投資では準備できている者が勝つ、チャンスを待てる者が勝つ

B! pocket

投資で勝ちたいなら「じっと待て」

今日は「投資で勝つために絶対に必要な要素」について書きたいと思います。

デイトレードのような短期トレーダーの方から、長期投資家に至るまで、すべての投資家に必要な要素です。

私は長期投資家なので、長期投資の視点で記事を書きますが、今日の話はデイトレ主体の人にとっても役に立つはずです。

最初に結論をわかりやすくまとめるとするならば、

  • 投資では「待つ」ことが大切
  • ポジポジ病には気をつけるべし
  • 待っている間にはきちんと準備すべし

ということです。

チャンスは限られたタイミングでしかやってこない

投資の世界では「我こそが勝つ者である」と考えて多くの人がマーケットに参加しています。

損をしたいと考えている人は誰一人いません。みな、利益を得るためにマーケットに資金を投じて参加しているのです。

そのような世界で利益を得るにはどうすればよいか。

それは、他の人よりも早く、他の人が気づいていない「穴(チャンス)」を見つけるのです。

しかし、その穴(チャンス)というのはどこにでも落ちているものではなく、見つけるのも大変ですし、見つけ方を知っていてもそう簡単には出会えないものです。

つまり、高い確率で利益が得られるチャンスというのは、限られた一握りのタイミングでしかやってこないということです。

そのチャンスに気づき、うまく捕まえられるかどうか。これが投資で勝つための唯一の方法です。

備えあれば、機会は訪れる。そういうゲームなのだ。機会はたびたび訪れるわけではない。それが現れたら、つかむことだ

チャーリー・マンガー

しかしながら、多くの人はマーケットに参加することが利益になると考えています。

常に売買をしていなければ気がすまない。例えマーケットにチャンスがないような悪い環境でも、投資をせずにはいられない

実はこういう人が大半です。

わかりやすく言うなら、銃を手にした人間(証券口座を開設し、投資資金を得た人間)は、試しに銃の引き金を引きたくてウズウズしてしまう。ということです。

しかし、チャンスのないところに資金を入れても、カモになるだけです。

偉大な賢人の言葉から学ぶ

前述のチャーリー・マンガー(バークシャー・ハサウェイ 副会長)はこのようにも言っています。

お金を生み出すのは株を買う時でも、売るときでもなく、待っている時だ

チャーリー・マンガー

単にチャーリー・マンガーがこのような「待つ」というスタンスを重視しているだけではありません。

その他の偉大な賢人もみな、同様のことを言っています。

投資機会が存在しないときに、それを生み出すことはできない

ハワード・マークス(投資で一番大切な20の教え)

投資家として成功するための1つは、ほとんどの時間・長い時間何もしないことだ。
・・・何もすべきでないと私は学んだ。

なにもせず、待つんだ。

将来、多くのチャンスがやってくるんだから。

ジム・ロジャーズ

成功するためには暇な時間がいる。両手にたっぷり余るぐらいの時間が必要だ。

ソロス「バイロン、君の問題は毎日仕事にいって何かをしなければいけない(と思っている)ことだよ。

私はそうじゃない。私は仕事に行って意味があるときにしか仕事には行かない。

で、行った時には徹底的に働くんだ。でも、君は毎日仕事にでて、毎日何かをやってるんで、特別な日があってもそれに気づかないんだ。」

ジョージ・ソロス

チャーリー・マンガーだけでなく、ハワード・マークスやジム・ロジャーズ、そしてジョージ・ソロスに至るまで、同様のことを述べています。

投資とは瞬給で稼ぐもの

投資は時給、月給ではなく「瞬給」で稼ぐものだと私は考えています。

ただ長く働けば報われるというわけではなく、限られた一握りのタイミングが来たときに資金を投じ、瞬間的に大きな利益をあげるということです。

つまり、それ以外の時間(待っている間)は1円の利益も発生しません。ただ損することなくチャンスを伺いながら待っているだけです。

先ほどの、チャーリー・マンガーの「お金を生み出すのは株を買う時でも、売るときでもなく、待っている時だ」という言葉はまさにこうしたことを表しています。

何かやったことで給料がもらえるわけではありません。正しかった時にだけ報酬をもらえるのです。

大きな間違いを避けられるならば、投資家がやらなければならないことなど、あとほんのいくつしかない。

ウォーレン・バフェット

ウォーレン・バフェットも同じです。

マーケットに参加した時間や回数ではなく、資金量やレバレッジでもなく、自分がチャンスだと思った判断が正しかったときだけ利益につながります

少し長いですが、長期投資における「待つこと」の大切さを述べている一文。

もしかすると、人間は生まれつき、短期的要因が長期的思考を圧倒するようにできているのかもしれない。

早く成果をあげたいとか、他人に勝ちたいと思った途端、人間が見渡すことのできる地平は急速に縮んでしまうのである。

目にみえる成果を出したいという人間の欲望は、しばしば、近視眼的な投資につながってしまう。

短期的な成果を追いかける者は、必ず挫折する。市場は効率的なので「楽な儲け話」など存在しないのである。

四半期ごとに市場に勝とうとする運用者は、短期的には解消しそうにない価格の歪みを見送ってしまうことになるので、長期的な予想に基づいて投資するごく少数の投資家に絶好の買い場を与えてしまうのである。

投資家は真の長期投資によって投資機会を劇的に拡大し、短期のプレイヤーの非合理性を逆手にとって利益をあげる。

しかし、長期投資は本質的に高いリスク特性を有するので、成功する組織は長期投資に付随するリスクに適切に対処するための仕組みを整えている。

デイビッド・スエンセン(勝者のポートフォリオ運用)

私自身は、長期投資には長期投資ならではのチャンス、デイトレードには短期投資ならではのチャンスがあると考えています。

どちらも見ているポイントは違いますが、穴(チャンス)を正しく見つけることができれば(失敗するときもありますが)確実に利益を生み出せると考えています。

待っている間に準備せよ

仮に、待っている時間が9割、売買している時間が1割だとすると、ほとんどの時間は「待つ」ことになります。(あなたはこの退屈な時間に耐えられるでしょうか?)

