外貨預金手数料が安い銀行はどこ?為替コストの比較でわかったこと

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外貨預金

米国が利上げサイクルに入ったことで、「外貨預金」の魅力が増しています。

記事執筆時点(2018年11月)で、米国の政策金利は2.25%、大手ネット銀行の外貨定期預金(1年満期)の金利は2.3%に上昇しています。

一方で、国内の円定期預金は年0.1%に満たない金利となっており、預けても利息はほぼ期待できません。

外貨預金は為替変動リスクのある商品ですが、これだけの金利差なら、前向きに投資を検討してみる価値はありそうです。

この記事では、外貨預金に必要な手数料(為替コスト)を比較します。

少しでも為替手数料が安い銀行を選ぶことで、より有利に運用することが可能です。

外貨預金手数料が安い銀行ランキング

比較

外貨預金をするにあたっては、まず最初に円通貨から米ドル通貨に両替する必要があります。(ドル預金の場合)

  1. 円通貨
  2. 外貨に両替(手数料を上乗せした為替レートで両替)
  3. 両替が終わると自動的に外貨普通預金の状態になる
  4. 解約したい時は外貨を円貨に戻す

※外貨定期預金に申し込む場合は、外貨普通預金を外貨定期預金に振り替える手続きが必要です

私たちは、「手数料を上乗せした為替レート」で両替をすることになりますが、手数料がどれくらい上乗せされているかについては、銀行が「為替手数料」として公開しています。

参考ベースに、三井住友銀行の外貨預金手数料を載せていますが、ネット銀行と比較して圧倒的に高額です。(三菱UFJ銀行やみずほ銀行も同様)

外貨預金手数料の低さでは、ネット銀行が大手を圧倒しています。

※下記の手数料はいずれも「片道手数料」です。

米ドル

アメリカ合衆国

為替レートが安定しており、利上げサイクルに入っていることから、米ドルへの外貨預金は個人的にもおすすめです。

やはり、世界の基軸通貨だと言われるだけあって、安心感があります。

また、銀行各社は米ドルの為替手数料には特に力を入れており、外貨預金手数料はほとんど気にならないレベルまで引き下げられています。

銀行名 外貨預金手数料
GMOあおぞらネット銀行 2銭
住信SBIネット銀行 4銭(積立の場合は2銭)
ジャパンネット銀行 5銭(積立の場合は購入時の割引あり)
ソニー銀行 4~15銭(会員ステージによって異なる)
じぶん銀行 25銭
楽天銀行 25銭
イオン銀行 50銭(預金時は0円)
三井住友銀行 100銭(ネット申し込みは半額)

米ドルの外貨預金手数料が最も安いのは、GMOあおぞらネット銀行です。

住信SBIネット銀行も、外貨積立であればGMOあおぞらネット銀行と同等の手数料となります。

外貨預金に力を入れているジャパンネット銀行は、外貨積立の場合に限り購入時手数料を減額しています。また、ソニー銀行か会員ランクに応じて、外貨預金手数料を引き下げています。

一方で、外貨預金に力を入れていないのが、楽天銀行・じぶん銀行などです。GMOあおぞらネット銀行と比較すると、手数料の差は歴然です。

また、イオン銀行は購入時手数料は0円ですが、解約時の手数料が高めです。往復手数料に換算すると、実質25銭となります。

ユーロ

ユーロ

以前は、米ドルに次ぐ第2の基軸通貨と言われていましたが、量的緩和に伴い、低金利が続いています。

ギリシャ問題や、イギリスのEU離脱(ブレクジット)が決定するなど、何かと火種の多いユーロですが、米国に続いて利上げサイクルに入るのではないか?と言われています。

米ドルと比較すると、外貨預金手数料は一気に上がってしまいますが、長期の外貨預金であれば、コスト気になるレベルではありません。

銀行名 外貨預金手数料
GMOあおぞらネット銀行 10銭
住信SBIネット銀行 13銭(積立の場合は11銭)
ジャパンネット銀行 14銭(積立の場合は購入時の割引あり)
ソニー銀行 8~15銭(会員ステージによって異なる)
じぶん銀行 25銭
楽天銀行 25銭
三井住友銀行 140銭(ネット申し込みは半額)
イオン銀行 取り扱いなし

ユーロの外貨預金手数料でも、GMOあおぞらネット銀行が最も低コストです。

そして、外貨預金に力を入れている住信SBIネット銀行やソニー銀行、ジャパンネット銀行が続きます。

ユーロになると、三井住友銀行とネット銀行とのコスト差は一気に広がります。

英ポンド

イギリス

イギリスの通貨である英ポンドは、流動性が少ないため、値動きが激しいという特徴がを持っています。

値動きの大きさから、FX(外国為替証拠金取引)のトレーダーに人気がある通貨ですが、先進国の中では比較的金利が高いため、外貨預金でも人気です。

ただし、米ドル・ユーロに比べて英ポンドの外貨預金手数料は高めに設定されています。

銀行名 外貨預金手数料
GMOあおぞらネット銀行 15銭
住信SBIネット銀行 28銭(積立の場合は23銭)
ジャパンネット銀行 30銭(積立の場合は購入時の割引あり)
ソニー銀行 20~45銭(会員ステージによって異なる)
楽天銀行 45銭
三井住友銀行 400銭(ネット申し込みは半額)
じぶん銀行 取り扱いなし
イオン銀行 取り扱いなし

