未成年でも株式投資ができる「未成年口座」開設のススメ、親御さんも必読です

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家族

未成年のお子様が株式投資や投資信託の購入をすることで、自然とお金や経済に興味を持つきっかけを与えることができます。

また、子どものころからお金について考えることで、将来「資産をどのように形成すれば良いのか」を自分自身で考えられる力が身につきます。

この記事では、子ども向けの「未成年口座」の開設と、その他の方法で未成年が投資を始める方法について解説します。

なお、未成年口座は「0歳の赤ちゃん」でも作れます

私自身は、20代前半のころから株式投資をはじめました。

それから10年以上が経ちましたが、投資を通じて経済やお金について多くを学ぶことができ、「若い頃にはじめておいて良かった」と今でも感じます。

著名投資家のウォーレン・バフェットも、「幼い頃から貯金習慣を身につけることの大切さ」を説いています。

子どもの頃から投資を始めることは、お金の知識が身につくだけでなく、「散財」という悪しき習慣から子どもを守るメリットもあると、私は考えています。

未成年口座はどこで開設するのがおすすめ?

疑問

子どもが未成年口座を開設するなら「絶対にネット証券にすべき」だと断言します。

多くの人が知っている大手証券会社(名前は出しませんが)の方が安心できると感じる方も多いと思います。

しかし、大手証券会社の営業マンは、巧みな営業トークで「良いとは言えない商品」を勧めてくることがあります。

これは、資産運用の間違った知識を子どもに与えてしまう可能性があります。それくらい、大手の証券会社は積極的に、言葉巧みに営業します。

一方で、ネット証券ではほとんど営業されることはありません

インターネットを使って、自分自身で正しい知識を身に着けることが大切であり、そのためにはネット証券の方が子どもが学ぶには良い環境を提供できるのです。

ネット証券の方が、親子で一緒に、自分たちのペースで学ぶことができます。

大切なことなのでもう一度言いますが、未成年口座を開設するなら「絶対にネット証券にすべき」だと私は断言します。

また、ネット証券の方が株式取引手数料がケタ違いに安いです。

販売している投資信託の本数も、大手証券会社よりも多く、2,000本以上のファンドを取り扱っています。

どのような投資信託を選べば良いかは、当サイト内でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

楽天証券かSBI証券がおすすめ

楽天証券

ネット証券の中でも、楽天証券・SBI証券は特におすすめです。(私自身も愛用しています)

楽天証券とSBI証券は、ネット証券の中でも手数料が安いです。また、情報量が豊富なので、これから投資の勉強をしたいと考えている初心者の方に向いています

▼未成年口座の開設ができるネット証券と、取引可能な商品

楽天証券 ← おすすめ
国内株式、外国株式、投資信託、債券、金・プラチナ、貸株、定時為替、IPO(新規公開株)、PO(公募・売出)、立会外分売
SBI証券 ← おすすめ
国内株式、外国株式、投資信託、債券、S株(単元未満株)、IPO(新規公開株)、PO(公募・売出)、立会外分売
マネックス証券
国内株式、外国株式、投資信託、債券、ワン株(単元未満株)、金、IPO(新規公開株)、PO(公募・売出)
auカブコム証券
国内株式、投資信託、プチ株(単元未満株)、外貨建MMF、債券
松井証券
国内株式、投資信託、米ドルMMF、IPO(新規公開株)、PO(公募・売出)、立会外分売、貸株、米ドルMMF
GMOクリック証券
国内株式、IPO(新規公開株)、PO(公募・売出)

※未成年口座では信用取引はできません

未成年口座でも基本的な商品はすべて取引できますが、レバレッジを使った取引(先物やFX、信用取引など)はできないルールとなっています。

どのネット証券でも「国内株式」と「投資信託」の購入ができるので、不便なく資産運用が始められます。

特に、楽天証券は取引状況に応じて「楽天ポイント」が貯まるので、お得度も高いです。

未成年口座開設のルール

家族

どの証券会社でも、未成年口座を開設するにあたって「共通のルール」があります。

まず、口座開設の対象となるのは「(結婚していない)満20歳未満の子ども」であることです。下限の年齢制限はありませんので、0歳の子どもでも未成年口座は作れます

未成年が証券口座を開設するには、親権者の同意が必要です。(後述する書類を提出)

