VWAP(出来高加重平均)とは?高値づかみを防止する1つのヒント

株式投資の虎

VWAP

株式投資の指標に「VWAP(出来高加重平均)」というものがあります。

あまり一般的ではないのですが、プロの投資家でも愛用している人が多いので、今回はVWAPについてわかりやすく解説します。

VWAPを知っていると日中の取引で高値掴みをしてしまう失敗を防ぐことができます。

Point

VWAPはなんと読むの?
ブイワップといいます。

何の略なの?
Volume Weighted Average Priceの略称です。

出来高を考慮した日中の平均約定価格

株価チャート

VWAPは「出来高加重平均」と呼ばれ、その日の平均約定価格のことです。

この「平均約定価格」は出来高を考慮したうえで加重平均された計算を行います。

100円で2,000株、105円で3,000株の約定があった銘柄の場合

出来高加重平均の約定価格
(100円×2,000株)+(105円×3,000株) = 515,000円
515,000円 ÷ 5,000株 = 103円

計算式:VWAP = 当日累積売買代金 ÷ 当日累積出来高

つまり、日中の取引がほとんど103円~105円で行われていたとしても、寄り付きで大口投資家が100円で大量の買付を行っていた場合、加重平均による約定価格は100円に近い数値となります。

つまり、VWAP(その日の平均約定価格)を知ることができれば、VWAP価格で株を買えば少なくともその日に高値掴みすることはなくなり、平均的な価格で取引ができることになります。

VWAPを取引に活用する

株価がVWAPを上回って推移

チャート図は楽天証券のマーケットスピード

VWAPをトレードに活用する2つの方法を紹介します。

1つめは、日中の株価がVWAPよりも高い位置で推移しているか低い位置で推移しているかを見る方法です。

上記の画像のように、株価はVWAPを基準とした場合に

  • VWAPよりも高い位置で推移する
  • VWAPよりも低い位置で推移する

ことがよくあります。

これが何を意味するかというと、その日に株を購入して保有している人の半数以上の人が儲かっている(含み益の状態)または損している(含み損の状態)ということです。

VWAPよりも高い位置で推移する
その日に株を購入して保有している人の半数以上の人が儲かっている状態(含み益の状態)。
保有株が含み益の段階では売り物が出にくいため、買いたくても買えない状態の投資家が存在している可能性が高い。

よって、上値は軽く下値が底堅いと考える事ができる。

VWAPよりも低い位置で推移する
その日に株を購入して保有している人の半数以上の人が損している状態(含み損の状態)。
保有株が含み損の段階では買値近辺(VWAP近辺)で売り物が出やすいので、上値が思いと考えることができる。

株価がVWAPを下回って推移

VWAP活用方法の2つめは、上記に関連しますが「VWAPが抵抗線・支持線として機能する」ことです。

前述のとおり、株価がVWAPを上回っている時は、「買い待ち」の投資家が多いため、株価がVWAP近辺まで下がると買い注文が入りやすく支持線として機能します。

また、株価がVWAPを下回っている時は、株価がVWAP近辺まで上がると売り物が出やすく、抵抗線として機能します。

もう1つの理由としては、インデックスファンドなど機関投資家の注文方法として「VWAPギャランティ取引」が入っている可能性があることです。

こうした大口投資家はその日の平均的な株価で買い集めたい(売りたい)ケースが多いので、大口がVWAP近辺で買っている(売っている)ということが少なくありません。これも、VWAPが抵抗線・支持線として機能する理由の1つです。

下記の画像を見て見ると、株価がVWAPで反発していることがわかります。
株価がVWAPで反発

機関投資家が使うVWAPギャランティ取引

機関投資家

よく「機関投資家が株の売買時の目標値としてVWAPを使っている」と言われます。そうした意向が値動きに表れているというのは上記で説明したとおりです。

実際に、大和証券みずほ証券といったの大手証券会社で「VWAPギャランティ取引」がサービスとして提供されています。

VWAPには、当日の全立会取引から算出される「終日VWAP」、午前の立会取引から算出される「前場VWAP」、午後の立会取引から算出される「後場VWAP」の3種類があります。
VWAPギャランティ取引とは、このVWAPにスプレッドを加減した価格で、お客さまが当社を相手方として取引を行うことです。

インデックスファンドなどの機関投資家は、売買ともに取引数量が大きく、一度に大量の注文を出してしまうと株価に影響を与えてしまいます。

そこで、実際の売買を証券会社に委託して「注文数量を証券会社から直接買い取る」ことにします。

「VWAPギャランティ取引」とは、この際に使われる取引価格に「VWAP」を使うもので、機関投資家は証券会社に委託しておくだけで、VWAP(日中の平均価格)で注文数量の売買ができるというわけです。

VWAPギャランティ取引の注文が入ると、証券会社は機関投資家から受けた注文株数を市場で買い集めます。

証券会社は集めたすべての株を、その日のVWAP価格で機関投資家に売却できることが確定しているので、VWAPよりも安く買い集めるほど、その差額が利益となります。

機関投資家から受注した大量の注文数を買い付けるためには、どうしても「寄付・引け」での大きく買う必要があるという意味もありますが、寄付・引けの注文によってVWAPを操作して釣り上げるといった手口も存在します。

925 :たーきん◆PQ.dHFds12 :04/11/16 17:29:40 ID:ZVQ3Fmph
委託買いだと大抵VWAPベースで証券会社から
機関投資家に渡されます。
証券会社は委託を受けて市場で買うけど、
VWAPが上がってくれた方が儲かります。
そこで
上のティックに売り板をおいて自分で買いに行けばクロスで
高い値段での約定が増えます

あまり知られていない話ですが、インデックスファンドなどの機関投資家は市場価格よりも高い価格で買付をしている(させられている)ケースも多いです。

VWAPが見れる証券会社

VWAPは楽天証券のマーケットスピードを使うと簡単に把握することができます。

この記事で紹介した画像は楽天証券のマーケットスピードのものです。VWAPの表示方法は2つあります。

分足チャートを表示し、右クリック「テクニカルチャート → VWAP」を選択する。
VWAPチャート

ティックチャートを表示する。
VWAPチャート2

また、楽天証券では市況情報の画面でもVWAPを確認することができます。