LINE家計簿とマネーフォワードMEの違い、使い勝手やセキュリティを評価

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LINE家計簿とマネーフォワードMEの違い

政府が「お金のキャッシュレス化」を本格的に後押しし始めています。

2019年10月の消費税増税をきっかけとし、クレジットカードや電子マネーで支払いをすると「ポイント還元」などの恩恵を受けやすくなりました。

これまで現金派だった人も、こうした経済メリットを考慮すると、キャッシュレスに移行せざるを得なくなるのかもしれません。

なぜなら、多くの人が電子マネーなどで支払いをし、数パーセントの利益を得る一方で、メリットのない現金支払いを続けていると、それだけお金が貯まりにくくなるからです。

クレジットカードや電子マネーといった「キャッシュレス支払い」は、家計簿アプリとの相性が抜群に良いです。

利用明細・金額などを家計簿アプリが自動的に取り込んでくれるので、キャッシュレス社会の普及に伴い、私たちはより簡単に「資産管理」ができるようになります

今回は、代表的な2つの家計簿アプリである「LINE家計簿」と「マネーフォワードME」を比較します。

どちらも利用は無料なので、試しに使ってみて、自分にとって使いやすい方を選ぶのがおすすめです。

会員数と知名度の比較

マネーフォワードME

家計簿アプリとしての、会員数や知名度では圧倒的に「マネーフォワードME」に軍配が上がります。

マネーフォワードMEは代表的なアプリとして人気が高く、すでに700万ダウンロード以上を突破、有料会員数も着実に伸びています

テレビCMも行っているので、知名度も非常に高いアプリです。

一方、LINE家計簿は家計簿アプリの中でも最後発となっており、まだこれといった実績はありません。

しかし、スマホを持つ人のほぼ100%が利用しているであろう、メッセージアプリ「LINE」が開発した家計簿アプリなので、会員数が一気に伸びることが予想されます。

LINEからの入力も可能

LINE家計簿は、専用のアプリを立ち上げて入力する方法の他に、LINEの「ウォレット」画面から立ち上げるやり方があります。

日常的に使うLINEで簡単に家計簿をつけることができるので、はじめての方でも安心です。

最も、クレジットカードや電子マネー支払いが中心なら、自分で入力しなくても、アプリが自動的にデータを家計簿に反映してくれます。

また、最後発だけあって「使いやすさ」が洗練されているのも、LINE家計簿の特徴です。

みやすさに優れるLINE家計簿

見やすい・使いやすいLINE家計簿

マネーフォワードMEもLINE家計簿も、収入・支出の状況がカテゴリごとに、グラフィカルに見れるのが特徴です。

また、銀行口座やクレジットカードと連携することで、データの自動入力もほぼリアルタイムになります。

現在、どれくらいお金を使っているのかが把握しやすいため、使いすぎの防止にも貢献してくれるアプリです。

LINE家計簿は後発というだけあって、使いやすさ・みやすさには特にこだわっています。

また、毎週・毎月単位で「定期レポート」を送ってくれるので、お金を使いすぎてしまっても、すぐに改善することが可能です。

LINE家計簿の画面はこのような感じです。
LINE家計簿の画面

洗練されていて、とてもシンプルなデザインに仕上がっています。

マネーフォワードMEも同じく、カラフルなデザインで使いやすいのですが、以前から提供されている家計簿アプリなので「デザインがやや芋っぽい」印象を受けます。
マネーフォワード

時代ととともにデザインはどんどん変化します。

以前は素晴らしいと思えたデザインも、時が立つと「ダサい」と感じてしまうことが少なくありません。

家計簿アプリで先行し、既に多くの会員を抱えるマネーフォワードMEは、デザイン面においてはやや不利です。

一方、後発のLINEの方が有利であり、実際に使ってみた感覚でもLINE家計簿の方がみやすさ・使いやすさは上だと感じました。

アプリの口コミでも、LINE家計簿はこのような評価を受けています。

マネーフォワードとは違って、ごちゃごちゃ入力項目がなくシンプルに管理できるのが良い。 また連携スピードも速い。 連携先の数は多くないものの、すぐに改善されると期待。

よりシンプルな家計簿アプリを使ってみたい方は、LINE家計簿がおすすめです。

LINE家計簿 公式サイトはこちら

銀行やクレジットカードの連携

データセンター

家計簿アプリの最大のメリットは「銀行口座やクレジットカード・電子マネーとの連携」にあります。

私たちが日常生活で利用することの多い、銀行口座の入金・出金・自動引き落としや、クレジットカードなどの利用明細データを自動的に吸い上げ、家計簿アプリに反映してくれます。

