Vポイント投資のSBIネオモバイル証券「ネオモバ」を斬る、楽天ポイント投資との比較
執筆者:川原裕也
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※ネオモバ(SBIネオモバイル証券)は2022年10月7日をもって新規口座開設の受付を終了しました
ネット証券業界大手のSBI証券は「Vポイント」を運営するCCCマーケティング(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)と提携し、SBIネオモバイル証券を設立しました。
SBIネオモバイル証券の「ネオモバ」は、Vポイントとスマホで資産運用ができる、ポイント投資に特化したサービスです。(現金でも投資可能です)
取引手数料(サービス利用料)は定額制となっており、月額220円(税込)から自由に株式投資を始められます。(詳しくは後述しますが、サービス利用料は実質無料です)
これまで資産運用をしたことがない若年層や初心者にとって、ポイント投資は大きなきっかけとなるはずです。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、SBIネオモバイル証券「ネオモバ」の特徴をまとめます。
目次
Vポイントではじめる資産運用
SBIネオモバイル証券の「ネオモバ」は、スマホだけで取引を完結できるので、PC操作が苦手な人でも安心です。
また、1円もお金を出すことなく、これまで貯めていたVポイントを使って少額投資ができるので、経済的な実損が心配な方にも向いています。
ポイントであれば最悪の場合、損をしてしまっても納得できるという方も多いと思います。
ネオモバでは、1株から個別株式を購入できます。
通常、株式の個別銘柄は100株単位でしか買えませんので、最低でも数万円~数十万円の資金が必要です。
しかし、ネオモバであれば、保有しているVポイントを使って、数百ポイントから株式投資が始められます。
もちろん、Vポイントを持っていない人でも、
- 現金を使う
- ネオモバ利用でもらえる期間固定Vポイントを使う
といった方法で、数百円から株式を購入できます。
詳しくは後述します。
配当金・株主優待はもらえる?
ネオモバで購入した株式は、その保有株数に応じて「配当金」がもらえます。
上場企業の中には、配当利回りが5%を超える優良銘柄もありますので、長期保有することで着実に資産を増やすことが可能です。
一方、株主優待についてはもらえない可能性が高いです。
なぜなら、ネオモバで買った「単元未満株式(通称:ミニ株・S株)」には議決権が付与されないため、株主総会への参加権や、株主優待の取得権を得られないことが多いのです。
ごく一部の企業では、単元未満株式の保有者に対しても株主優待を実施することもありますが、そのような企業はほとんどありません。
ネオモバで株主優待を取得するためには、単元未満株式から最低単元(通常は100株)まで保有株数を増やす必要があります。
最低取引単位(通常は100株)まで買い進めれば、通常の議決権が付与されますので、
- 配当金
- 株主優待
- 株主総会への参加権
がすべてもらえます。
最初は1株単位で株主優待がもらえなくても、コツコツと株式を買い増していけば、いずれ保有株数が100株に到達し、株主優待がもらえる権利を獲得できます。
SBIネオモバイル証券は、本当に小さな金額から、コツコツと株式を購入できるのがメリットです。
ネオモバの手数料は定額制
ネオモバでは、定額制の取引手数料(サービス利用料)を採用しています。
月額220円(税込)で、毎月の合計売買代金50万円まで自由に売買することが可能です。
もし、月間の売買代金が50万円を超える場合は、売買代金の増加に応じてサービス利用料が従量課金される仕組みです。
▼ネオモバの取引手数料(サービス利用料)
月間売買代金の合計 | サービス利用料(月額) |
---|---|
0~50万円 | 220円 |
300万円 | 1,100円 |
500万円 | 3,300円 |
1,000万円 | 5,500円 |
1,000万円超 | 以降、100万円ごとに1,100円を加算 |
※10%税込です
毎月220円(税込)の手数料がかかってしまうのは、ネオモバのデメリットです。
しかし、ネオモバではサービス利用料の補填策として、
- 期間固定Vポイント:200ポイント(毎月)
- サービス利用料の1%のVポイント
が付与されます。
つまり、月額220円(税込)のサービス利用料を支払っても、期間固定Vポイントが毎月200ポイントもらえるため、利用料は実質無料(税金分のみの支払い)となります。
ただし、以下の3点には注意が必要です。
・サービス利用料には、保有しているVポイントの充当はできません。原則、クレジットカードを使って毎月のサービス利用料を支払います。
・期間固定Vポイントは、ネオモバでのみ利用できます。ネオモバで株式を購入する時に必要なポイントに使えます。
・毎月発生するサービス利用料は、一時休止が可能です。つまり、株式取引をしない月は、一時休止しておけば、課金されることはありません。ただし、休止中は期間固定Vポイントは付与されません。
現時点でVポイントをほとんど持っていない人でも、毎月付与される期間固定Vポイント(200ポイント+サービス利用料の1%)で、継続的な株式購入ができます。
NISAやiDeCoには対応していない
ネオモバは、
- NISA口座
- つみたてNISA口座
- iDeCo(個人型確定拠出年金)
には対応していません。原則として特定口座での取引となります。
