楽天・米国高配当株式インデックスファンドを評価、バンガード「VYM」に投資

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ウォール・ストリート

資産運用会社「楽天投信投資顧問」がつみたてNISA対象ファンドとしてリリースしている「楽天バンガードファンド」。

楽天バンガードファンドの1つである「楽天・米国高配当株式インデックスファンド」は、アメリカの高配当株式に投資を行います。

分配金受取コースを選んだ場合、約3%程度の利回りを得ながら米国の優良株で資産運用できる投資信託です。

また、信託報酬が業界最低水準に設定されているため、低コスト運用を実現できます。

この記事では、楽天・米国高配当株式インデックスファンドの詳細を解説します。

VYMに連動する高配当ファンド

VYM - バンガード・米国高配当株式ETF

楽天・米国高配当株式インデックスファンドは、「バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)」の購入を代行する仕組みで作られています。

海外ETFとして個人投資家にも人気の「VYM」ですが、資産運用の初心者が買うにはハードルがやや高いです。

なぜなら、VYMを買うためには、円から米ドルに両替し、自分で注文を出さなくてはなりません。

積立購入する場合は、毎月指定の日に上記の作業を繰り返す必要があります。

また、バンガード・米国高配当株式ETFは年4回の分配金が支払われるので、それを再投資したり、両替して再び円に戻すといった作業が生じます。

これらは、忙しい方にとってあまりにも面倒な作業です。

特に、分配金の再投資を自分でやろうとした場合、運用金額が少ない多くの人にとっては、ETFの買付手数料が大きなコストになります。

ETFを自分で買った方が運用コストは下げることができますが、こうした面倒から解放されることを考えると、楽天・米国高配当株式インデックスファンドを買うことで、VYMの購入を代行してもらった方が良いと思います。

「楽天・米国高配当株式インデックスファンド」であれば、「円」で買えますし、毎月の自動積立や分配金の再投資も運用会社が行ってくれます

そしてもちろん、つみたてNISAでの購入も可能です。

平均を上回る高配当株に投資

グラフ

VYMは、予想配当利回りが、市場平均を上回るアメリカの大型株を投資対象とします。

代表的な銘柄は、マイクロソフトやジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソンモービル、AT&Tなどです。

こうした大型株は、高い配当金を約束しています。しかし、株式が割高になると配当利回りは低下しますので、VYMには組み入れられません。

つまり、実績のある安定した大型株であり、配当利回りが市場平均を上回っており、かつ株価が高すぎない株式がVYMの投資対象になります。

ちなみにREITは投資対象から除外されています。バンガードではREITを除外する理由として、REITには優遇税率が適用されない旨を伝えています。

VYMは、「FTSE ハイディビデンド・イールド・インデックス」という指数に連動し、約400銘柄で構成されています。

過去の利回りは8%程度

比較

2018年3月末時点のVYMの年率リターン(10年間)は、年率8.6%でした。(分配金込み)

この10年間はリーマンショック以降の金融緩和の影響を大きく受けています。こうした内容を踏まえると、今後10年間で利回りはやや下回ると予想されます。

保守的に見積もり、超長期的には年率5%~7%程度のリターンに落ち着くのではないかと私は考えています。

ちなみに、米国株式全体に投資するバンガードETF「VTI」の同時期のリターンは、年率9.6%です。

バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)は、大型株に限定して投資します。これが、VTIよりもリターンがやや劣る理由と思われます。

