みの投資信託です。

例えば、2017年に30歳の人は、30年後の2047年に60歳となります。

この場合、2050年をターゲットにした「マイターゲット2050」のような商品を選んでおくと、1本の投資信託で組入比率をうまく調整してくれます。

自身が30歳くらいの若い時は、株式の組み入れ比率を高めて積極的な運用を行い、60歳になる頃には債券比率が高く安全性を重視した運用へと徐々に切り替わります。

「マイターゲット2050」の場合、設定当初となる2016年の時点では株式組み入れ比率が45%ですが、2045年7月以降は株式組み入れ比率は20%と少なくなります。

また、信託報酬も資産クラスの構成比率によって変化します。

マイターゲットと同様の商品は、他の金融機関でも扱っています。

◆ターゲットイヤーファンドファンドの比較

証券会社 投資信託 ファンド名 信託報酬(年率)
野村證券 マイターゲット2050 0.32%~0.36%
SBI証券 セレブライフ・ストーリー2045 およそ0.63%
楽天証券 楽天ターゲットイヤー2050 0.859%

※信託報酬は税抜きです。

ターゲットイヤーファンドに関しては、野村證券の圧勝ですね。

野村のiDeCoはおすすめできる?

管理人の評価

上記の商品ラインナップを見てみると、やはりSBI証券や楽天証券には劣る印象があります。

しかし、大手証券会社の大和証券と比較するとその差は圧倒的であり、大手証券会社の中では非常に高い競争力を持っているというのが、私の野村のiDeCoに対する感想です。

続いて、口座管理手数料で比較してみました。

口座管理手数料で比較

口座開設でiDeCoに差

口座管理手数料は、一定条件を満たすことで優遇される金融機関があります。

野村證券はiDeCo運用残高が一定額に達すると口座管理手数料が割引されますが、大和証券は一定額に達すると0円になります。

また、楽天証券とSBI証券は無条件で最初から口座管理手数料はずっと無料です。

証券会社 口座管理手数料 特別条件
大和証券 月額300円+税 運用残高50万円以上になると無料
SBI証券 完全無料
楽天証券 完全無料
野村證券 月額262円+税 運用残高100万円以上で月額230円+税に、200万円以上で月額188円+税に段階的に手数料を引き下げ

口座管理手数料で比較すると、野村證券はやや不利な印象です。

一方で、楽天証券は口座管理手数料においては最強となっており、完全無料となっています。

仮にiDeCoの運用期間が30年だったとすると、野村のiDeCoでは30年に渡って毎月数百円の手数料を支払続けなければなりませんが、楽天証券やSBI証券であればその間の手数料はずっと0円です。

人気No.1 楽天証券のiDeCo