日経新聞ってどう読めばいいの?新社会人・初心者向けの読み方入門

※記事内に広告を含む場合があります

当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。

※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。

日経新聞を読む男性

一昔前は「日本経済新聞(日経新聞)を読むのは社会人の常識」という風潮がありました。

最近はネットのニュースが普及し、日経一択というほどでもなくなりました。それでも尚、「日経新聞を読まなければ」と考える新社会人は多いようです。

とはいえ、新聞を読む習慣がなかった人にとっては「何から読めば良いかわからない」というのが正直なところだと思います。

知識人などが「新聞の読み方」に関する書籍を出したりしていますが、こうした本から学ぼうとしてもイマイチ馴染めない。

この記事では、新社会人・初心者向けに「日経新聞を読み方」を解説します。

これまで日経新聞を読むのが苦手だった人、どう読んでよいかわからなかった人でも、新聞を読めるようになります。

現代人ならWEB版がおすすめ

スマホを見る女性

数年前は「新聞は紙で」という意見もありましたが、最近は電車の中でも多くの人がスマホを見ている時代ですから、購読するなら断然「WEB版」がおすすめです。

日本経済新聞は、新聞社の中でも特に「IT化」に力を入れており、WEB版ならではの機能も充実しています。

料金は以下のようになっています。

  • 日本経済新聞(宅配):4,900円
  • 日経電子版:4,200円
  • 日経Wプラン(宅配 + 電子版):5,900円

※税込み
※1日のニュースを朝刊のみで届ける「全日版」は少し安くなります(電子版の料金プランは一律)

朝刊・夕刊の内容は紙面・電子版ともに同じです。

これから新規購読をする方は「日経電子版」がおすすめです。電子版の方が料金も安く、タブレットやスマホアプリで自由な時間に閲覧しやすいからです。

もし、実家住まいなどでご両親が「紙面」を購読している場合は、追加料金1,000円を払って「日経Wプラン(宅配 + 電子版)」を導入することをおすすめします。

1,000円をケチって紙面を選ぶよりも、現代人にとっては電子版で購読する方がライフスタイルにマッチしていると思います。

もちろん、私自身も日経電子版のみを購読しており、紙面はとっていません。

スキマ時間にアプリで読む

日経新聞のスマホアプリ

日経電子版を購読している場合、無料のアプリで記事が読めます。

タブレット・スマホそれぞれのアプリがありますが、電車の中などのスキマ時間に「スマホアプリ」で読むのがおすすめです。

日経電子版のスマホアプリなら、ニュースサイト感覚で読めるので、文字も横書きですし、紙面にありがちな、

  • 縦書き
  • ブロック型に記事が配置されている
  • めくりにくい

といった「読みにくさ」もありません。

慣れると、紙面の記事配置も読みやすく設計されていると気づくのですが、これも現代人や新聞を読み慣れていない人にとっては合わないと思います。

スマホアプリは「重要な記事ほど上に配置されている」というわかりやすい仕様なので、はじめて新聞を読む方でもとっつきやすいです。

無料会員でやりくりできないか?

新聞の購読に興味がない人にとっては、「無料会員」で購読をしたいというニーズもあるかと思います。

日経電子版には「無料会員プラン」が存在し、電子版の有料記事を月間10本まで無料で見ることが可能です。

しかし個人的には、無料会員プランはおすすめしません

日経電子版の記事は、すでにほとんどが有料記事化されているため、月間10本という制限はあまりに厳しいです。

月額4,200円(年間50,400円)という料金は、大学生や新社会人にとって簡単に出せるお金ではないですが、ここは割り切るしかありません。

日本経済新聞はどこを読めばいい?

新聞はどこを読む?