そして、あまり知られていない重要なポイントとして、「未成年口座では原則として、親権者が取引をする」というルールがあります。

子ども本人が取引をする場合は、証券会社によって対応が異なります。

本人が取引する場合
楽天証券
15歳未満:親権者が取引する 15歳以上:本人または親権者が取引する
SBI証券
15歳未満:親権者が取引する 15歳以上:本人または親権者が取引する
マネックス証券
未成年者本人が取引する場合は、「未成年者の取引に関する同意書」を提出
auカブコム証券
不明(原則、親権者が取引するものと思われる)
松井証券
不明(原則、親権者が取引するものと思われる)
GMOクリック証券
子どもが成人するまで、原則として親権者が取引する

楽天証券、SBI証券の場合、15歳以上であれば未成年者が自分の判断で自由に売買できるようになります。

ただし、口座開設にあたっては

  • 親権者の同意
  • 親権者自身も口座開設をする

ことが必要です。未成年口座単体での口座開設はできません

もし、ご両親(親権者)がすでにネット証券の口座を持っているのであれば、そこで始めるのが最もスムーズです。

もし、親権者が口座を持っていない場合は、まず最初に親権者の口座開設を完了してから未成年口座に申し込んでください

  1. 親権者が証券口座を作る
  2. 未成年口座を開設する

口座開設に必要な書類

書類に記入する男性

未成年口座の開設では、下記の書類をあわせて提出します。

マイナンバーカード
未成年者本人のマイナンバーカード(個人番号カード)または、「通知カード」のコピー
親権者との続柄が確認できる書類
住民票の写し、戸籍謄本、戸籍全部事項説明書など(コンビニで取得できます)
親権者の本人確認書類
運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなど

また、入金にあたっては「本人名義の銀行口座」が必要となります。

未成年口座の開設とあわせて、本人名義の銀行口座も作っておくことをおすすめします。

ジュニアNISA口座を開設する

ジュニアNISA

これから未成年口座を開設する場合は、

  1. 特定口座
  2. 一般口座
  3. ジュニアNISA口座

の3つから、取引口座を選択することになります。

今もっともおすすめなのは「ジュニアNISA口座」ですが、ジュニアNISA口座単体では開設できません。

「特定口座 or 一般口座」のどちらか一方は必ず選択する必要があります。

上記いずれかの口座を持っている人だけが「ジュニアNISA口座」を開設できます。(申込時に同時開設が可能です)

「特定口座」と「一般口座」では、特定口座(源泉徴収あり)を選択します。(一般口座を選ぶメリットはありません)

特定口座(源泉徴収あり)の場合、損益計算と納税を証券会社が代行してくれるので、確定申告が不要となります。

もっとも、特定口座(源泉徴収あり)は開設だけしておいて、実際の取引は「ジュニアNISA口座」を使う方がおすすめです。

ジュニアNISA口座とは、子ども向けの非課税投資口座のことです。

毎年80万円の非課税枠が提供され、利益が出た場合も税金がかかりません。

年間80万円の範囲なら贈与税もかかりませんので、親御さんの資産を贈与する場合にも活用できます。

ただし、ジュニアNISA口座で投資した株式・投資信託が非課税になるのは、投資してから5年間です。

年間80万円の投資枠は毎年新規設定されますが、一度購入した株式・投資信託は5年以内に売却する必要があります。(ロールオーバーすれば最長10年まで延長可)

5年を超えて保有し続けることもできますが、投資後5年を過ぎてから利益確定したものについては、通常通り課税されます。

また、ジュニアNISAは「18歳になるまで引き出しができない」という制限もついています。

ジュニアNISAの詳しい解説はこちらの記事で行っています。あわせてご覧ください。

何に投資すれば良い?

学生の親子

子どもの証券口座を開設した後、何に投資をするべきか。

こればかりは、親子で一緒に考えてもらうのが一番だと思います。(それも投資・資産運用の勉強につながります)

大切なのは、金銭的な利益・損失よりも、学ぶことを優先して欲しいということです。

子どもの人生は長いので、未成年のときに10万円、20万円の損をしたからといって、大した金額ではありません

それよりも、今は幼いお子さまが、30歳・40歳になり、自分で稼ぎを得るようになって、100万・200万単位の投資ができるようになった時、正しい判断ができる知識を身に着けてもらうことの方が大切だからです。

儲かる・儲からないという視点ではなく、株も投資信託も、いろいろ買ってみて、いろいろ話題にして、興味を持ってもらえるようにすることが、将来につながる財産になると私は考えます。

