「7つの習慣」が教えるP PCバランスとは?金の卵を産むガチョウを育てる秘訣

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金のガチョウ 育てるには?

金の卵を産むガチョウを育てていますか?

書籍「7つの習慣」は1989年に米国で出版され、世界中の人々に影響を与えた一冊です。その書籍の内容は不変的であり、今なお、読みつがれています。

7つの習慣に影響を受けた著名人や経営者も非常に多く、私自身も「読んで損のない一冊」だと感じています。

今回は書籍「7つの習慣」から、資産を育て、有効活用することの大切さについて書きたいと思います。

ガチョウに金の卵を産ませ、そしてより多くの卵を長きに渡って産んでもらえるよう、きちんとメンテナンスし、育てることは、多くの人が頭で理解していながらも、おろそかにしてしまいがちです。

金の卵を産むガチョウの話って?

金の卵を産むガチョウの話を簡単に述べておきます。

ある日、自分が飼っているガチョウが金の卵を産んでいることに気づきました。そのガチョウは1日1つの金の卵を産みました。

金の卵は高値で売れたので、農夫はたちまちお金持ちになりました。

しかし、1日1個では少なすぎると考えるようになった欲張りな農夫は、ガチョウのお腹には多くの金塊が詰まっていると考え、ガチョウの腹を切り裂きました。

ガチョウのお腹の中には金塊など1つもなく、農夫は大切なガチョウを死なせてしまいました。

「金の卵を産むガチョウ」はイソップ寓話のひとつです。

話の内容が一部異なるケースもありますが、概ねこのような感じです。

Wikipediaによると「欲張り過ぎて一度に大きな利益を得ようとすると、その利益を生み出す資源まで失ってしまうことがある。利益を生み出す資源をも考慮に入れる事により、長期的に大きな利益を得ることができる。」という教訓を元にした話です。

金の卵ではなくガチョウに目を向ける

上記の話が示すように、私たちはつい「金の卵(得られる成果)」にのみ目を向けてしまいがちです。

しかし、金の卵(得られる成果)を産んでくれるのは、ガチョウ(成果を生み出す能力や資産)なわけですから、ガチョウにも目を向けてやらなければならないのです。

書籍「7つの習慣」では、これを「P」「PC」という表現で説明しています。

P(Production)
成果、得られる果実、金の卵のこと
PC(Production Capability)
成果を生み出す能力や資産、金の卵を産むガチョウのこと

投資に例えるなら、保有する株や投資信託、不動産といった「資産」が「PC」であり、それらの資産が生み出すお金が「P」に相当します。

環境に例えるなら、工業技術の発展は「P」ですが、それに伴う環境(PC)に目を向けなければ、生活水準の向上という成果を得る一方で、環境を破壊してしまうという問題に直面します。

大きな成果を得るためには、PとPCのバランスが大切です。

  • 多くの人はP(得られる成果)ばかりを求め、PC(成果を生み出す能力や資産そのもの)に目を向けていない
  • 大切なのは両者のバランスであり、PCの方が重要だと言っているわけではない。もちろんP(成果)も大事である

7つの習慣ではこうした原則を「P/PCバランス」と呼んでいます。

私たちが持つ3つの資産

私たちは大きく分けて3種類の資産をもっています。

  1. 物的資産
  2. 金銭的資産
  3. 人的資産

自分がどのような資産を持っているか、実際に紙に書き出してみることをおすすめします。(もちろん私もやりました)

物的資産とは、いわゆる「モノ」です。

自宅、掃除機、洗濯機、ベッド、スマホ、パソコンなどの物の他に、「自分の身体」なども物的資産に位置づけられます。

私たちは多くの物的資産を持っているはずです。思いつく限り書き出してみることをおすすめします。

紙に書き出してみることで、P(成果)ばかりに目を向けていてPC(成果を生み出す能力や資産そのもの)に目を向けていなかったというものがたくさん見つかります。

金銭的資産とは、「お金を生み出すスキル」のことです。「お金」そのものも、ここに入ると思います。

自分には何ができるか?自分はどのような知識や技術を持っているか?

