すべてノーロード!日経平均株価に連動するおすすめ投資信託・ETFまとめ
執筆者:川原裕也
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日経平均株価(日経225)に連動する投資信託・ETF(上場投資信託)は、定番商品のひとつです。
すでに数多くの商品ラインナップが存在するため、「正直、どれを選んで良いかわからない」という方も多いと思います。
この記事では、管理人が自信をもっておすすめできる日経225連動型の投資信託・ETFを取り上げるとともに、良い商品の選び方についても解説します。
目次
日経225ファンドの選び方
日経平均株価(日経225)に関する投資信託やETFは大きく2つのカテゴリに分かれます。
- 日経225に連動するタイプ
- 日経225の上昇率を上回るリターンを目指すタイプ
初心者の方はつい、後者を選んでしまいがちですが、前者・後者にはそれぞれメリット・デメリットがありますので、どちらが良いとは一概には言えません。
後者については後ほど解説を加えます。まずは前者である「日経225に連動するタイプ」を選ぶという前提で話を進めます。
なお、日経平均株価(日経225)のような指数のことを専門用語で「インデックス」と言います。
そして、特定の指数に連動する投資信託・ETFを「インデックスファンド(パッシブファンド)」と呼びます。
ノーロード(購入時手数料0円)を選ぶ
まず、前提条件になるのは「ノーロード投信」を選ぶということです。
ノーロードとは、購入時手数料が0円の商品のことを指します。
ノーロードファンドを購入した場合、私たち投資家が支払う手数料は、後述する「信託報酬(運用管理費用)」のみとなります。(一部、信託財産留保額が発生する商品もある)
なお、インデックスファンドの場合、ほとんどが手数料無料の「ノーロード」ですので、購入時の費用については気にしなくても構いません。
ETF(上場投資信託)には、ノーロードは存在しません。
auカブコム証券が、特定のETFの取引手数料を無料にする「フリーETF」というサービスを展開していますが、基本的には株式取引手数料がかかります。
ただし、ETFは取引手数料がかかる分、信託報酬が低いことが多いので、一長一短といったところです。
信託報酬の低い商品を選ぶ
投資信託を選ぶ上で最も重要なポイントになるのが「信託報酬(運営管理費用)」の存在です。
信託報酬は、投資信託を保有している間、継続して発生する費用です。また、運用資産額に対して一定料率で発生するのも特徴です。
例えば、信託報酬が年率1%の場合、運用資産が100万円なら1年で手数料は1万円です。
しかし、運用資産が1億円の場合、手数料は1年で100万円に膨らみます。
保有期間中、継続してかかることからも、信託報酬が0.1%でも低い商品を選ぶことが大切です。
日経平均株価に連動するインデックスファンドは、商品Aも商品Bも商品Cも、基本的にすべてリターンは同じです。
なぜなら、日経平均株価の上昇率とほぼ同じリターンになることを目指して運用するのが、インデックスファンドの役割だからです。
よって、インデックスファンドのリターンの差は「コスト(信託報酬)が高いか低いか」で決まります。
少しでもコストの低いインデックスファンドを選ぶことが、同じ日経225連動型の投資信託の中で、最も高いリターンを得る秘訣です。
おすすめの投資信託
信託報酬の低い日経225インデックスファンドでおすすめの商品をまとめておきます。すべてノーロード(購入時手数料0円)です。
ファンド名 | 信託報酬 |
---|---|
ニッセイ 日経平均インデックスファンド | 0.154% |
eMAXIS Slim国内株式(日経平均) | 0.154% |
たわらノーロード 日経225 | 0.187% |
i-SMT 日経225インデックス(ノーロード) | 0.187% |
iFree 日経225インデックス | 0.154% |
※信託報酬は税込です。
※いずれもつみたてNISAの対象商品です。
おすすめのETF
ETF(上場投資信託)は下記の通りです。
他にもいくつか銘柄がありますが、信託報酬が低い上位5銘柄をピックアップしました。
証券コード | ETF名称 | 信託報酬 |
---|---|---|
1329 | iシェアーズ・コア 日経225 | 0.1155% |
2525 | NZAM 上場投信 日経 225 | 0.1485% |
1397 | SMDAM 日経225上場投信 | 0.154% |
1369 | One ETF 日経225 | 0.1705% |
1320 | ダイワ上場投信−日経225 | 0.176% |
1346 | MAXIS 日経225 | 0.187% |
※信託報酬は税込です
1位~5位を見るとわかる通り、信託報酬の差は以外にも大きいことがわかります。
これらはすべて、日経225に連動するETFですので、コストが最安の1329 iシェアーズ・コア 日経225を選択するのがおすすめです。
投資信託とETFはどちらを選ぶべきか
投資信託とETF(上場投資信託)は、どちらを選べばよいか。
まず、全体的な信託報酬は「ETF」の方が低いです。しかし、ETFは購入時・売却時に株式取引手数料がかかります。
また、ETFは現状「つみたてNISAの対象商品」が少なく、「1328 ダイワ上場投信−日経225」だけがつみたてNISAの対象商品です。
つみたてNISA口座で取引すると、最長20年間、投資利益が非課税となります。(通常は投資利益に約20%の税金がかかります)
