無料で使える家計簿アプリ比較 2022年版、iPhone・Android対応ですぐ使える
執筆者:川原裕也
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お金を貯める方法はとてもシンプルです。
収入よりも支出を少なくするだけで、お金は貯まります。
しかし、日常生活の支出を細かく把握することは意外と難しく、結果として「お金が貯まらない」状態になっている人は少なくありません。
一方、スマートフォンが普及したことで、無料で使える「家計簿アプリ」を利用する人が増えています。
家計簿アプリを導入することで資産管理が楽になり、自分がどれくらいお金を使っているのかが把握できるようになります。
最近の家計簿アプリは、クレジットカードや電子マネー、銀行口座のデータを連携することで、見やすくキレイな家計簿を自動的に作成してくれます。
今回は、代表的な家計簿アプリを比較します。すべて無料、iPhone・Androidの両方に対応しているアプリです。
人気の家計簿アプリ4選 - すべて無料
家計簿アプリの中でも、特に人気が高いものを口コミと合わせて取り上げます。
いずれも無料で、アプリストアからすぐにダウンロードし、使い始めることが可能です。
データの取扱は本当に安全?
無料の家計簿アプリでは、私たちの支出データを提供する必要があり、運営会社が取得したデータはサービスの改善等に役立てられます。
しかし、これらは匿名の統計データとして利用されるため、私たち利用者のプライバシーは守られます。
また、銀行口座の連携は最近、API経由で行われるケースが増えているため、セキュリティがさらに向上しています。
API経由で銀行連携すると、家計簿アプリにネットバンキングのID・PASSの提供が不要となります。
クレジットカードや電子マネーのWEB明細については、家計簿アプリにID・PASSを登録する必要がありますが、これらは「クレジットカード番号」とは違いますので、万が一情報が流出しても不正利用される心配はありません。
私たちは、家計簿アプリに「クレジットカード番号」のような重要な情報を渡すことなく、利用することが可能です。
マネーフォワードME
おすすめ度:★★★★★
マネーフォワードMEは、スマホの家計簿アプリとして長い運用実績があります。
2017年にはマネーフォワード社が上場を果たしており、社会的な信用力もしっかりと伴っている会社です。
家計簿アプリは、銀行口座やクレジットカード・電子マネーのWEB明細を連携することで、便利に使えます。
マネーフォワードMEは連携可能なデータが2,600以上も用意されており、連携時のエラーもほとんどありません。(無料版の連携可能数は最大10)
取得したデータを整理し、グラフィカルなデータで最新の家計簿を表示してくれます。(2019年11月、グラフ表示機能は有料会員限定の機能となりました)
もちろん、手動入力やレシートを撮影することで、家計簿の入力をすることも可能です。
また、マネーフォワードMEでは家計を改善するための様々な取り組みを実施しています。
例えば、一定金額を上回る支出があった場合に「アラートメール」を配信したり、自分と同じ属性の人が毎月どれくらい支出をしているかといった平均的なデータもわかります。
口コミでも「使いやすい」「家計改善に繋がった」という声が多数あります。
日常的にマネーフォワードMEを立ち上げて、現在の家計状況を何度も見返すことが「家計を改善するコツ」と利用者は言っていました。
余談ですが、ダイエットを成功させるコツは「1日に何度も体重計に乗ること」だと聞いたことがあります。
何度も最新の状況をチェックすることが、問題点を改善する秘訣なのかもしれません。
一方、口コミで指摘されていた問題点として、「レシートの読み取り機能の精度が甘い」というものがあります。
家計簿アプリは、スマホのカメラでレシートを撮影することで、レシートの文字を読み取る機能を備えています。
しかし、画像から文字を抽出する仕組みは、まだまだ技術的な問題が多く、マネーフォワードに限らず精度はさほど高くありません。この分野は今後の改善に期待です。
マネーフォワード使って金融資産を一括管理してみたら予想以上に資産形成できてた。