これも思いつく限り書いてみてください。

たとえば、「エクセルやワードが使える」「英語が話せる」といった一般的なスキルから「足し算ができる」「走るのが速い」「人を笑わせるのが得意」といったものまで、何でも構いません。

そのスキルがお金になるかどうかは自分次第です。一見するとお金にならなさそうな能力でも、使いようによってはお金を生み出すスキルになることがあります。

まずすべてを書き出してみて、そのリストを見ながら、お金になるスキルかどうかをじっくりと検討する。この方法が一番だと思います。

私の場合は、自分のメンタル(精神的な健康)も大切な資産だと考えていますので、金銭的資産(または物的資産)に「精神の健康」も書き込みました。

落ち込んでメンタルが荒れている状態では、健康面においても仕事面においても、良い結果を生み出せません。

「精神的な健康に目を向ける」ことも、私にとっては大切なことですし、他の多くの人にとってもそうだと思います。

人的資産とは、人間関係のことです。

家族、両親、兄弟、友人、ビジネスパートナー、取引先など、自分と関わりのある人々です。

資産の質と量を高める

繰り返しますが、P(得られる成果)を大きくするために、PC(成果を生み出す能力や資産そのもの)に目を向けます。

PCは大きく、

  • 物的資産
  • 金銭的資産
  • 人的資産

に分けられます。

自分がもつ資産を書き出し、その上でそれら1つ1つの資産に対して、質と量を高められないか?を考えてみてください。

わかりやすく言うと、書き出した資産を

  • メンテナンスする
  • 有効活用する
  • 投資する
  • 育てる

といったことができないか?を考えます。

7つの習慣では「P(得られる成果)を引き出しすぎると、PC(成果を生み出す能力や資産)は目減りする」という原則を掲げています。

金の卵を産むガチョウの話と同様に、金利(利息収入)を生み出す銀行預金の元金に手をつけてしまうと、PCが目減りし、結果的にPも減ってしまいます。

ですので、そうならないようにPC(銀行預金)に投資をすることで、より多くのP(利息収入)が得られるようにします。

家族に頼ってばかりいたり、家族を利用してばかりいると、家族関係(両親との関係や夫婦関係)は冷え切ってしまいます。

良好な家族関係は自分のメンタル(精神的な健康)にも関わってきますし、両親や配偶者に助けられていることもたくさんあるはずです。

意識してPC(家族という資産)をメンテナンスすることで家族関係を良好に保つことができれば、日常生活はより快適になりますし、精神面にもプラスに働きます。

物的資産については、私自身が書き込んだ「空気清浄機」の話をしたいと思います。

子どもが生まれたことがきっかけで、我が家に「空気清浄機」を導入しました。

しかし空気清浄機というのは、その効果を実感しにくいものなので、まさに「空気」のような存在で1年以上も動き続けていました。

私は空気清浄機を1年以上、まったくメンテナンスしていなかったのです。

ある日「P/PCバランス」を見直すため、物的資産のリストを紙に書き出し、空気清浄機のメンテナンスを怠っていることに気づきました。

家電製品のメンテナンスというのは、面倒であるため、つい後回しにしてしまいがちですが「休日に家族みんなでやる」と決めて、フィルタを見てみたところ、驚くほど多くのホコリがこびりついていました。

