EXE-i(エグゼアイ)の評判は?おすすめ投資信託とSBI証券との相性

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EXE-i(エグゼアイ)

EXE-i(エグゼアイ)」シリーズは、SBIアセットマネジメントが展開している投資信託です。

「SBI」と言えば、ネット証券最大手のSBI証券や、ネット銀行最大手の住信SBIネット銀行などを運営していることでも知られています。

EXE-iシリーズの最大の特徴は、「世界のETFを投資対象としたファンド・オブ・ファンズ」であることです。

ETF(上場投資信託)は低コストで運用できるのが特徴ですが、自動積立ができないデメリットがあります。

しかし、EXE-iシリーズの投資信託を通じて、低コストで世界のETFへ分散投資をするとともに、自動積立の設定なども可能となります

資産運用会社のSBIアセットマネジメントが展開する「EXE-iシリーズ」は、SBI証券での購入はもちろんですが、楽天証券やマネックス証券など多くの証券会社で取り扱いがあります。

今回は、SBIアセットマネジメントのEXE-i(エグゼアイ)を評価するとともに、おすすめの投資信託についてまとめたいと思います。

EXE-i(エグゼアイ)のメリット・デメリットを2分で理解する

チェックリスト

まずは、EXE-i(エグゼアイ)シリーズに共通する特徴を簡単に説明します。

EXE-iは、株式や債券に直接投資をする一般的な投資信託とは異なり、「ETF(上場投資信託)を投資対象としたファンド・オブ・ファンズ(投資信託に投資をする投資信託)」で運用しています。

代表的なファンド・オブ・ファンズの投資信託と言えば、個人投資家にも人気のセゾン投信などが有名です。

ただし、セゾン投信が「投資信託」を投資対象としているのに対して、EXE-iは「ETF(上場投資信託)」を投資対象にしているため、より低コストな運用が可能となります。(一般的にETFは運用コストが安い

そして、1つのEXE-iのファンドを通じて「複数のETFに分散投資を行う」ため、間接的に幅広い資産に投資できます。

分類としてはインデックスファンドではない

分散投資

EXE-iシリーズは「ファンド・オブ・ファンズ」形式なので、厳密にはインデックスファンドの分類には入りません

投資対象はETF(インデックスファンド)なので、実質的には特定の指数に連動する動きとなりますが、複数のETFを組み合わせて運用しているため、どの指数の動きにも連動しないEXE-i独自の動きとなる点には注意が必要です。

EXE-iシリーズではこれを、「従来にはないインデックスファンドの“かたち”」として表現しています。

運用方法としてはインデックス運用となりますが、厳密なインデックスファンドにこだわる方にとっては少し選びにくいファンドと言えそうです。

新興国株式への投資に強い

新興国

EXE-iのもう一つのメリットとして、信託報酬を低く設定していることがあげられます。

ファンド・オブ・ファンズでありながら低コストな投資信託にこだわっており、中でも新興国株式へ投資するインデックスファンドとしては最安コストを実現しています。

ファンド・オブ・ファンズ = コストが2重にかかる分信託報酬が高い」というイメージを持つ方も多いですが、EXE-iに関してはその心配はありません。

EXE-iのおすすめ投資信託

ここからは、EXE-i(エグゼアイ)シリーズの5つの投資信託を1つずつ評価していきます。

また、通常のインデックスファンドとのパフォーマンスの比較も行い、エグゼアイが選ぶに値する投資信託かどうかを調査します。

※下記データはすべて記事執筆(2017.9)時点の情報です
※パフォーマンスデータはEXE-iのファンド設定日の関係から、過去3年間で見ています
※信託報酬は税抜き表記です
※信託報酬は投資先となるETF・EXE-iの両方を含めたトータルコストです(実質負担)
※カテゴリ平均はSBIアセットマネジメント出典の2017.7現在の数値となります

EXE-i 先進国株式ファンド

海外株式

▶EXE-i 先進国株式ファンドの特徴

▶組入銘柄(カッコ内は組入比率)

シュワブU.S.ブロード マーケットETF(60%)
約99%を米国株に投資。アメリカの上場企業のほぼすべての銘柄へ分散投資。
バンガード・FTSE・ヨーロッパETF(30%)
欧州全体の株式に投資するETF。イギリス、フランス、ドイツの3国で全体の5割を超える組み入れ。
バンガード FTSE ディベロップド・アジア・パシフィック(除く日本)UCITS ETF(10%)
日本を除くアジア各国に投資。オーストラリア、韓国、香港の3国で全体の9割を超える組み入れ。

