太陽光発電ファンドの利回りは?メガソーラーに投資する3つの方法

ソーシャルレンディングの教科書

メガソーラー

固定価格買取制度によって安定した売電収入が見込める太陽光発電所への投資。

毎年段階的に買取価格が下がっていることから、既にピークは過ぎた感がありますが、それでもまだ、高収益の投資案件として注目されています

太陽光発電ファンドに興味のある方は、この記事を読んでいただくことでより安全にメガソーラーへの投資が行えるようになります。

まず、太陽光発電所(メガソーラー)に投資する方法としては大きく3つあります。

自分で太陽光発電所を購入する
初期投資が多額だったり、契約関係やメンテナンスが面倒ですが利回りは最も高くなります
太陽光発電ファンドに投資する
プロに運用代行してもらい、投資家は資金を提供するだけです。上場ファンド・未上場ファンドがあります
ソーシャルレンディングから投資する ← おすすめ
実際は太陽光発電所を建設して売却することを予定している業者への短期貸付です。運用期間(短期)と利回りが固定されています

太陽光発電所(メガソーラー)に投資する方法

上記で述べた3つの投資方法について詳しく解説します。

個人的にはやはり、ソーシャルレンディングを活用して太陽光発電所に間接的な投資を行う方法がおすすめです。

自分で太陽光発電所を購入する

太陽光発電所

まず、真っ先に思いつくのは自分で太陽光発電所を購入する方法です。

本気でメガソーラー投資事業に参入したい場合、建設業者やパネル販売業者と交渉して発電所を建設し、電力会社と契約を結ぶという方法が、最もコストが低く高い利回りが得られます。

しかし、この方法には専門的な知識が不可欠で、投資家が出資先の1つとして考えるには少し手間がかかりすぎるように思います。

また、自分で太陽光発電所の所有権を得るもう一つの方法に、完成済み・契約済みのものを業者から一括で買い取るというやり方があります。こちらは一般的に行われています。

面倒な手続きを業者が行ってくれるため、私たちはその業者に購入資金を手渡し、その後は所有権を持って運用を行います。運用の代行を行ってくれる業者もありますので、手間もかかりません。

ただし、この方法も「業者からの買い取り」という時点で利回りが大きく下がります。

  • 融資が付けられる
  • 法人の場合、税効果メリットがある

などのメリットはありますが、太陽光発電ファンドの利回りとさほど変わらないようであれば、個人投資家が積極的に選択する方法ではないように思います。

また、現物の太陽光発電所を所有するため、すべての契約にハンコを押すのは自分であること、また投資額が高くなること(数千万円~億単位)こと、そして一度取得した太陽光発電所は売却手続きが簡単ではないといったデメリットがあげられます。

太陽光発電ファンドに投資する

東京証券取引所

手軽に太陽光発電所に投資したい場合、ファンドへの出資がおすすめです。

メガソーラーファンドには「上場ファンド」と「未上場ファンド」の2種類があります。

上場ファンドについては「太陽光発電所に投資して安定利回りを確保する東証インフラファンドまとめ」という記事にも書いています。

上場ファンドの場合、購入も売却も自由にできますし、1件あたりの取引で複雑な契約を結ぶ必要もないので最もお手軽です。売却したいと思ったら、市場価格でいつでも売ることができます。