信託報酬は年率0.2%以下

信託報酬

楽天バンガードファンドは、信託報酬の低さにこだわった投資信託です。

ファンド・オブ・ファンズのため、「ETFの信託報酬」、「投資信託の信託報酬」が2重に発生します。

しかし、これらの費用を合計した「トータルコスト(実質負担)」で見ても、つみたてNISA基準に該当するだけの競争力があります。

▼楽天・米国高配当株式インデックスファンドの手数料は以下の通り。

購入時手数料・信託財産留保額:0円

信託報酬:
ETFの費用:年0.074%
運用会社への費用:年0.12%
トータルコスト(実質負担):年0.194%

※税抜です

昨今、インデックスファンドにおける「コスト引き下げ競争」が起こっています。

しかし、楽天・米国高配当株式インデックスファンドに関しては、直接競合となる投資信託はなかったと思います。

これらの理由から、米国の高配当な安定株で資産形成をしたいと考えている方には、非常におすすめできる投資信託になります。

年0.2%以下のコストを実現していますが、このファンドは楽天証券で購入することで、さらにコストを下げることができます。

詳しい方法は後ほど解説します。

分配金受取コースと再投資はどちらがおすすめ?

疑問

楽天・米国高配当株式インデックスファンドには、

  • 分配金受取コース
  • 分配金再投資コース

の2つがあります。

分配金受取コース」を選択すると、毎年7月15日の決算日に分配金が支払われます。(実際の支払日は左記日程よりも後日になります)

VYMの過去の実績から、約3%前後の利回りが期待できます。

分配金再投資コース」を選んだ場合、分配金は自動的に再投資に回されます。

どちらでも、投資家の好みによって選んでも問題はありません。しかし、より多くのリターンを追求するなら「分配金再投資コース」の選択がおすすめです。

「分配金受取コース」は、年1回、投資信託で得た利益が払い出されます。払い出された分配金には税金がかかるため、資産の一部が税金として外部に流出します。

払い出された分配金で他の株式や投資信託を買おうと思っても、課税によってその全額を再投資に回すことができません。

逆に「分配金再投資コース」を選ぶと、楽天・米国高配当株式インデックスファンドを解約しない限り、税金は1円も払う必要がありません。

この方法を使うと、複利効果が最大になるため、雪だるま式に資産を増やしていくことができます。

いわゆる「不労所得」に近い「分配金」がもらえると、やはり嬉しいです。しかし、それを我慢することでより多くのリターンを生み出すことができます

もし、年1回に3%の分配金を得たいなら、それを我慢して、年1回だけ積立金額を3%減額する方が(手続きは面倒ですが)合理的です。

SBI証券で買うか楽天証券で買うか

楽天証券とSBI証券の比較

楽天・米国高配当株式インデックスファンドは「つみたてNISA対象」です。

SBI証券や楽天証券などのネット証券を中心に、多くの証券会社で取扱があります。

ただし、野村證券や大和証券のような対面販売中心の大手証券会社では取扱がありません。あくまでも販売はネット証券が中心です。

楽天バンガード投信は、楽天証券のiDeCoで積極的に採用されています。

しかし、現在「楽天・米国高配当株式インデックスファンド」はラインナップに加えられておらず、現時点ではiDeCo(イデコ)では購入できません

ネット証券で「楽天・米国高配当株式インデックスファンド」を買う場合、SBI証券・楽天証券のどちらかがおすすめです。

なぜなら、どちらの証券会社でも「投資信託の保有残高に応じて毎月ポイントを進呈する」という取り組みを実施しているからです。

毎月のポイント付与によって、実質的な信託報酬をさらに引き下げられます。

▼SBI証券

  • SBIポイントを付与
  • ポイント還元率は0.03%

▼楽天証券

  • 投信保湯残高10万円ごとに4楽天ポイント(年間48ポイント)
  • 楽天スーパーポイントを付与
  • ポイント還元率は0.048%

投資信託によっては、SBI証券の方がポイント付与率は高いのですが、このファンドに限っては楽天証券の方がポイント還元率が高いです。

つまり、楽天証券で買う方が、SBI証券で買うよりも少しだけお得です。

ポイント付与を考慮した上での信託報酬は、税抜で年率0.146%になります。米国高配当株式に投資する投資信託としては、この手数料は圧倒的ですね。

楽天証券 公式サイトはこちら