マネーフォワードは、クレジット利用分を自動的に負債にしてくれないのが残念なところ。 この点ではマネーツリーの方が優秀。
毎晩マネーフォワードで自分の財務状況を眺めるのが1番節約に繋がるよ。
どんな家計簿でも続かなかったのにこちらは半年以上お付き合いできてます 出来ればレシート読み取りをもっと改善して欲しいですが不満な点はそこだけです
口座、クレカの一括管理ができてよい。プレミアムに乗り換えも検討しています
マネーフォワードMEの無料版は、
- データ閲覧可能期間:過去1年分
- 連携可能数:最大10件まで
といった様々な制限があります。
一方、月額500円のプレミアム会員になると、これらの制限がなくなり、家計の改善に役立つグラフやレポートの閲覧ができるようになります。
マネーフォワードMEの有料会員数は着実に増えており、2018年11月時点で課金ユーザー数は16万人、全体の利用者数は700万人となっています。
Zaim(ザイム)
おすすめ度:★★★★
アプリストアで800万ダウンロードを超える実績を持つ家計簿アプリ「Zaim(ザイム)」は、マネーフォワードMEに次いで人気のアプリです。
金融機関やクレジットカードとのデータ連携による家計簿の自動作成はマネーフォワードMEと同じですが、連携数が1,500とやや少なくなっています。
とは言え、その使いやすさ、みやすさは口コミでも高く評価されています。
Zaimにもプレミアム会員があり、有料課金をすると広告の非表示や残高のグラフ表示ができるようになります。
月額360円とマネーフォワードMEと比較して価格が抑えられています。
WEBアプリの有料課金を敬遠する人も多いと思いますが、毎月コーヒー1杯分の投資で家計改善のアプリを最大限に利用できると考えると、費用対効果は大きいと思います。
口コミを見ていると、マネーフォワードMEが使いにくいと感じ、Zaimに乗り換えた人や、その逆の人が結構います。
自分にとってしっくり来る家計簿アプリの選択が、長く使っていくためには大切なポイントだと思います。
iPadアプリでのお気に入りは「Zaim家計簿」です。よくできていて無駄遣いが減りました。毎日、楽しみながらデーター入力しています。
5年位使ってます。信頼できるアプリで、入力も簡単で大変よいアプリです。
amazonと連携してくれるのでamazon利用が多ければべんりです
zaim何回も挫折してるからマネーフォワード使ってみよ…
zaimからマネーフォワードに切り替えたけど、圧倒的にこっちの方がいい気がする。
以前はベンチャー企業が運営するアプリだったのですが、2018年から上場企業の「くふうカンパニー」の子会社になっています。
くふうカンパニーは、結婚情報サイト「みんなのウエディング」と不動産情報サイト「オウチーノ」の経営統合によって誕生した会社です。
マネーツリー
おすすめ度:★★★★
マネーツリーは、取得するデータの取り扱いに配慮する家計簿アプリです。
家計簿アプリに収集されたデータは、広告配信の改善などに役立てられることが多く、こうした「データ取得」を嫌う消費者も少なくありません。
また、消費者のデータの取り扱いに関する意識は、ここ数年で飛躍的に高まっています。
このような中、マネーツリーでは「マネーツリーの安全性」で示すとおり、データの取り扱い・安全性に最大限配慮しており、収集したデータを広告の改善等には使わないと約束しています。
マネーツリーがこうした取り組みに積極的なのは「外国人中心の経営陣」によって運営されているからかもしれません。
マネーツリーの経営陣は外国人が中心となっており、この点もマネーフォワードMEやZaimとの大きな違いです。
しかし、データの取扱意識の高さは国内企業よりも欧米企業の方が圧倒的に高く、外国人が経営していることは、家計簿アプリに関しては大きな安心材料になりえます。
銀行口座やクレジットカード明細を連携することで、自動的に家計簿を作成してくれるという点は、他の家計簿アプリと同じです。
加えて、マネーツリーではポイントやマイルの管理もしっかりと行うことができ、ポイントの有効期限を事前に通知する機能もあります。
マネーフォワードと比べてみたがサクサク動く。スマホとPCで使用している。スマホに並んだ時のアイコンの可愛さも決めて!