利回りも概ね6%程度と、他の金融商品と比較して悪くありません。

また、上場ファンドの場合1つの銘柄で複数のメガソーラーに分散投資ができるため、リスク分散の観点から見てもメリットがあります

ただし、上場しているメガソーラーファンドにもデメリットがあります。

デメリットの1つめは、分配金の支払いが「毎月」ではなく「年2回」ということです。

太陽光発電所を現物所有している場合、売電収入は毎月入りますし、後述するソーシャルレンディングも同様に、毎月分配が基本です。

しかし、太陽光発電所ファンドの場合は分配金の支払いタイミングが年1回または年2回となっています。

また、もう一つのデメリットとして、上場ファンドの場合「日々の価格変動」があります。購入価格が高ければ売却したいと思っても損失が発生する可能性があります。

つまり、いつでも自由に市場価格で売却できるものの、市場価格が下がってしまったら売るに売れない状況になりかねないリスクをはらんでいます

太陽光発電ファンドには「未上場ファンド」も存在します。

しかし、私の個人的な感覚で言うと「未上場のメガソーラーファンド」はあまりおすすめできません

上場ファンドと違って、価格変動がないという点は大きなメリットなのですが、未上場ファンドの場合、原則として運用期間中に第三者への権利売却ができません。

つまり、購入した時点でほぼ20年の投資期間が確定してしまう可能性があります。仮に運用中の売却が可能となっていても、流動性の問題で買い手を見つけるのは困難です。

また、未上場ファンドはあまり名前の通っていない資産運用会社が組成・運用しているケースも散見されます。

本当に20年後もその資産運用会社が存在しているのか?権利関係はしっかりとしているのか?など懐疑的になってしまう部分も多く、トラブルになった時に最も面倒なのが未上場の太陽光発電ファンドのように私は感じます。

もう一つのデメリットとしては、私がこれまで目にしてきた未上場の太陽光発電ファンドは総じて利回りが低いことです。

利回りが5%またはそれ以下になっていることもあり、上記のリスクを踏まえると、リスクリターンが合わないように感じます。

ソーシャルレンディングから投資する

ソーシャルレンディングの仕組み

ソーシャルレンディングは、実際に太陽光発電ファンドに投資をするわけではなく、間接的に「融資」を行う仕組みです。

私たち投資家は、ソーシャルレンディングを通じて、太陽光発電所の建設を計画している事業者に融資します

この事業者は私たちから借りたお金を使って太陽光発電所を建設し、それを第三者(投資家や太陽光発電所ファンドなど)に売却して利益を得ます。

そして、その利益が原資となって借入金の返済が行われるという仕組みです。

つまり、ソーシャルレンディングを通じて私たちが受取る利益は、稼働中の太陽光発電所の売電収入ではなく、稼働前の太陽光発電所の建設資金に対する「利息」となります

私が、これまで紹介してきた3つの太陽光発電投資の方法のうち、ソーシャルレンディングが最も良いと感じている理由がいくつかあります。

  • 手軽に投資できる
  • 運用期間が決まっている(短期間である)
  • 利回りが高い
  • 担保が設定されている

手軽に投資できるのは大きなメリットですが、ソーシャルレンディングの良い点として「運用期間があらかじめ決まっている」ことがあります。

ソーシャルレンディングの権利も、運用期間中に売却することはできませんが、価格変動などがないことや、運用期間が12ヶ月など短期間であるため、近い将来、利息+元本が一旦手元に戻ってきます。

定期的に利息と元本が戻ってくるため、太陽光発投資の状況を見つつ、再投資するかどうかをそのつど検討できるのです。

また、ソーシャルレンディング投資は利回りが高く、上場メガソーラーファンドと同等か、それ以上の利回りが得られます。

利回りについても、売電収入に左右されることなく、基本的には固定です。(借入利率に対する利息のため)

メガソーラー建設事業者の借入利率が約8%程度(投資家利回り7%+ソーシャルレンディング業者手数料1%)となるため、リスクの高い投資ではあるものの、その分「担保が設定されている」ため、問題が生じた場合は担保売却によって資金回収ができます

ソーシャルレンディング投資においては、担保価値の見極めも重要な要素となってきます。

メガソーラー案件を扱うソーシャルレンディング業者

メガソーラー案件を扱っているソーシャルレンディング業者は、現在3社ほどあります。

この中でも、信頼性と実績、投資案件の質において圧倒的なのが、業界大手のSBIソーシャルレンディングです。

続いて、3つのソーシャルレンディング業者について私の印象をまとめたいと思います。

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングは、金融大手のSBIグループが展開しているソーシャルレンディングサービスです。(SBIと言えば、SBI証券や住信SBIネット銀行などでも有名です)

SBIソーシャルレンディングは、業者手数料を開示している(借り手が何パーセントの金利で借りているかがわかる)ことや、投資用口座の廃止を行うなど、投資家の利便性を高めています。