しかし、この待ち時間をただゲームをして過ごすとか、動画を見て過ごすということをしてはなりません。

もちろん、多少のリラックスは必要だと思いますが、「投資の待ち時間」はいわば「チャンスを見つけるための時間」でもあります。

銃の引き金をいつでも引けるよう、「準備の構え」は作っておかなくてはなりません

長期投資を主体としている人なら、数多くの企業の決算書を分析し、狙った銘柄が安くなるタイミングを待ちます。

デイトレードを主体としている人なら、日中の値動きを常時監視し、ミスプライスが起こるタイミングを待ちます。

「待つ」とは言っても、どちらも単調で根気のいる作業です。

成功した投資家の多くは何もしない時間が長い。座って待って、何かを見つけたら、10年でも20年でも成長を待つ。

だから成功した投資家の多くはたいてい何もしていないのだ。

最も気を付けなければならないのは、買ったものが「10」から「100」になったような時だ。売って儲けを出した後も、「もっと何かしなければいけない」と思ってしまう人がいるが、それをやってはダメだ。

こういう時は何もしてはいけない。 「ビーチでリラックスする」「窓を閉めて何もしない」「落ち着いて忍耐強くなる」など、他に何かを見つけるまでは何もしてはいけないのだ。

投資家にとって、とても大事なことなのだが、それを守れる人は少ない。

ドイツ人であっても、ロシア人であっても、日本人であっても、たいていは、「いつもゲームに参加していないといけない」と思ってしまう。

投資家の悲しい習性だ。投資で一番大事なことはお金を失わないことである。資本を守るには、お金を作り出すことが極めて重要だが、まずは「お金を失わない」というルールを守らなければならない。

ジム・ロジャーズ

三菱グループの創始者である岩崎弥太郎も同様のことを言っています。

一日中、川の底をのぞいていたとて、魚はけっして取れるものではない。

たまたま魚がたくさんやってきても、その用意がなければ、素手ではつかめない。

魚は招いて来るものでなく、来るときに向かうから勝手にやってくるものである。

だから魚を獲ろうと思えば、常平生(つねへいぜい)からちゃんと網の用意をしておかねばならない。

人生全ての機会を捕捉するにも同じ事がいえる。

岩崎弥太郎

機会は魚群と同じだ。はまったからといって網をつくろうとするのでは間に合わぬ。

岩崎弥太郎

ジェイコム誤発注事件で巨利を得た猛者たち

デイトレーダーとして名を馳せた「ジェイコム男」こと「BNF」さんをご存知でしょうか。

BNFさんは、2005年12月に起こった「ジェイコム株の大量誤発注事件」で20億円以上の利益をあげた人物として一躍有名になりました。

この日、新規上場したジェイコム株は証券会社の誤発注によって、株価が大きく下落します。

その後、証券会社の反対売買による買い戻しによって、急落した株価は元に戻りました。

株価が急落し、異常な安値になっていた時間は、たった数分です。

しかし、このたった数分のチャンスを逃さず巨額の利益を得た人物は、BNFさん以外にもたくさんいます。

BNF
発行済み株式の41.38%(約40億円)を取得し、約20億円の利益。
24歳の会社役員
発行済株式の25.52%(約21億円)を取得し、約5億円の利益。
cis
約18億円を投じ、約6億円の利益。

※もちろん他にも多くの人がこのチャンスをものにしました。

彼らはほんの一瞬のスキも逃すことなく、待ちながらチャンスを伺っていた人たちです。

待ち時間にゲームをしたり、動画をみたり、トイレに行ったりしていた人は、こうした絶好のチャンスが来ても、気づくことなく逃してしまいます。

もう一つ、興味深いのはジェイコム株 大量誤発注事件のチャンスで巨利を得た人たちは、その事件が起きる前から多額の投資資金を持っていた(いわば株の勝ち組だった)ということです。

億単位の軍資金を持つ「勝ち組」は、待ち時間にもきちんと構えを作り、構えた銃をおろすことなくチャンスを待っているのです。

冒頭で述べた結論に入ります。

  • 投資では「待つ」ことが大切
  • ポジポジ病には気をつけるべし
  • 待っている間にはきちんと準備すべし

ポジポジ病(売買したい病)になることなく、冷静に、数少ないチャンスが訪れるのをじっと待ち、退屈な作業(デイトレーダーなら銘柄の監視、長期投資家なら決算書の分析など)を続ける。

これが「投資で勝つために絶対に必要な要素」です。

もし投資が楽しいもので、あなたも楽しんでいるようなら、おそらくあなたはお金を稼げていないだろう。良い投資とは退屈なものだよ。

ジョージ・ソロス

大きなチャンスが訪れた時にチャンスを掴む潤沢な資金がないのは致命的だ。

ジェシー・リバモア

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執筆者の詳細プロフィール
右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「今日の経営」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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