DMM株の評価、手数料を抑えて株主優待が狙える証券会社のメリット・デメリット
執筆者:川原裕也
※記事内に広告を含む場合があります
当サイトは更新を終了しました。
長きにわたり当サイトを愛読、応援くださった方々には誠に感謝しております。
※この記事の内容は執筆時点のものです。サービス内容・料金など、現時点の最新情報とは異なる場合がございます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
国内でも有数の未上場メガベンチャーであるDMMが新たに「DMM株」の取り扱いをはじめました。
DMMは以前から、
- DMM FX
- DMM CFD
- DMMビットコイン
などの金融サービスを手がけていましたが、ここに来てようやく株式取引サービスをスタートしました。
DMM株の利用メリットは、
- 業界最安水準の取引手数料
- 高機能取引ツールの提供
- はじめての方でも使いやすいかんたんモード
の3点です。
株取引の経験がある人には「高機能ツール」を提供し、株式投資が初めての方には「かんたんモード」でわかりやすさを提供、そして両者に業界最安の手数料を提供するのがDMM株の戦略です。
株式取引手数料がとにかく安いので、コストを抑えて株主優待を狙いたい場合にも適しています。
クイック入金サービスを使うことで、入金・出金手数料も無料となります。
また、同社の提供する金融サービスの口座振替が自由自在(手数料無料)であるのも大きなポイントです。
最近は、IPO(新規公開株式)の取扱も開始し、ネット証券としての評価を高めています。
この記事では、初めて株取引を始めようとする方にもわかりやすく、DMM株のメリット・デメリットを解説します。
目次
完全抽選のIPO 事前入金不要
DMM株は、IPO(新規公開株式)を取り扱います。
IPO株は上場時に大きく値上がりすることが多いため、上場前の購入申込みが殺到し、抽選になることが多いです。
証券会社によって抽選方法は異なりますが、たいていの証券会社は「大口投資家を優遇する抽選方式」を採用しています。
しかし、DMM株では乱数をもちいた機械的な「完全平等抽選」を採用し、顧客の運用資産や過去の取引履歴に関係なく抽選を行います。
つまり、普段はDMM株で取引していない人や、小口の投資家でも人気のIPO株を引き当てるチャンスがあるということです。
また、事前入金不要なので、申込み時点で口座残高が0円でも、抽選に参加できます。
IPO株の購入資金の入金は、当選が確定してからで構いません。
完全に平等なルール、購入金額の入金は当選後でOK、小口投資家にとって非常に有利なルールですね。
業界最安水準の手数料
DMM株はこれまでにない業界最安水準の手数料で株式取引を可能にしています。
▼1約定ごとの手数料(現物)
- 5万円以下:55円
- 約定代金に応じた段階制
- 300万円超:880円
※税込です
300万円超の取引で手数料の上限「880円(税込)」となるため、非常に安いと感じます。
手数料の安さに力を入れるネット証券でも、取引金額に対する取引手数料の上限は、3,000円程度です。
DMM株は、小口取引の方はもちろん、1回あたり数百万円の取引を行う投資家にとっても、コスト面でのメリットがあります。
また、現物取引手数料の1%はポイント還元されます。
貯めたポイントは1ポイント1円でキャッシュバックできるので、実質的な取引手数料はさらに安くなります。
信用取引手数料は、取引金額が300万円超の場合は0円です。
▼1約定ごとの手数料(信用取引)
- 300万円以下:88円(税込)
- 300万円超:0円
また、以下のいずれかの条件を満たすと「VIPコース」が適用され、金額に限らず信用取引手数料が完全無料になります。
- 1日の新規約定代金:5,000万円以上
- 1日の信用建玉残高:5,000万円以上
- 1ヶ月の新規約定代金:5億円以上
- 1ヶ月の信用建玉残高:5億円以上
いずれかの条件を満たすと、信用取引手数料が完全無料に。