とてもお得な制度なので、これから資産運用を始める方は、つみたてNISA口座をフル活用することをおすすめします。
さらに、ETFの場合「自動積立ができない」という問題があります。
投資信託は最初に積立設定をしておけば、あとは口座にお金があれば自動的に買付してくれます。
ETFの方が信託報酬が低いとはいえ、10年・20年の間、定期的に自分で買い注文を入れるのはあまりに面倒です。
よって、長期的な視点に立って考えた場合、多少のコスト高になっても積立投資ができる「投資信託」の方が良いと私は考えています。
現在、日経225インデックスファンドの信託報酬は大きく下がっています。
例えば、上記で取り上げた「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」や「ニッセイ 日経平均インデックスファンド」ならETFと同等の低いコストで運用できます。
これらの投資信託をSBI証券で購入した場合、投信マイレージサービスによって年率0.05%のVポイントが還元されます。
ポイント付与考慮後の実質信託報酬は0.104%(税込)となるため、ETFを下回るコストで運用することが可能です。
こうした、証券会社独自の特典を組み合わせると、ETFよりもインデックスファンド(投資信託)で運用する方が、コスト面で考えても有利です。
投資信託とETFの違いは下記の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
あわせて読みたい:
ETFと投資信託の違い、信託報酬はなぜ安いのか?メリット・デメリット
TOPIXと日経平均株価の違い
日経平均株価は、日本経済新聞社が選定した225銘柄で構成する指数で、株価の単純平均によって算出します。よって、株価の高い「値がさ株」の影響を受けやすいという特徴を持っています。
※日経平均株価は株式分割・株式併合・採用銘柄入れ替えなどの影響を考慮し、指数の連続性を保てるよう修正を加えるため、厳密には単純平均ではありません。
一方で、東証株価指数「TOPIX」は、東証一部全銘柄を計算対象にした指数です。
また、時価総額加重平均を用いているため、時価総額の大きい銘柄の動きが、より強く反映されます。
一般的なインデックス指数では「時価総額加重平均」を使うケースが多く、また東証一部の全銘柄が対象であることからも、TOPIXを重視する投資家の方が多いです。
大抵のインデックスファンドは、
- 日経225連動型
- TOPIX連動型
の両方を取り扱っています。
どちらを選択すべきか迷った場合、個人的にはTOPIX連動型を選ぶ方が良いと考えています。
あわせて読みたい:
楽天証券で買えるつみたてNISA対象のおすすめ投資信託5選、ファンドの選び方
日経平均株価を上回るリターンを得る
インデックスファンドはあくまでも「平均的なリターンを目指す」タイプの投資信託(またはETF)です。
よって、日経平均株価の上昇率に負けることがない一方で、勝つこともできません。
日経平均株価を上回るリターンを得るためには、「アクティブファンド」に投資するという選択があります。
しかし、アクティブファンドは総じて手数料(信託報酬)が高く、長期的なリターンではインデックスファンドに負ける場合がほとんどであると、数多くのデータが示しています。
よって、「日経平均株価を上回るリターンを目指す投資信託」として、日経225アクティブファンドを選択することは、個人的にはおすすめできません。
スマートベータ戦略で日経225に勝つ
別のアプローチとして存在するのが、最近注目されている「スマートベータ指数」による運用戦略です。
スマートベータは、インデックス指数に改良を加えたものと考えるとわかりやすいです。
TOPIXは時価総額加重平均、日経平均株価は特定の225銘柄の単純平均です。いずれも、平均的な株価指数を算出することを目的として設計しています。
一方、スマートベータは「投資収益率の高い銘柄を集めてインデックス指数を構成すればよいのではないか?」という発想に基づいて作られています。
指数に連動する「インデックスファンド(インデックス運用)」である点は変わらないのですが、その指数自体に新しいアイデアが取り入れられているということです。
代表的なスマートベータ指数に、ROE(自己資本利益率)の高い企業を集めて構成する「JPX日経400」があります。
スマートベータ指数は、まだ長期的なデータが存在しないため、本当にTOPIXや日経平均株価を上回るリターンが出せるのかは疑問です。
しかし、日経平均株価を上回るリターンを目指す投資家にとって、こうした指数に目を向けてみるのも良い方法だと思います。
スマートベータ指数については下記の記事で詳しく解説しています。
あわせて読みたい:
スマートベータとは?インデックス運用との違いと代表的なETF・投資信託
JPX日経400の説明とおすすめの投資信託はこちらの記事で説明しています。合わせてご覧ください。
あわせて読みたい:
JPX日経400とは?スマートベータ指数の実力とおすすめ投資信託の比較
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初心者におすすめ、投資信託の選び方がわからない時のヒント
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最後まで読んでいただきありがとうございました
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