未成年口座で投資するなら、少額からはじめるのが良いと思います。現在のネット証券では、投資信託は100円から買えますし、株式も単元未満株を買えば少額で投資できます。

上記を踏まえて、何に投資すればよいか、私なりの意見をまとめます。

株式に投資する

投資に興味を持つことを重視するのであれば、株式投資がおすすめです。

株式投資はリスクが高いので、損することもあるかもしれません。(少額で投資していれば心理的に安心です)

しかし、株式投資には、配当金がもらえたり、株主総会に参加できたり、株主優待がもらえるといった、投資ならではの醍醐味があります。

また、子どもが興味を示している会社の株を買うことで、より投資への興味を引きやすいというのもポイントです。

繰り返しますが、儲かる・儲からないという視点ではなく、「損得抜きで楽しめる投資」を重視することをおすすめします。

もちろん、売上・利益や決算書の見方について学んでみるのも良いでしょう。

当サイトには、投資に役立つ様々な情報を掲載していますので、ぜひご覧ください。

投資信託を購入する

投資への興味よりも、将来の「資産形成」を考えて運用したい場合は、投資信託の購入がおすすめです。

もちろん、株と投資信託を両方買っても良いですし、少ない金額で債券や金など幅広い資産に手を出しても良いと思います。

投資信託で資産形成をする場合は、「信託報酬が低い、低コストなインデックスファンド」を長期・分散・積立で投資することを推奨します。

子どもが成人するまでには、投資信託の価格が大きく下がることもあるかもしれません。

しかし、暴落や値下がりは気にせず、長期的な視点に立って積立投資を継続してください。

なぜ、低コストなインデックスファンドが良いのか。具体的にどういった商品を選ぶべきなのかについては、下記に示す記事で解説しています。

未成年におすすめのポイント投資

スマホを使う若い男女

上記の通り、未成年が口座開設をする場合は、必ず「親権者の同意」が必要です。

しかし、未成年の中には投資・資産運用をはじめることに対して両親が反対しており、親権者の同意が得られないこともあると思います。

また、未成年口座を開設しても、子どもが15歳未満の場合は、実際の取引を親権者が行わなくてはなりません。

このような状況でも、未成年がより自由に、手軽に資産運用をする方法があります。

それが、最近話題の「ポイント投資」です。

ポイント投資とは、

  • 楽天ポイント
  • Vポイント
  • dポイント

などを使って、バーチャル投資を行うサービスです。

投資をすると、実際に投資中の株式や投資信託の動きに合わせて、保有中のポイントが増減します。

ポイントの場合、利益確定しても税金はかかりません。

また、この手のサービスは「証券口座の開設が不要」なので、両親の同意なく未成年がすぐに始められます。

ポイント投資はこちらの記事で取り上げていますので、あわせてご覧ください。

▼未成年口座について、質問があればコメント欄にてお知らせください▼

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「今日の経営」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

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6件のコメント

シガ

楽天証券でジュニアニーサの手続きを行いました。誤って未成年総合口座で投資信託を購入。300ほど利益が出そうです。売却し、ジュニアニーサだけを運用したいのですが、投資信託の売却方法がわかりません。

川原裕也

>シガさん
コメントありがとうございます。
投資信託の売却をする場合は「解約」を選択してください。

具体的なやり方がわからない場合は、楽天証券のサポートにお問い合わせいただけますと幸いです。

HR

投資をこれから始めようと思っている者です。
ジュニアNISA口座からは18歳になるまで引出しができないとあります。引出しもしたい場合はどうするのがおすすめでしょうか。

川原裕也

>HRさん
ジュニアNISA口座ではなく、通常の未成年口座をご利用ください。
未成年口座の詳細については本記事をご参照ください。

バカボン

楽天証券で未成年口座に入りジュニアNISAもしようと思うのですが、ジュニアNISAで投資信託をし、それとは別に未成年口座でETFを購入しようと思うのですが二股かけるようにできるのですか?

川原裕也

>バカボンさん
はい、可能です。
NISA口座(またはジュニアNISA口座)と、通常の口座(特定口座や未成年口座など)は別物ですので、1人の方が両方口座開設できます。

NISA口座は年間の投資可能枠が決まっていますが、通常の口座には投資可能枠に制限はありません。NISA口座の年間投資枠を上回る投資をする場合に、通常の口座をお使いください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました

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