VIPコースになると、制度信用金利も年率2.1%から1.9%に引き下げられます。一般信用金利は年率3.09%から2.9%に下がります。
こちらも業界最低水準です。(貸株料は一律年1.1%)
信用取引金利も低めに抑えられています。
制度信用 | 一般信用 | |
---|---|---|
買建 | 2.1%(VIPは1.9%) | 3.09%(VIPは2.9%) |
売建 | 1.1% | 1.9% |
※信用取引金利は年率換算です
DMM株の利用で取引コストをさらに一段階下げられます。
手数料がかさんでしまうために損益が中々出ないトレーダーの方は、損益分岐点を確実に引き下げることが可能です。
また、配当金や株主優待を狙う方にとっても、コストを抑えて取引できるのでおすすめです。(DMM株は信用取引金利が低いので、つなぎ売りにも適しています)
株主優待については後ほど詳しく解説します。
株主優待の検索が簡単
DMM株の「スマホアプリ」と「PC版の取引ツール」では、株主優待検索が使えます。
- 権利確定月
- 株主優待のカテゴリ(金券・食品・割引券など)
- 最低投資金額
の3つで絞り込みができ、希望条件に見合う株主優待を見つけることが可能です。
上場企業の中には、株主優待として自社製品のお菓子やお米、クオカードなどを進呈する会社があります。
株主優待を実施する企業の株を権利月確定日に保有していると、優待を受け取る権利が得られます。
権利月確定日の時だけ株を買ってすぐに売却するという「株主優待狙いの投資家」も多数います。
権利月確定日を上手く狙うことで、少額の資産でも毎月、株主優待をゲットすることが可能です。
初心者でも使いやすいかんたんモード
DMM株のスマホアプリには「ノーマルモード」「かんたんモード」の2種類があります。
かんたんモードは、株式取引が初めての方でも使いやすい、わかりやすさを追求した設計です。
最近は「テーマ株投資」が話題ですが、「かんたんモード」ではテーマから銘柄を選べるというメリットがあります。
例えば、「ゲーム株」というテーマを選択すれば、任天堂やカプコンといったゲーム関連株をすぐに見つけられる仕組みです。
「キャッシュレス決済」や「リユース」などの話題のテーマから、関連銘柄を見つけられます。テーマ単位の値上がり率もわかります。
テーマ「自動車」を選ぶと、このように日産自動車やマツダ、三菱自動車といった銘柄リストが、購入可能金額・配当利回りのデータと合わせて表示されます。
株式投資が難しく感じられる要因は、「銘柄選びがややこしい」ことにあります。
企業名を知らない人にとっては、どの銘柄を選んで良いかわからないという状況です。
しかし、DMM株のアプリでは「テーマ」に沿って関連銘柄をすぐに見つけられる設計になっています。
かんたんモードを使うことで、初心者でもサクサク取引が始められます。
もちろん、かんたんモードに慣れてきたら、より本格的な取引ができる「通常モード」に、いつでも切り替えられます。
アプリの完成度が高いノーマルモード
DMM株アプリ「ノーマルモード」では、より高機能なシステムと投資情報の閲覧ができます。
使ってみるとわかりますが、アプリの完成度は非常に高いです。
- ワンタップの高速発注機能を搭載
- 高機能なテクニカルチャートの表示
- 会社四季報・マーケットニュースの閲覧
「かんたんモード」 ←→ 「ノーマルモード」の切り替えはワンタップで完了します。
企業の業績から、現在の株価水準が割高か、割安かがわかる「株価分析」も閲覧できます。
様々な株価指標を自動計算し、その結果として「割高・割安」の評価をしてくれることで、銘柄分析をサポートしてくれます。
DMM株アプリやPCツールでは、会社四季報の無料閲覧も可能です。
アプリから最新の四季報の情報が見れるので、通勤時間や空き時間にすぐ、上場企業の業績や株式指標を確認できます。
プロ向けのトレーディングツール
スマホアプリの他に、PC向けの取引システムとして、
- DMM株 STANDARD(ブラウザ型)