通常、ソーシャルレンディングで発生した分配金は「投資用口座」に振り込まれるのが普通で、これは投資用口座の資金を再投資に回しにくいといったデメリットに繋がるものでした。

しかし、SBIソーシャルレンディングの場合は分配金がすべて「登録した銀行口座」に振り込まれるため、他の投資案件に再投資が行いやすい仕組みとなっています。

また、これまで「延滞した貸付元本」「デフォルト(貸し倒れ)となった元本」が0円という実績を誇っており、同社の目利き力の高さを示す指標にもなっています。

メガソーラーファンドの一例をまとめておきます。

▶SBISLメガソーラーブリッジローンファンド8号(愛称:かけはしシリーズ)

利回り:7%
運用期間:12ヶ月
募集額:11億1,000万円
出資単位:1口5万円
担保評価額:11億1,300万円

※この案件の募集はすでに終了しています

高利回りの良い投資案件です。募集額に相当するだけの担保を有しており、万が一のトラブル発生時も担保売却によって資金を回収できます。

また、運用期間も12ヶ月と適度なので、翌年には投資額を回収でき、新たな投資機会を探ることもできます。(もちろん、本投資案件が翌年も継続されていれば再投資することも可能です)

担保の中身をチェックしよう

私がSBIソーシャルレンディングが素晴らしいと感じる点は、担保の中身が他社と比べて優れていることにあります。

ソーシャルレンディングにおいて担保は命綱のようなものですから、その命綱がしっかりしたものでなければなりません。

わかりやすく言うと、命綱の「太さが5cm」と言われても、その5cmの命綱を「紙」で作っているのか、「縄」で作っているのかでは、丈夫さに大きな違いがあります。

SBIソーシャルレンディングの「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド8号」の担保は下記の通りです。

▶担保の内訳
1.太陽光発電所事業者の、太陽光発電ファンドへの出資持分に対する質権を設定

2.今回の事業で使う予定の土地の地上権に根抵当権を設定

3.今回の事業では使わない予定の土地の地上権に根抵当権を設定

4.本件で使用されるパネル、パワーコンディショナー等の発電設備一式に譲渡担保権を設定

これに加えて、太陽光発電所の施工業者の持株会社、施工業者の代表者の連帯保証がつきます。

上記の合計が担保評価額11億1,300万円の根拠となっているわけですが、SBIソーシャルレンディングでは「4.」については評価額を0円と見積もっています

つまり、11億1,300万円の担保評価額は1~3の合計であり、さらにプラスアルファとして「4.パネル、パワーコンディショナー等の発電設備一式」の担保も取っているということです。

SBIソーシャルレンディング 公式サイトはこちら

クラウドバンク

クラウドバンク

クラウドバンクは、以前から再生可能エネルギーの投資案件を多く組成しているソーシャルレンディング業者です。

SBIソーシャルレンディングと同様に、業界では知名度が高いのですが、過去に何度か問題をおこしており、業務改善命令などを受けています。

▶太陽光発電ファンド185号

利回り:7.3%
運用期間:8ヶ月
募集額:2,900万円
出資単位:1口1万円
担保評価額:不明

※この案件の募集はすでに終了しています

SBIソーシャルレンディングの「かけはしシリーズ」と比較して、利回りがやや高いことや運用期間が短いこと、また最低出資額が1万円という点で異なります。

募集額を比較してみても、SBIが大規模な案件であるのに対して、クラウドバンクは非常に小規模な投資案件になっていることがわかります。

私が、クラウドバンクのこの案件で気になるのは「担保評価額」がいくらなのか開示していないことです。

担保の内容は下記の通り示されていますが、その評価額がどれくらいなのかの見積もりを開示していないのは少し不安です。

▶担保の内訳
1.合同会社持分への質権設定、地上権に対する抵当権設定

2.経産省ID・電力会社との系統連系にかかる権利の譲渡予約

これに加えて、借り手の代表者連帯保証がつきます。

出資持分への質権設定や、土地への抵当権設定はSBIソーシャルレンディングと同じです。

しかし、今回の投資案件ではSBIが担保評価額0円としながらも担保に取っている、太陽光パネルやパワーコンディショナーは含まれていません。

また、保全として示されている「経産省ID・電力会社との系統連系にかかる権利の譲渡予約」については、「この場所に太陽光発電所を建設し、発電しても良いですよ」という経産省や電力会社からの許可のことです。