新聞嫌いな人にとって「どこをどう読めばよいか?」は最大の疑問だと思います。

結論から言うと「好きなところだけを読めばいい」というのが私の考えです。

もちろん、業種によっては隅から隅まで読まなくてはならないかもしれません。また、好きなところだけ読んでいては知識は広がらないかもしれません。

しかし、時間がなく忙しい現代人にとって、ましてや新聞嫌いな人に対して、それを強制するのは無理があります。

まずは、1つでも2つでも良いので、「自分の好きな記事だけを読んでみる」というところからはじめることをおすすめします。

日経新聞から得た情報が、仕事の話題で役に立ったり、ふとした時に「自分がその情報を知っている」という体験をすると、知識欲が湧いてきます。

そのようにして、1紙の購読量が自然と増えていくはずです。

「新聞を読むことは楽しい、新聞は自分にとって価値のあるものだ」という認識を持つことが第一歩です。

読みやすく作られている

紙面

これは日経新聞に限りませんが、

  • 重要な記事ほど上に配置する
  • 見出しだけで大まかな意味が通じる

ように新聞は作られています。

それぞれのページで重要な記事ほど上部に配置されています。中でも、いわゆる「一面」は重要であると考えられる記事が総合的にまとめられているページとなっています。

このルールを活用して

  1. (スマホアプリで)上から順に見出し読んでいく
  2. 気になった見出しを見つけて記事を読む

といった方法が、効率よく興味のある記事を購読できる方法かと思います。

もちろん、全部読めるのであればそれが一番ですが、現代人でそれだけ時間を確保できる人は限られています。

金融業界で働く人が、金融以外のページ(例えばスポーツ面)を見てもあまり意味がありません。

自分にとって興味がある、仕事で必要と思える記事だけを見出しから上手くピックアップし、厳選して読むのがおすすめです。

新聞を読む上で「高いお金を払っているのだから、全部読まないと損」と考えるのは逆にもったいないです。(このように考えるあまり、多くの人が挫折してしまっているような気がします)

1日1記事でも読めば元は取れると考え、気軽な気持ちで新聞に接することが、長続きするコツだと思います。

上場企業「GMOインターネット」の熊谷社長も、著書で新聞の読み方について言及しています。

熊谷社長は「気になった記事に印をつけ、記事を読んで特に重要だと思ったものをスクラップする」という方法で購読しているのだとか。

忙しいビジネスマンにとっては、このような効率性を兼ねた読み方が適していると思います。

夕刊は読まなくても良い

時間

もちろん、夕刊も読むに越したことはありません。

しかしこれも、効率性を追求して日経新聞を読む上では、必須ではないということを、ここではお伝えしたいと思います。

なぜ私がそのように考えるのかというと、「夕刊に掲載された重要な記事は、次の日の朝刊に掲載されるから」です。

「朝刊」は前日に起こったことがすべてまとめられています。

一方で「夕刊」は、その日の朝刊を締め切った後(つまりその日の午前中)に起こったニュースをまとめたものに過ぎません。

よって、夕刊に掲載された重要な記事は、次の日の朝刊に「内容がさらにアップデートされて」掲載されるのが普通です。

ニュース速報という意味では役立ちますが、速報はネットニュースの方が明らかに速い。

もちろん、夕刊には夕刊ならではの良さもありますが、「ニュース速報を追う」という意味では、夕刊をネットニュースに置き換えても良いと思います。

日経電子版の有料会員になっていれば、サイトのTOPページに随時流れるニュース速報がいつでも閲覧できますし、重要なニュースはTOPページに固定されているので必ず目に付きます。

知っている情報は読まなくても良い

情報過多

これも、時間のない人向けの「捨てる購読術」です。

ネットのニュースや日経の有料記事を読んで知っている情報は、朝刊であえて読み直す必要はありません。

朝刊により詳しく内容がまとめられていることも少なくないのですが、朝刊一面のヘッドラインに関しては、「朝刊よりも日経TOPページの情報の方が濃い」です。

新聞は現代においても「情報のまとめ役」という意味ではたいへん優れています。

しかし、「ニュースの即時性や濃さ」という意味では、発行が1日2回に限定されており、かつ文字数が限られている朝刊よりも、日経電子版のWEBページの情報(いわばネットニュース)の方が優れているのです。