三井住友銀行の店頭取引では、片道400銭(4円)もの外貨預金手数料がかかります。これは明らかに高額です。

英ポンドの為替手数料が最も安いGMOあおぞらネット銀行であれば、96%も安い手数料で取引することが可能です。

三井住友銀行はネット取引で手数料が半額になりますが、店頭で両替することが、私たちにとっていかに不利なのか、比較してみるとわかります。

海外旅行に行く前に、店頭で外貨の両替をする方は特に注意が必要です。

最近は、ソニー銀行をはじめ「外貨預金口座から現地通貨で直接カード支払いする」という機能を有したネット銀行も登場しています。

ネット銀行の外貨預金口座から、外貨のままデビットカードで支払いをすることで、海外旅行の両替コストを大きく引き下げられます。

豪ドル

オーストラリア

以前から高金利通貨として知られている豪ドルは、外貨預金で特に人気があります。

しかし、先進国の中では米ドルなどと比べてリスクがあるため、ミドルリスク・ミドルリターンな印象です。

また、全体的に外貨預金手数料が高めなので、少しでもコストの低い銀行を選ぶことをおすすめします。

銀行名 外貨預金手数料
GMOあおぞらネット銀行 15銭
住信SBIネット銀行 25銭(積立の場合は5銭)
ジャパンネット銀行 30銭(積立の場合は購入時の割引あり)
ソニー銀行 20~45銭(会員ステージによって異なる)
楽天銀行 45銭
じぶん銀行 50銭
イオン銀行 50銭(預金時は0円)
三井住友銀行 250銭(ネット申し込みは半額)

ニュージーランドドル

ニュージーランド

ニュージーランドドルは、豪ドルと似たような動きをすると言われています。

同じく、先進国の中でも金利は高めですが、その分リスクがあり、外貨預金手数料も高めの設定です。

他の通貨と同じく、GMOあおぞらネット銀行がNo.1、それに続いて住信SBIネット銀行という構図は変わりません。

銀行名 外貨預金手数料
GMOあおぞらネット銀行 15銭
住信SBIネット銀行 25銭(積立の場合は23銭)
ジャパンネット銀行 30銭(積立の場合は購入時の割引あり)
じぶん銀行 40銭
ソニー銀行 20~45銭(会員ステージによって異なる)
楽天銀行 45銭
イオン銀行 50銭(預金時は0円)
三井住友銀行 255銭(ネット申し込みは半額)

南アフリカランド

南アフリカ共和国

南アフリカランドは金利が高いため、外貨預金やFXでも人気の通貨です。

しかし、地政学リスクが高く「ハイリスク・ハイリターン」な投資となります。

銀行名 外貨預金手数料
GMOあおぞらネット銀行 7銭
住信SBIネット銀行 14銭(積立の場合は12銭)
ジャパンネット銀行 15銭(積立の場合は購入時の割引あり)
ソニー銀行 8~20銭(会員ステージによって異なる)
じぶん銀行 20銭
楽天銀行 30銭
イオン銀行 取り扱いなし
三井住友銀行 不明

南アフリカランドの外貨預金は個人に人気があるのですが、私自身はやや懐疑的に見ています。

というのも、金利が高い通貨は得てして「円高に進みやすく為替差損が出やすい」という問題があるからです。

新興国通貨への投資リスクは下記の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

決して金利の高さだけで選ばずに、きちんとリスクを認識した上で、投資の意思決定をすることをおすすめします。

外貨預金手数料と金利の両方を重視する

比較

外貨預金において、手数料の安さはとても重要です。

しかし、外貨預金の金利も銀行によって異なるため、手数料が安く、かつ金利が高い銀行を選ぶことをおすすめします。

一部の銀行では、外貨預金金利のキャンペーンを実施していますので、そうしたチャンスも上手く利用すると良いかと思います。

ただし、キャンペーン金利は短期間で終わってしまうことが多く、その後は通常金利に戻るのが普通です。

外貨預金では、

  • 為替手数料
  • 預金金利(キャンペーン終了後)
  • 想定している預金期間

の3つをトータルで考えた上で、最もお得になる銀行を選ぶことが大切です。

外貨預金は、長期運用になるほど為替手数料や為替差損益の影響を小さくすることができます。

数ヶ月という短期間では、為替差損の影響が大きくギャンブル的な結果になってしまいがちですので、できれば数年程度の長期間での運用がおすすめです。

数年単位で運用を考える場合は「外貨定期預金」に申し込むことで、より高金利での預金が可能です。

外貨預金の税金の取り扱い

節税

国内の金融機関に預けている場合、外貨預金の「利息」については確定申告は不要です。銀行側で源泉徴収した上で利息が支払われます。

つまり、外貨預金を保有している間は、確定申告の必要はありません。

一方、外貨預金を解約したことによって「為替差益」が生じた場合は、「雑所得」となるため、確定申告が必要になる場合があります。

とはいえ、年収2,000万円以下の給与所得者(サラリーマンなど)や、給与所得以外の所得が20万円以下であれば、確定申告は不要です。

詳細については、私の会社が運営している姉妹サイト「ネット銀行100の活用術」で解説しています。あわせてご覧ください。

次は、米国国債や外貨定期預金の利回りを比較した記事です。それぞれの金融商品のメリット・デメリットを整理しています。

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最後まで読んでいただきありがとうございました

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