SMBC日興証券の日興フロッギーが少額投資に参戦、記事を読んで100円から株を買える
執筆者:川原裕也
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SMBC日興証券が「100円から株を買える」少額投資サービスを開始しました。
SMBC日興証券は以前から、自社メディア「日興フロッギー」を運営しており、「個人投資家向けに投資に役立つ情報」を提供してきました。
新サービスでは、投資情報サイト「日興フロッギー」の記事を読みながら、その場ですぐに株式が購入できるようになります。
また、100円から100円単位で投資できる少額投資サービスなので、これから投資を始める人にもおすすめです。
詳しくは後述しますが、買付手数料も無料となっており、個人的にも自信をもっておすすめできるサービスです。
記事を読み、その場で株を買う
SMBC日興証券が運営する「日興フロッギー」では、以前から様々な投資情報を配信していました。
「億り人」や、上場企業社長へのインタビュー、株主優待で有名な個人投資家「桐谷広人さん」への取材など、大手証券会社ならではのコンテンツが特徴で、私も何度か記事を読んだことがあります。
投資情報サイト自体は当サイトも含め、ネット上に山ほどあるわけですが、SMBC日興証券が新しくはじめたのが「記事を読んで、その場でポチッと株を購入できる」サービスです。
- 記事を読んで学ぶ
- 学びながら新しい銘柄に出会う
- その場でサクッと株を買う(100円から買える)
こうした株式投資の流れは、これまでになかった画期的なものだと私は考えます。
例えばですが、
- 億り人が勧める銘柄
- 桐谷さんおすすめの株主優待
- ウォーレン・バフェットが日本株に投資するとしたら?
- ROEという用語を学び、ROEの高い銘柄に投資してみる
といったことが、記事を読みながら「その場で」実行できるのです。
100円から100円単位で投資できるという手軽さから、「社長のインタビューを読んで、その熱意に負けて100円ほど株を買う」こともできます。
詳細な銘柄分析をしなくても、100円ならサクサク買えますし、気になった銘柄をとりあえず持っておくのに適しています。
さっそく、日興フロッギーで株を買ってみた
日興フロッギーを通じて株を購入する手順をまとめます。
1.投資情報サイト日興フロッギーにアクセスし、ログイン
日興フロッギーで株を買うには、SMBC日興証券の口座開設が必要です。
証券口座は無料ですぐに作れます。また、クイック入金を使えば入金・出金手数料も無料です。
2.SMBC日興証券の口座IDでログインします
3.記事を読む
スノーピーク(7816)の山井社長のインタビュー記事を読んでみました。
スノーピークは、高級路線のアウトドア用品を製造・販売する上場企業です。
4.購入ボタンからサクッと株を買う
記事の途中、または終わりに「買う」ボタンが設置されています。ここからすぐに株式の購入・売却ができます。
記事を読みながらその場で株式を購入する方法以外にも、気になる銘柄を指定して購入することが可能です。
日興フロッギーでは東証に上場している約3,700銘柄をすべて取り扱っています。(外国株式は対象外)
5.購入金額の指定
6.注文の確認
7.注文完了(ここまで5秒以内)
8.試しに何名柄か買ってみました
始値で購入
日興フロッギーで株式買付の注文を出すと、その日の始値(その日の寄付の価格)で購入することになります。
SMBC日興証券の日興フロッギーは、始値で取引する仕組みからも「デイトレード(日計り取引)」はできない仕様となっています。
また、1日、2日で積極的に売買して利益を出すのは難しいと思いますので、中長期目線で投資をする人向けのサービスだと考えることをおすすめします。
(もちろん、1日、2日で売却することは可能です)
日興フロッギーの取引手数料
100円から、100円単位で取引できるのが日興フロッギーの良いところです。
また、「買付手数料は無料」なので、コストを抑えて取引できます。(100万円以下の取引のみ、購入時手数料無料)
- 買付時
- 100万円以下の取引なら無料、100万円超の取引は1%のスプレッド
- 売却時
- 100万円以下の取引なら0.5%のスプレッド、100万円超の取引は1%のスプレッド
取引金額 | 買付 | 売却 |
---|---|---|
100万円以下 | 無料 | 0.5% |
100万円超 | 1.0% | 1.0% |
SMBC日興証券の日興フロッギーでは、「取引手数料」ではなく、購入価格と売却価格に差を設けた「スプレッド」という形で取引コストを徴収します。
前述の通り、約定価格は始値(株式市場でその日最初についた株価)です。
株価1,000円の銘柄を買った場合、購入時は1,000円(その日の始値)で買えます。100万円以下の取引ならこの時に手数料は生じません。
その後、購入した株を1,100円(売却日の始値)で売却する時に、0.5%のスプレッドなら1,094円(実質手数料は6円)で約定するという仕組みです。(この時も基準価格は始値です)
100万円超の売却の場合は、スプレッドは1%ですので、1,089円(実質手数料は11円)で約定する計算です。
保有中のコストは0円
私たち個人投資家にとって、日興フロッギーが特に有利なのは、株式の保有期間中にコストがかからないことです。
投資信託やロボアドバイザーで資産運用をする場合、どうしても保有期間中の手数料(信託報酬)がかかります。
一方で日興フロッギーの場合は売却時に1%の手数料はかかるものの、保有期間中に費用は一切発生しません。また、100万円以下の取引なら、買付時の手数料も無料です。
こうした仕組みは、
- デイトレなど、短期投資ではコスト面で不利
- 長期投資ではとても有利な条件
であり、長期投資で資産運用を目指す人には願ってもないサービスです。
デイトレや短期投資で1%の手数料(スプレッド)がかかる場合、利益を出すのが難しくなりますが、長期投資なら1%の手数料は気にならないレベルです。
配当金はもらえる、株主優待はもらえない
日興フロッギーは、SMBC日興証券が提供する「キンカブ(金額・株数指定取引)」の仕組みを発展させたものです。
いわゆる、単元未満株式(ミニ株)と同じですので、100円単位で取引ができる反面、いくつかの制限もあります。
まず、配当金は持株数に応じて分配されるので、心配ありません。
一方、株式投資の醍醐味の1つである「株主優待」については単元株化されればもらうことができます。。また株主総会への参加ができる「議決権」も同様です。
最低単元未満の取引なので、株主優待がもらえないのは残念ですが、配当金は問題なくもらえるのは嬉しいですね。なお、配当金はSMBC日興証券の証券口座に直接振り込まれます。
素直に応援したい
大手証券会社といえば、取引手数料が高い、顧客にとって良いとは言えない投資信託を勧める営業マンがいるなど、個人的にはあまり好きではありません。
しかし、SMBC日興証券が新たにリリースした「日興フロッギー」を通じた株式取引は、投資の裾野を広げる上でも、とても良心的なサービスだと感じます。
「すべての人に投資とのよい出会いをお届けする」という思いに賛同しますし、個人的にも素直に応援していきたいサービスです。
最後まで読んでいただきありがとうございました
こちらの記事にコメントが投稿されました
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