自分がどれくらいお金を使ってるかすぐわかるのが有り難い
収支の内訳を把握したければマネーフォワードで、収支の推移を把握したければ、マネーツリーで十分か。
マネーツリーすごい。全く管理できない私が毎週確認するようになってる。
資産管理系はマネーツリーが分かりやすくてとてもおすすめです。
全体的な口コミを見ていても、マネーツリーの評判はとても良いと感じられました。
データ連携可能数が無制限であることや、現時点で有料プランが導入されていないため、すべての機能が無料で使える点も大きなメリットです。
※現在は追加機能を有料プランで提供しています。マネーフォワードMEのように無料会員に対して機能制限を実施するという方針ではなく、有料会員に対して追加機能を提供するという方針には好感が持てます。
「データの取り扱い」、「無料で使える」ことにこだわる人にとって、マネーツリーは家計簿アプリの良い選択肢になると思います。
LINE家計簿
おすすめ度:★★★
最後発となるLINE家計簿は、みやすさ・使いやすさにこだわって作られています。
金融機関との連携数が少なかったり、まだ不具合も多いようですが、後発だけあって入力のしやすさやグラフのみやすさは口コミでも評判です。
LINEは昨今、金融分野への進出を強化することを発表しています。
すでに電子マネー(スマホ決済)のLINE Pay(ラインペイ)は多くの利用者・利用可能店舗を確保しており、着実に拡大しています。
LINE Payで支払った明細は自動的にLINE家計簿に取り込まれます。(もちろん、その他の銀行口座やクレジットカードWEB明細もLINE家計簿に取り込み可能です。)
また、将来的には2020年に「LINE Bank(LINE銀行)」が開行予定であり、ネット銀行がLINEに加わることで、家計簿アプリを使った「新しい形の貯金」もできるようになるかもしれません。
その他、「LINEほけん」や「LINEスマート投資」もスタートするなど、LINE関連の金融サービスは続々と立ち上がっています。
これらの金融サービスの利用状況を一括して管理できるのが「LINE家計簿」というわけです。
LINE家計簿がめっちゃ便利すぎる お財布から銀行口座、ポイントまで全部一気に管理できるしすごいおすすめ
お金使いすぎってぶち怒られたからとりあLINE家計簿インストールした。円グラフがカラフルで入力が楽しい!レシート撮ったら反映されるの便利
すこし前から気になってて なかなか始める気になれなかった LINE家計簿 入力してみると楽しい
カード関連の連携はMoneyFowordと違い無料で制限無く行えて良い。
マネーフォワードとは違って、ごちゃごちゃ入力項目がなくシンプルに管理できるのが良い。
LINE家計簿はすべての機能が無料で使えます。
マネーフォワードMEの使い勝手や制限に問題を感じている人が、代替サービスとしてLINE家計簿を選ぶケースが多いようです。
正しくお金を管理して資産を作る
知名度・人気度ではやはり「マネーフォワードME」が圧倒的だと思います。
しかし、意外とマネーツリーの口コミが良かったり、新参者となるLINE家計簿のデザインが優れていたり、各社独自の方向性に舵を切っているように感じました。
この記事で取り上げた家計簿アプリはすべて無料ですので、いろいろ試してみて、自分がいちばん使いやすいと思ったものを選ぶのが一番です。
資産形成の第一歩は正しいお金の管理から始まります。
バークシャー・ハサウェイ副会長のチャーリー・マンガーの言葉「モーツアルトは……生涯収入を上回るお金を使いました。これでは悲惨です。」
どれだけお金を稼いでも、正しい管理ができなければ破綻してしまいます。
また、病気になったり、友人の結婚式などのイベントが連続するといった「急な出費」は突如として発生します。予定外の出費に備えておくことが、資産形成ではたいへん重要な考え方となります。
→貯金できる人になることを目指す「貯金部(chokin-bu)」はこちら
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最後まで読んでいただきありがとうございました
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