これから、多くのキャッシュレス支払い方法が登場し、それだけ家計簿アプリに連携できるデータも増える考えられます。

そのような中、より多くの金融機関・カード会社・電子マネーとの連携ができるのは「マネーフォワードME」です。

マネーフォワードMEは既に多くのデータ連携に対応しており、また連携時のエラーも少ないです。

ただし、デメリットとして「連携できる金融機関・カード等は10個まで」に限定されています

10以上の金融機関やクレジットカード・電子マネーと連携する場合は、月額500円の有料会員に加入する必要があります。

一方、LINE家計簿はデータ連携数に制限がありませんので、完全無料で使えます。

ただし、まだスタートしたばかりのサービスであることから、

  • 連携できる銀行やクレジットカードが少ない
  • 連携時にエラーが出やすい

という問題を抱えており、これは口コミでもよく指摘されるポイントです。

データ連携やエラーの頻出は今後、改善されると思いますが、現時点で不具合なく利用できる家計簿アプリを選ぶなら「マネーフォワードME」の方が良いと思います。

マネーフォワードME ダウンロードはこちら(無料)

個人情報やセキュリティは大丈夫?

ITセキュリティ

家計簿アプリを使う上で、最も気になるのは「個人情報やセキュリティ」に関することだと思います。

LINEもマネーフォワードMEも、上場企業が提供するサービスなので、セキュリティ面には特に力を入れて作られており、安心です。

もちろん、100%個人情報が漏れないとは言い切れませんが、データはすべて暗号化され、最新のセキュリティで守られます。

私たちが家計簿アプリを利用する上で気を配らなくてはならないのは、LINEやマネーフォワードへのデータ提供に関する部分です。

家計簿アプリに連携したデータは、LINEやマネーフォワードに収集され、統計データとして活用されます。

「何歳の男性が、いつ、どこで、いくらお金を使ったか?」といった情報を、匿名のデータとして収集し、それらのデータをサービス改善などに役立てるのです。

「個人情報・プライバシー」に対して神経質になる方も多いのですが、こうした匿名データの提供は、集合体になってはじめて価値を生むものです。

私たち個々のデータはさほど役に立たず、提供したからといって特にデメリットがあるわけではありません。

また、データを連携した場合でも、情報漏えいによって損失を被る危険性はありません。

銀行口座から振込などの取引は行えない
ネットバンキングのログインID・PASSを提供するだけなので取引権限は与えません。
クレジットカード番号は漏れない
クレジットカードWEB明細のログインID・PASSを提供するだけなのでカード番号は提供しません。

特に最近は、銀行がAPIを提供することで、家計簿アプリの運営事業者が私たちのログインID・PASSを知ることなく、安全に取引明細にアクセスできるようになっています

また、上記でも述べた通り、クレジットカードに関してはそもそもクレジットカード番号は提供しないので安心です。

提供するのはWEB明細のログインID・パスワードだけですので、最悪の場合でもクレジットカードの取引明細が流出するだけです。(金銭的な被害はありません)

家計簿アプリに連携することで、銀行口座のお金が勝手に送金されたり、クレジットカードを不正利用される心配はないので安心してください。

LINEはなぜ家計簿アプリを提供するの?

銀行

LINEが家計簿アプリを開発・提供した背景には

  • キャッシュレス社会の到来
  • LINE Bank(ネット銀行)の設立

があると私は考えています。

LINE家計簿は「LINE Pay株式会社」というスマホ決済サービスを提供する会社が運営しています。

LINE Payは既に多くのお店で利用でき、利用者数も着実に増加しています。

また、これからキャッシュレス社会が到来することで、多くの人がLINE Payを使ったスマホ決済を使うことになるでしょう。

そうした電子マネーによる支払いのデータは、家計簿として利用しやすく、またLINE Pay以外の購買データも取得しやすくなることから、家計簿アプリを提供しているのだと思います。

また、LINEはみずほ銀行と提携し、2020年をめどに「LINE Bank(LINE銀行)」を設立する予定です。

LINE家計簿で見られる収入・支出状況から、今月あまっているお金をワンタップで銀行口座に貯金できるような仕組みがあると便利ですよね。

スマホ決済「LINE Pay」、家計簿アプリ「LINE家計簿」、そして将来生まれる予定の「LINE Bank」の3つのサービスの連携を考え、家計簿アプリを無料で提供したのではないかと思います。

LINEは最近「LINEスマート投資」という投資の分野にも参入しています。

「テーマ投資」によって、資産運用がはじめての方でも10万円から投資が始められるLINEスマート投資については、下記の記事で詳しく取り上げています。

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執筆者の詳細プロフィール
右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン 姉妹サイト「今日の経営」でも記事を書いています。

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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