信託報酬:0.295%程度(カテゴリ平均:0.658%)

EXE-i 先進国株式ファンドは、先進国の株式に投資する投資信託です。

その中でも、特に米国株式への投資比率が高く、アジアへの投資は少なめです。

世界分散投資ができるETFと言えば、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)が有名です。

しかし、VTは米国への投資比率が53%、続いて日本に8%、英国は6%という組入比率となっています。

このように考えると、EXE-i 先進国株式ファンドはより米国株や欧州株への投資に集中した内容になっていることがわかります。

基本的に日本株は投資対象として入っていないため、グローバルな世界分散投資を実現したい方におすすめです。

信託報酬もカテゴリ平均を大きく下回っています。

過去3年間のリターンを、同じく先進国株式に投資する「ニッセイ外国株式インデックスファンド」と比較してみました。

EXE-i先進国株式ファンドとニッセイ外国株式ファンドの比較

  • 青:EXE-i 先進国株式ファンド
  • 赤:ニッセイ外国株式インデックスファンド
ファンド名 年率リターン
(3年)
信託報酬
EXE-i先進国株式ファンド 8.01% 0.295%程度
ニッセイ外国株式インデックスファンド 7.70% 0.20%

複数のETFに投資をしている分、EXE-i先進国株式ファンドの方が信託報酬は高めです。

しかし、3年間の年率リターンでは先進国インデックスファンドを上回る結果となっています。

EXE-i 新興国株式ファンド

新興国

▶EXE-i 新興国株式ファンドの特徴

▶組入銘柄(カッコ内は組入比率)

シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティETF(90%)
新興国の大型、中型、小型株への分散投資。
iシェアーズ コア MSCI エマージング・マーケッツETF(10%)
新興国の大型、中型、小型株への分散投資。

信託報酬:0.35%程度(カテゴリ平均:0.67%)

新興国株式指数に投資をするのが、EXE-i 新興国株式ファンドの特徴です。

投資先の90%を「シュワブ エマージング・マーケッツ エクイティETF」で固めています。

投資先となるETF2銘柄は、ベンチマークとする指数は違うものの、どちらも新興国株式指数であることは変わりません。

「FTSE・エマージング・インデックス」という指数に近い動きをするため、基本的にインデックスファンドと考えて問題はないと思います。

過去3年間のリターンを、同じく新興国株式に投資する「Funds-i 新興国株式」と比較してみました。

EXE-i新興国株式ファンドとFunds-i 新興国株式の比較

  • 青:EXE-i 新興国株式ファンド
  • 赤:Funds-i 新興国株式
ファンド名 年率リターン
(3年)
信託報酬
EXE-i先進国株式ファンド 3.77% 0.35%程度
Funds-i 新興国株式 3.80% 0.60%

MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み・円換算ベース)に連動する「Funds-i 新興国株式」よりも3年間の年率リターンは若干劣る結果となっています。

一方で、信託報酬はFunds-iを大きく下回っています。前述しましたが、「EXE-i 新興国株式ファンド」は新興国株式ファンドの中では信託報酬が最安で、個人投資家にも特に人気です。

(個人的にはリスクが高いという理由であまり好きではないのですが)経済成長が著しい新興国への投資を考えている場合、真っ先に投資候補に入るファンドだと思います。

EXE-i グローバル中小型株式ファンド

海外の中小企業

▶EXE-i グローバル中小型株式ファンドの特徴

▶組入銘柄(カッコ内は組入比率)

シュワブ U.S.スモールキャップETF(60%)
米国の中小型株に投資。
バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF(40%)
米国以外の中小型株に投資。

信託報酬:0.31%程度(カテゴリ平均:なし)

EXE-i グローバル中小型株式は、エグゼアイシリーズの中でも最も扱いが難しい投資信託だと思います。

世界の中小型株に投資するインデックスファンドというのは珍しいからです。

資産全体の6割を、米国の中小型株に投資する「シュワブ U.S.スモールキャップETF」に投資、そして残りの4割を米国以外の世界の中小型株に投資する「バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF」に投じます。

なお、「バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)スモールキャップETF」の組入比率のトップは「日本」となっており、左記ETFの資産のうち15%程度は日本国内の中小型株に投資しています。

3年間の年率リターンは7.64%とまずまずの結果を残しています。

比較対象となるファンドが見つけられなかったため、EXE-i グローバル中小型株式については比較は行っていません。

EXE-i 先進国債券ファンド

先進国債券

▶EXE-i 先進国債券ファンドの特徴

▶組入銘柄(カッコ内は組入比率)