また、昔ながらの株価欄やマーケットデータ欄も読む必要はありません。(もちろん、読みたい人は読んでください)

最新の株価情報などは、Yahoo!ファイナンスで検索すれば出てきますし、日経電子版の有料会員であれば、より詳しい様々なデータを、日経のサイトで閲覧可能です。

日経新聞で報道されない情報もある

投資家

これは、初心者や新社会人に知っておいて欲しい事実です。

残念ながら、日経新聞では報道されない情報もたくさんあります。

もちろん、日経新聞のカバー範囲外のニュースもたくさんあるのですが、経済関連の重要なニュースにもかかわらず、日経に出てこないニュースというものがあるのです。

新聞社は企業からの広告や、政治家・事業家へ独自取材ができるコネクションで成り立っているのも事実。

どれだけ中立的な報道を心がけていても、やはり出せない情報があるのは仕方ありません。

日経新聞を読むだけではなく、Twitter等の話題と照らし合わせながら、「なぜこのニュースは日経で取り上げられないのだろう?」と考えてみるのも大切です。

飛ばし記事を鵜呑みにしない

失敗

日経新聞ではたまに「飛ばし記事」が出されます。

まだ公式発表されていない段階で記事にする「スクープ」なので、こうした記事への注目度は高いです。

しかし中には、後日その報道が実現に至らない「ガセネタ」になってしまうこともあります。

もちろん、日経新聞の記者は事前に裏取りをしっかりとしているでしょうし、日経新聞に「スクープ」されたことで政治家・事業家にとって都合が悪くなり、当初の予定が変更されるということもあります。

大切なのは「決定した事実なのか」、「まだ未決の段階にあるスクープなのか」を読み手が理解することです。

未決段階のスクープを「決定した事実」として読んでしまうと、自分自身が知らない間にフェイクニュースを拡散してしまう恐れもあります。

新聞社は決して、決定した事実だけを報道するわけではなく、「見込み」「見通し」の段階で記事にすることもあると知っておきましょう。

株式投資をはじめる

株式投資

日本経済新聞をきっかけに経済や金融に興味を持ちたいと考えている人も多いと思います。

どうしても経済に興味を持てない人は、自分自身が資産運用の一環として「株式投資をはじめてみる」のが一番だと思います。

私自身、新聞を読み始めたのは、投資活動をスタートしてからです。それまでは、新聞のテレビ欄しか読んだことがありませんでした。

実際に投資をしてみると、

  • より良い銘柄の発掘
  • ライバル企業の業績
  • 業界全体の動向
  • 新商品のリリース
  • これからどういう分野の技術が期待されるのか

といった内容に興味が持てると思います。

株式投資をはじめると、「株価の動きに一喜一憂してしまって、仕事が手につかなくなる」というデメリットはありますが、それだけ「株式投資を通じて経済に興味が持てる」ようになります。

投資をはじめ、新聞やTwitterなどのSNSを眺めていると、自然と重要なキーワードが目に入りますし、「何が重要で何が重要でないのか」という感覚が身につくと思います。

資産運用というと「投資信託」が一般的ですが、経済に興味を持つという意味で「個別株投資」はとてもおすすめです。

ネット証券なら手数料も安く、無料で口座開設が可能です。また、証券会社の配信しているマーケットニュースも無料で閲覧できるようになります。

これから証券口座を開設するなら「NISA口座」の活用がおすすめです。5年以内の売却で、投資利益が非課税となります。

あわせて読みたい記事

この記事の執筆者

執筆者の詳細プロフィール
右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「今日の経営」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

ありがとうございます。

「カメでもわかる投資塾」の記事をもっと読む

0件のコメント

質問・コメントはこちら

最後まで読んでいただきありがとうございました

こちらの記事にコメントが投稿されました

人気のカテゴリ