初心者でもわかるMACDの見方と使い方、株式投資で役立つテクニカル分析

株式投資の虎

MACD

MACD(マックディーと読みます)は、テクニカル分析の中でも活用頻度の高い指標です。

また、簡単な見方で将来のトレンドを把握できるため、株式投資の初心者でもすぐに扱えるようになります。

基本的に、MACDはゴールデンクロスで買いシグナル、デッドクロスで売りシグナルとして見ることが多いです。

ゴールデンクロスやデッドクロスと言えば、移動平均線を使ったグランビルの法則が有名ですが、MACDは移動平均線に先行して売買シグナルを発します

今回は、テクニカル分析のMACDの使い方をわかりやすく、具体例を交えながら解説します。

MACDの基本的な使い方

デイトレーダー

MACDは「移動平均収束拡散手法」と呼ばれており、2本の線で構成されているテクニカル分析です。

▶MACDを構成する2本のライン

  • MACD:短期のトレンドを示す
  • (MACD)シグナル:長期のトレンドを示す

この2本のラインはチャートに先行して交差する特徴があります

▶買いシグナル
短期的な値動きを示している「MACD(紫色)」が「シグナル(緑色)」を下から上に上抜いた状態を「ゴールデンクロス」と呼び、買いシグナルと判断します。

▶売りシグナル
逆に、MACDがシグナルを上から下に下抜いたら売りシグナルと判断します。

下記のチャートは、買いシグナルに赤丸、売りシグナルに青丸を表示させたチャートです。下側の2本のラインがMACDとなります。
MACDのチャート

このチャートを見ると、MACDで先行して買いシグナルが発生し、その後少し遅れて株価が上昇していることがわかります。

また、MACDで先行して売りシグナルが発生した後に、株価が下落していることもわかります。

このように、MACDは移動平均線や実際の株価よりも先行して動く傾向があるため、いち早く売買シグナルを発見することができます。

MACDのダマシに注意

MACDは先行指標としていち早く売買シグナルを見つけられます。

しかし、先行してシグナルが発生するということは、それだけダマシが多いということでもあります。

上記のチャートの2つめの赤丸はその典型例です。

MACDがゴールデンクロスしたため、買いシグナルとなっているものの、その後の株価上昇が伸び悩み、結局株価はほとんど上がらないままMACDは横ばいとなっています。

上記の例では、結果的にしばらく保ちあいの横ばい状態となった後に、MACDは再び買いシグナルを発しました。

しかし、もし3つめの赤丸の部分でMACDが売りシグナルを発したら、例え利益が出ていなくても素直に損切りをして撤退をするのが正しい戦略です。

ゼロラインを使ったMACDの見方

MACDのチャート2

MACDは前述したゴールデンクロス・デッドクロスを使った見方をするのが一般的です。

しかし、その他の方法として「ゼロライン」を使う方法もあります。

ゼロラインとはその名の通り、MACDが「0」を示す部分です。(上記チャート図の黄色の横線)

ゼロラインを使った手法は、「MACD(紫色)とゼロライン(数字の0の部分)」を使います。

▶上昇トレンド
MACDがゼロラインを上回っている。0から離れるほど強いトレンドを意味する。

▶下落トレンド
MACDがゼロラインを下回っている。0から離れるほど弱いトレンドを意味する。

MACDが0を上回っているか下回っているかによって、上昇トレンド・下落トレンドを判断するというのが、ゼロラインを使った手法です。

この方法を使うと、MACDが明らかにゼロラインを下回っている2つめの赤丸(先ほどダマシが発生した部分)は下落トレンドだったことがわかります。

もちろん、MACDがゼロラインを超えていたとしても、デッドクロスの状態は「売りシグナル」となるので注意が必要です。

ダイバージェンス

ダイバージェンス(逆行現象)は、MACDに限らずトレンド系のテクニカル分析で発生する現象です。

株価が上昇トレンドにある時に、MACDのゼロラインが下落トレンドを示しているなど、これまで説明してきたMACDの見方とは異なる動きを察知したら、ダイバージェンスが発生していると判断できます。

一般的に、ダイバージェンスは「相場のトレンド転換」となることが多いため、おかしな動きだと感じたら一旦手仕舞いをして様子見モードに徹することをおすすめします。

MACDの計算式

計算

移動平均線と違い、MACDはEMA(指数平滑移動平均)を使っているのが特徴です。

MACDの計算方法
MACD = 短期EMA - 長期EMA

EMA(指数平滑移動平均)の計算方法(3日間EMAの場合)
EMA = (1日目価格 + 2日目価格 + 3日目価格 + 3日目価格) / (3日 + 1日)

※日足チャートの場合はその日の終値を使う

MACDシグナルの計算方法
MACD自体の移動平均線

何日間のEMAを使ってMACDを算出するかは、トレーダーの好みや設定によって様々です。

今回使った楽天証券の取引ツール「マーケットスピード」の日足チャートでは、MACDを(12日EMA - 26日EMA)で算出しており、MACDシグナルは9日間のMACDの移動平均線を使っています。

次は売買トレンドがわかるテクニカル「パラボリック」の使い方と意味まとめです。