- DMM株 PRO+(PCインストール型)
の2種類のトレーディングツールを提供しています。どちらも利用料金は無料です。
すでに株式取引に慣れているベテランの方や、デイトレーダーの方でも満足できるシステムを提供しています。
ワンクリックでのスピード発注ができる他、デイトレーダーにとって重要な情報である「フル板」の配信にも対応します。(フル板は信用取引口座の開設者であれば利用できます)
20種類以上のテクニカルチャートをカスタマイズした画面で閲覧できるため、自分だけの投資環境を構築することが可能です。
なお、登録銘柄情報はDMM株スマホアプリと連携できるので、気になる銘柄の動向は外出先でもリアルタイムでチェックできます。
取引ツールの使いやすい・使いにくいは意見が割れるところです。
もし、DMM株の取引ツールが使いにくいと思った場合は「発注専用の証券会社」として使うのもおすすめです。
銘柄監視やチャート閲覧は他社のシステム、発注は取引手数料の安いDMM株を経由して行う。実際、このように利用しているトレーダーも多いです。
NISA・米国株の取引も
DMM株の口座開設に際して、通常は「特定口座(源泉徴収あり)」を選びます。
株式投資で利益が出た場合、投資利益に対して20.315%の税金がかかります。
しかし、特定口座(源泉徴収あり)を選んでおくと、損益を証券会社が自動計算し、納税・還付の手続きを代行してくれるため、確定申告が原則不要となります。
また、これから株式投資を始める方は「NISA口座」の選択がおすすめです。
NISA(少額投資非課税制度)は、年間120万円までの投資枠に対して、最長5年間、投資利益が非課税になる、国が後押しする制度です。
まず最初にNISA口座から取引を始め、年間の非課税投資枠120万円を超えるようなら、特定口座(源泉徴収あり)で取引するのが良いと思います。
DMM株では、NISA口座も取り扱います。
- NISA・ジュニアNISA
- 国内株式(ETF・リートを含む)
- 米国株式(海外ETFを含む)
※いまのところ、つみたてNISA・投資信託の取り扱いは行っていません。この点はDMM株のデメリットですね。
もし、お子様がおられるようなら、0歳からはじめられる「ジュニアNISA」もおすすめです。
ジュニアNISAは、名義はお子様、手続きと実際の運用は両親が行う仕組みなので、子供に資産運用に興味を持たせるきっかけとしても適しています。
入出金手数料0円、サービス間資金移動も無料
DMM株の入金・出金手数料は無料です。
クイック入金を使うことで、入金金額が証券口座へ即時に反映されます。
なお、入金手数料0円は、クイック入金利用時に限ります。(振込入金の場合は、振込手数料が必要です)
すでにDMM.com証券の金融サービスを利用している場合は、株式取引口座を開設するだけで、すぐにサービス間資金の移動で入金することが可能です。
- DMM株
- DMM FX
- DMM CFD
- DMM バヌーシー
これらの口座の資金はリアルタイムで移動ができ、振替手数料はかかりません。
株式市場にチャンスがある時は株式口座に資金を移動して取引する。
その後、為替相場で大きな動きが出た時は、株式口座からFX口座に資金移動して、FXトレードをする。といった使い方が可能です。
最後まで読んでいただきありがとうございました
こちらの記事にコメントが投稿されました
-
ゆずっこ さんがコメントしました - 2024年12月2日
ゆうちょ銀行のiDeCo(個人型確定拠出年金)ゆうちょAプランの手数料と評判 -
No Name さんがコメントしました - 2024年11月23日
決算書の「百万円」や「千円」の単位を素早く読む方法 -
P さんがコメントしました - 2023年12月18日
決算書の「百万円」や「千円」の単位を素早く読む方法 -
No Name さんがコメントしました - 2023年10月8日
プロスペクト理論とは?投資に活かす方法、あなたの知らない心理学の世界
0件のコメント