お金持ちが長財布を使うという意見は本当に正しいのか
執筆者:川原裕也
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財布は大切なお金を持ち歩くためのものですから、こだわりたいですよね。
私は昔から二つ折りの財布が好きで使っているのですが、買い替えを検討してお店に行くと、昔に比べて二つ折り財布ってほとんど売ってないんですよね。。。
現在は長財布が主流で、財布を買う人の8割か9割は長財布を選択していると店員さんに言われてしまいました。
長財布の方がカード類など色々なものが入りますし、お札を曲げずに入れられるのでスマートです。大人の男性は長財布を持っているという印象がありますし、二つ折りよりも長財布の方が女性受けも良いようです。
しかし、調べてみると意外な答えが。この記事を見て二つ折り財布に興味を持ってくれる方が増えると、個人的には心強いです。
お金持ちは長財布を好む?
雑誌やネットの情報を見ると、お金持ちは長財布を持っているというような内容の記事をよく見かけます。
その理由としては「お札を折り曲げなくてもよい長財布は風水的に良い」からです。また、ファスナーを閉めることで運を留めているという意見もあります。
このような理由から、長財布を使うとお金が貯まるという意見が根強いです。
しかし、この類の情報はいずれも「運気が上がる」という根拠のない理由ばかりで信ぴょう性はありません。お金持ちの多くが金運を意識しているというのであれば話は別ですが。。。
お金持ちが長財布を使うという嘘
調べていくうちにどうやら「お金持ちが長財布を好んで使うというのは迷信であり嘘の情報」であることがわかってきました。
私が個人的に二つ折り財布が好きなので、自分を肯定するわけではありませんが、下記にその内容をまとめます。
まず、冒頭で書いたように「現在、長財布は人気で8割以上の人が長財布を選択している」という事実があります。
これは統計をとったわけではありませんが、某ブランドの店員さんが言っていたことなので、全国的に見てもこの比率は大きくは変わらないと思います。
とすれば、お金持ちも貧乏人も関係なくみんな長財布を使っているというのが正しい理解です。年収や資産に関係なく、二つ折り財布は少数派ということですね。
ウォーレン・バフェットの財布
世界一の大富豪であり投資家のウォーレン・バフェットは二つ折りの財布を使っています。
黒い革の二つ折り財布で、ブランド名などは不明です。
getty imagesのこちらの写真が、ウォーレン・バフェットの使っている財布です。
左手に、こちらもブランドはわかりませんが、金色の腕時計をしていることもわかります。
この財布は、その他にも色々なシーンで登場しており、バフェットが普段から愛用している財布であることは間違いありません。
また、中川金属株式会社のこちらのページでも、ウォーレン・バフェットの財布に関する情報が掲載されています。
中川金属のサイトの説明によると、「財布の中身は、10ドル札2枚」だったとのこと。
アメリカはカード社会ですから、アメックスのグリーンカードを普段から愛用していて現金はあまり持ち歩いていないのかもしれませんね。(バフェットはアメックスグリーンカードを使っていることでも有名です)
ちなみにこの写真は、ウォーレン・バフェットが投資を決めた唯一の日本企業である「タンガロイ」の新工場のオープンセレモニーに参加するために来日した時のものです。
金持ちはシーンに応じて財布を使い分けている
(バフェットのようにシーンに関係なく無骨な財布を使い続けるお金持ちもいますが)宝島社が発行している投資系の雑誌に、1億円以上の資産を持つ130人の投資家にアンケート調査を行った結果が掲載されていました。
その中の質問の一つである「所有している財布の形は?」という質問に対する回答は以下のようになっていました。
所有している財布の形は?(複数回答)
- 二つ折り財布 68.8%
- 長財布 42.3%
- 小銭入れ 23.5%
- 三つ折りの財布 6.0%
- 札入れ 6.0%
- 財布は持たない 2.2%
実用性から二つ折り財布の方が良いという意見。しかし、同じく実用性の観点から長財布を選ぶ人も多い。いずれにしても実用性重視で選んでいる。
また、日常生活では二つ折り財布、フォーマルな場では長財布と使い分けている資産家が多い。
「お金持ちは長財布を使う」というような噂話に流されることなく、実用性を考えた上で場面に応じて使い分けているというのが、資産家の考え方。
なるほど、これが一番しっくりくる回答のように思います。
本当のお金持ちは「お金持ちは長財布を使う」というようなジンクスに興味がなく合理的な考えを持っているということです。
実用性を考えて二つ折り財布が使いやすい人は二つ折りを選ぶし、長財布が使いやすいという人は長財布を選択しているということですね。
また、お金持ちは経済的に余裕があるので、複数の財布を所有し、シーンに応じて使い分けています。
「誰かがこうしているからこうする」ということではなく、自分自身の判断で選択しているというところに、お金持ちらしさがあるのかなと思いました。
「お金が貯まる人と貯まらない人の違い」という記事にも書いていますが、投資でも経営でも、人生において「周りの意見に左右されず、自分の意見を持つ」ことは大切です。
次は「プロフェッショナル ミリオネア 年収1億を生む60の黄金則を読んで学んだこと」です。
最後まで読んでいただきありがとうございました
こちらの記事にコメントが投稿されました
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P さんがコメントしました - 2023年12月18日
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2件のコメント
なぜお金持ちの代表にウォーレンバフェットを持ち出したのか意味不明です。
アメリカは完全カード社会であり、たくさんの現金を持つ人はほとんどいません。
だからカードをコンパクトに納められる二つ折り財布やカードケースを持つ人がほとんどです。
かたや日本はまだまだ、お札文化です。
お金を大切にするということは、お札を大切にすることにつながります。
長財布を持つという事は、それがお金持ちにつながるのではなく、お札を大切にする(折らずに納める)ことでお金を大切に使うようになるという心理的な意図があるんです。
お金を大切に使うことができれば、お金に対する意識が変わります。
仮に収入が増えなくても無駄使いが減り、結果的に資産を残すこともできるでしょう。
「金持ちが選ぶ財布」という狭い視点ではなく、財布本来の目的とそれが人に及ぼす影響を考えてみられてはいかがでしょうか?
二つ折りユーザーの私にとっては嬉しい記事です。
お金持ちは長財布を使っているという説は信憑性に欠ける話だと前々から思っておりました。
確かに貧乏そうなヤンキーとかがヴィトン等の高級ブランドの長財布を使っているのを見かけますが、どう見てもお金を大切に扱っているようには見えないので、長財布=お金を大切に扱っている人と決め付けるのもお粗末な見解です。
長財布愛好家の人にとってこの記事は面白くない内容なので、1番目のコメント主さんは反論されているのだと思います。
ウォーレンさんの話以外にも、国際線の客室乗務員がファーストクラスを利用している乗客の財布が二つ折りが多いと言っている話もネット上では有名なお話です。