実はこれ、何らかのトラブルで太陽光発電所そのものが建設できないまたは稼動できなくなった場合は、価値が一切ないものなので、あてにはなりません。

グリーンインフラレンディング

グリーンインフラレンディング

グリーンインフラレンディングは、再生可能エネルギーに関する投資案件に特化したソーシャルレンディング業者です。

利回りが高いのが特徴ですが、なぜか募集額が集まりにくいという状況が続いており、投資家からはやや懐疑的な見方をされている印象を受けます。

▶【第3弾】100億円突破記念ローンファンド(第6次募集)

利回り:13.0%
運用期間:14ヶ月
募集額:2,505万円(3.2億円の貸付に対する6次募集)
出資単位:1口6万円
担保評価額:4億9,500万円

※この案件の募集はすでに終了しています

このファンドの募集額は2,505万円ですが、この案件は総額3.2億円の融資を複数回に分けて募集しているため、実質的には3.2億円の融資案件に参加すると考えるのが正しい見方です。

運用期間は1年2ヶ月となっており少し長めですが、利回りは13.00%と非常に高利回りとなっています。(利回りが極端に高い場合、ソーシャルレンディング業者の手数料を含めた、最終的な借り手の借入利率が何パーセントなのか?を気にする必要があります)

担保評価額は4億9,500万円となっており、貸付額である3億2,000万円を大きく上回っています。

▶担保の内訳
1.合同会社持分への質権設定(持分比率は90%)

これに加えて、合同会社の出資者のうちに1社が債務を全額保証する連帯保証を付けています

グリーンインフラレンディングでは、1.の担保評価額を4.95億円を見積もっているとのことです。

しかし、現時点ではこの合同会社がどのような資産を持っているのかが不明であり、情報不足のように感じます。

事実、この募集案件は利回りが13%と非常に高いにも関わらず、2,505万円の募集額に対して集まった金額は156万円のみとなっていました。(応募した投資家は4人だけ)

SBIソーシャルレンディングの太陽光発電ファンドが、毎回1,000人規模の出資者を集めていることを考えると、やはり信用力や情報開示の透明性が、結果に現れているといことなのでしょう。

連帯保証はあてにならない

債務保証や連帯保証を付けているケースは良く見られますが、ソーシャルレンディングの場合、返済ができなくなった時点で連帯保証も行えないケースが多いと思われます。

あくまでも「担保」によってのみ安全を評価すべきだと私は考えています。

確実な利益を手にするための重要ポイント

管理人の評価

ソーシャルレンディングは、最も手軽な太陽光発電所への間接的な投資手段です。

しかし、融資したお金が返済されないというリスクが生じる可能性もあり、これまでの実績や「担保の質」については細心の注意を払う必要があります

どれだけ魅力的な利回りでも、それが返済されず1度でも焦げ付きが起こってしまうと、ダメージは大きいからです。利回りの高い投資案件ほど、リスクを見極め厳選して投資すべきだと私は思います。

その中でも、SBIソーシャルレンディングはしっかりとした担保を設定してくれているため安心感が大きいです。他の2社は担保や情報開示に対する考え方が甘いと感じており、元本返済の確実性を考えると個人的には投資しにくいと感じます。

私自身、SBIソーシャルレンディングには積極的に投資をしていますが、不動産担保付きの投資案件などは募集開始をしてからすぐに募集定額が埋まってしまうほどの人気となっています。

こうした勢いを見るに、すでに一部の投資家はソーシャルレンディング投資のメリットに気づきはじめており、新しい金融商品の一つとして認知を高めていることがわかります。

SBIソーシャルレンディング 公式サイトはこちら