大量のホコリが付いた空気清浄機は、既にその機能を失っており、空気をきれいにするどころか、もしかすると悪い空気を吐き出していたかもしれないのです。

似たような話になりますが、7つの習慣から私がとくに気に入っているP/PCバランスのエピソードを引用します。

数年前、私はある物的資産を購入した。電動芝刈機である。

そして、手入れはまったくせずに何度も使用した。

最初の二年間は問題なく動いたが、その後たびたび故障するようになった。そこで修理し、刃を研いでみたが、出力が元の半分になっていた。

価値はほとんどなくなっていたのである。

もし資産(PC)の保全に投資していたら、芝を刈るという成果(P)を今も達成できていただろう。

そうしなかったばっかりに、新しい芝刈機を買うはめになり、メンテナンスにかかる時間と金をはるかに上回るコストがかかる結果となった。

出典:スティーブン・R・コヴィー「7つの習慣」

このように、物的資産は定期的にメンテナンスして、より長持ちし、性能を最大限に発揮できるようにする。

金銭的資産は、自分の持つスキルを磨いたり、新たなスキルを身につけるために時間やお金を投資する。

そして人的資産は、家族との時間を大切にしたり、友人と連絡を取り合ったりすることで、人間関係をメンテナンスし、継続的なものとする。

P(得られる成果)を大きくするために、PC(成果を生み出す能力や資産)の「メンテナンス・有効活用・投資・育成」に時間やお金を投じるというのが、P/PCバランスのポイントです。

そしてこれも大切なことなので繰り返しますが、「PC(能力や資産)ばかりを育てるのではなく、P(成果)にもきちんと目を配る」ようにしましょう。

例えば、家族との関係を良好にするために家族に奉仕することは大切です。しかし奉仕ばかりしていては自分の時間がなくなってしまいます。

どれだけ仕事のスキル(PC)を磨いても、それがきちんと収入の増加(P)につながっていなければ意味がありません。

多くの人はP(成果)に目を向けがちで、PC(成果を生み出す能力や資産)の大切さを忘れがちです。

しかし中には、PC(成果を生み出す能力や資産)の向上にばかり投資し、P(成果)が伴っていないという人もいます。

PとPCは「バランスがとれていること」が何よりも重要なのです。

ある程度PCに投資することができたら、次は逆に「投資したPCがきちんとPにつながっているか(Pを引き出せているか)?」を1つ1つの資産ごとに検討してみてください。

自分のもつ資産を3つのカテゴリに分けて書き出し、それら1つ1つについて「何が足りていないか。何かできることはないか。」検討します。

「長い間メンテナンスしていない、もっと有効活用できるのではないか、ここにもっと投資・育成してみよう。」といった具合です。

そしてこれらを「やることリスト」にメモし、重い腰を上げて意識して取り組みます。

こうした問題は大抵、重い腰を上げなければやろうとしないことばかりです。

意識して積極的に実行する必要がありますが、きちんとこなすことができれば、その変化がきっかけで、大きな果実を手にすることができるはずです。

自分の望みを実現するには?

金の卵を産むガチョウや、P/PCバランスの話を参考に、少し視点を変えて考えてみます。

どうすれば、自分の望みを実現できるか

多くの人が、自分の願望を実現するために、望みを叶えてくれる「魔法の杖」を求めています。

しかし世の中には「魔法の杖」などありません。

例えば、「理想の相手と結婚したい」と考える人が、出会いのきっかけを作るために「婚活パーティー」や「結婚相談所」に行くのは良いことです。

しかし、「婚活パーティーに行けば理想の相手が見つかる。」、「結婚相談所に入会すれば結婚できる。」と考えるのは誤りです。

理想の相手との結婚(P)を実現したければ、PCに投資する。

たとえば、異性を楽しませるような会話のスキルを身につけたり、身だしなみを整えたり、「理想の異性」にふさわしい人間になるために自分を磨くことが、PC(成果を生み出す能力)への投資につながります。

「お金持ちになりたい」という願望を実現するためには、まず仕事でより多くの収入を得られるようにスキルの向上に投資する。

加えて、正しい資産運用の知識を身につけるということも、P(成果)を生み出すためのPC(成果を生み出す能力)への投資につながるでしょう。

P(望む成果)が欲しいなら、PC(成果を生み出す能力や資産)に投資する。

これこそが真の「魔法の杖」なのです。

今回は書籍「7つの習慣」から、P/PCバランスの内容を取り上げました。

P/PCバランスの内容は主に57ページから67ページに書かれています。

7つの習慣には他にも参考になる話がたくさんありますが、本屋さんでこのページを立ち読みするだけでも、多くの気付きを得られると思います。

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執筆者の詳細プロフィール
右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「今日の経営」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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