シュワブU.S. アグリゲート・ボンドETF(60%)
米国の債券に投資。
iシェアーズ 世界国債(除く米国)ETF(40%)
米国以外の債券に投資。

信託報酬:0.38%程度(カテゴリ平均:0.58%)

EXE-iシリーズの先進国債券ファンドは、米国投資が6割、その他世界が4割という構成です。

エグゼアイの先進国株式、新興国株式、中小型株式ファンドと比較して、先進国債券ファンドは信託報酬が高めの設定となっています。

通常は、株式ファンドよりも債券ファンドの方が信託報酬が低くなるのが普通なのですが、EXE-iに関してはそれが逆転しています。

これは、

  • 株式ファンドの信託報酬を徹底的に低くしている
  • 先進国債券ファンドの信託報酬が高めに設定されている

という2つの見方ができます。
いずれにしても、EXE-i 先進国債券ファンドに関しては選ぶメリットが特段感じられないという印象は残ります。

先進国債券を投資対象している「ニッセイ外国債券インデックスファンド」と3年間の年率リターンを比較してみました。

EXE-i先進国債券ファンドとニッセイ外国債券インデックスファンドの比較

  • 青:EXE-i 先進国債券ファンド
  • 赤:ニッセイ外国債券インデックスファンド
ファンド名 年率リターン
(3年)
信託報酬
EXE-i先進国債券ファンド 2.90% 0.38%程度
ニッセイ外国債券インデックスファンド 1.70% 0.20%

信託報酬はEXE-i先進国債券ファンドの方がやや高めです。

しかし、3年間の年率リターンではニッセイ外国債券インデックスファンドを上回る結果となっており、グラフを比較しても明確な差が生じていることがわかります。(年率リターンは信託報酬控除済みの数値となります)

EXE-i グローバルREITファンド

海外REIT

▶EXE-i グローバルREITファンドの特徴

▶組入銘柄(カッコ内は組入比率)

シュワブ US REIT ETF(60%)
米国の不動産(REIT)に投資。
バンガード グローバル(除く米国)不動産ETF(40%)
米国以外の不動産(REIT)に投資。

信託報酬:0.33%程度(カテゴリ平均:0.54%)

EXE-i グローバルREITファンドは、先進国債券や中小型株ファンドと同様に、6割を米国REIT ETF、4割を米国以外の世界のREIT ETFに振り分けています。

過去3年間のリターンを、同じく新興国株式に投資する「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」と比較してみました。

EXE-iグローバルREITファンドとニッセイグローバルREITインデックスファンドの比較

  • 青:EXE-i グローバルREITファンド
  • 赤:ニッセイグローバルREITインデックスファンド
ファンド名 年率リターン
(3年)
信託報酬
EXE-iグローバルREITファンド 7.34% 0.35%程度
ニッセイグローバルリートインデックスファンド 6.37% 0.45%

外国リートファンドにおいても、EXE-iグローバルREITファンドは一定の競争力を保っています。

「ニッセイグローバルリートインデックスファンド」は低コストなインデックスファンドとして有名ですが、EXE-iグローバルREITファンドはそれよりもさらに低い信託報酬で運用されています。

結果的にリターンも高くなっており、当ファンドはインデックスよりも優れている可能性が高いと判断できます。

良し悪しの判断が分かれるところ

1億人の投資術 管理人の評価

EXE-iシリーズを、低コストなインデックスファンドと比較してきました。

EXE-iは設定からまだ5年、10年が経過していないため、3年間の年率リターンで比べる形となりましたが、総合的に見てインデックスファンドよりも良い結果を出せているものが多いことがわかりました。

とは言え、長期のリターンがどうなるのかは誰にもわからないため、私の意見としてはやはり「信託報酬」に着目して投資を行う方が良いと判断します。

複数のETFに分散投資している変わった運用方法ではありますが、EXE-iシリーズはいずれもコスト競争力が高く、低コストなインデックスファンドと比較しても見劣りしません。

中でも、新興国株式ファンドは業界トップクラスの信託報酬となっているため、おすすめの1本です。

一方で、EXE-i 先進国債券ファンドは信託報酬がやや高めの印象を受けるため、あえて選択しなくても他によいファンドが見つかると思います。

なお、SBI証券での投信保有であれば、年率0.05%のポイント還元が受けられるため、実質的な信託報酬をさらに引き下げることが可能です。

次は、「フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)の評判と私の投資判断」です。