特定口座は、Vポイント投資で利益が生じた場合、損益計算・納税を証券会社が自動的に行なってくれる制度です。
つまり、特定口座で取引をしていれば、原則として確定申告は不要ですので、初心者の方でも気軽にネオモバでの投資が始められます。
入金・出金手数料は無料
もちろん、ネオモバでは保有しているVポイントが少なくても、現金で株式を購入できます。
入金手数料・出金手数料は無料で、即時入金(クイック入金)にも対応しています。
- 即時入金手数料
- 無料。住信SBIネット銀行のみ対応。
- 入金手数料(銀行振込)
- 無料。ただし、銀行振込手数料はこちらが負担する必要があります。
- 出金手数料
- 無料
ロボアドバイザーは、より手軽に資産運用をしたい人におすすめの商品です。
SBIネオモバイル証券では、ロボアドバイザーの「ウェルスナビ」を投資商品として選定しています。
ウェルスナビは、最初に簡単な質問に答えるだけで最適な資産運用方針を、ロボアドバイザーが提案してくれます。
ロボアドバイザーの提案に同意した後は、方針に従って商品の買付から運用、資産の管理までをすべてロボットが代行してくれるサービスです。
年率1%の手数料がかかりますが、資産運用に必要なほぼすべての作業を自動化しているため、私たちは何もせず放置しておくだけで構いません。(その分、面白みがないという方も多いですが)
- どんな銘柄を選べばよいかわからない
- 資産運用に時間を割きたくない
- 資産運用に興味はないが、お金は増やしたい
このような方でも、的確な運用ができるのが「ロボアドバイザー」の利用メリットです。
SBIネオモバイル証券では、「WealthNavi for ネオモバ」に、最低投資額1万円(自動積立は5,000円)から投資できます。
Vポイント投資とはあまり関係がありませんが、話題のロボアドバイザー「ウェルスナビ」に少額で投資をしてみたい方にとって、メリットのあるサービスです。
なお、「WealthNavi for ネオモバ」の利用開始には、
- SBIネオモバイル証券の口座開設
- WealthNavi for ネオモバの口座開設
という2ステップが必要です。(やや面倒ですね)
投資や資産運用にはできる限り時間をかけず、もっと充実した人生を過ごしたい。自分のやりたいことに時間を割きたい。
このような若年層の方に、ウェルスナビは特に人気があります。
ウェルスナビの詳細は下記で解説しています。あわせてご覧ください。
あわせて読みたい:
WealthNavi(ウェルスナビ)は金の卵?ロボアドバイザーで資産運用を実践
楽天ポイント投資との違い
ポイント投資では、すでに楽天証券(楽天ポイント)が先行している状態です。しかし、両者には大きな違いがあります。
SBIネオモバイル証券は「国内株式」と「ロボアドバイザー」が主な投資先であると解説しました。
一方、楽天証券は貯めたポイントを使って「投資信託を購入する」というのが中心のサービスです。
楽天のポイント投資は大きく2種類あります。
1つが、口座開設が必要な「楽天証券での投資信託購入にポイントを使う」、もう一つがより手軽な「楽天ポイント運用」となります。
- 楽天証券 ポイント投資
- 楽天証券が取り扱うすべての投資信託を、楽天ポイントで購入できる。100ポイントから始めることが可能。
- 楽天ポイント運用
- 楽天ポイントを使って「アクティブコース」と「バランスコース」のいずれかに投資可能。口座開設不要で始められる。
- SBIネオモバイル証券
- Vポイントを使って国内株(個別銘柄)に投資できる。
あわせて読みたい:
楽天ポイント運用と楽天証券のポイント投資は何が違う?どちらがおすすめか比較
国内株式・投資信託・ロボアドバイザーの違いは?
また、国内株式・投資信託・ロボアドバイザーの違いは以下の通りです。
- 国内株式
- 企業の株式に直接投資。自分で銘柄選択をする必要あり、分散投資が行いにくい。
- 投資信託
- プロが資産運用を代行、分散投資ができる。ただし、投資信託そのものを自分で選ぶ必要あり。
- ロボアドバイザー
- 最初に簡単な質問に答えるだけで、あとはすべての作業を自動的におこなってくれる。
本気で投資・資産運用を始めたい方は株式投資か投資信託がおすすめです。
より手軽に資産運用でお金を増やしたいという方は、ロボアドバイザーの方が向いています。
20歳以上なら誰でも申し込み可能
SBIネオモバイル証券「ネオモバ」を利用するには、口座開設が必要です。口座開設手続きは簡単で、WEBから申し込みを行い、本人確認書類をアップロードするだけです。
また、口座開設手数料や維持費用などは一切かかりませんので安心してください。
ネオモバの口座開設ができるのは、20歳以上の方となっています。未成年は口座開設ができません。
また、取引手数料(サービス利用料)の支払いにはクレジットカードが必要です。
口座開設時点ではクレジットカードを持っていなくても構いませんが、ネオモバを始める段階でクレジットカードの登録が必要となります。
▼口座開設から取引開始までのステップ
- WEBから口座開設
- Vポイント IDを連携
- 保有しているVポイントで投資
最後まで読んでいただきありがとうございました
こちらの記事にコメントが投稿されました
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P さんがコメントしました - 2023年12月18日
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