maneo(マネオ)のリスクと安全性を考察、利回り8%の運用結果を公開
執筆者:川原裕也
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利回り8%の安定運用ができるソーシャルレンディングの業界No.1業者です。
昨今、ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)が話題となっていますが、maneo(マネオ)は8年前からこの事業をおこなっている、国内初のソーシャルレンディング業者です。
これまでに実行した成立ローン総額は1,500億円を超える実績を誇る業界No.1業者となっています。
世界的な低金利時代に突入し、大切なお金を投資に回しても、リスクに対して大きなリターンを得にくい環境となっています。
しかし、マネオは「借入・貸付の際にかかる構造的なコスト」を小さくする仕組みを導入することで、リスクを抑えた状態で投資家に大きなリターンを提供できる体制を作りました。
当初はそのような革新的な仕組みに疑いを持っていた人も多かったようですが、ソーシャルレンディングの知名度が高まるにつれて、大手企業もマネオとの業務提携を行うようになっています。
マネオで投資を行うことで、高利回りの金利収入を毎月安定的に得ることが可能です。
GMOクリック証券などと業務提携を実現
マネオを運営するmaneoマーケットは、大手金融事業者からの出資や業務提携を次々に実現させています。
最近では、ネット証券で人気が高いGMOクリック証券との業務提携が大きな話題となりました。(すでにGMOクリック証券のサービスの中にもmaneoが組み込まれており、同社の扱う金融商品の1つになっています)
マネオに出資した企業・ベンチャーキャピタル(一部)
- GMOクリックホールディングス
- SMBCベンチャーキャピタル
- 池田泉州キャピタルニュービジネスファンド
など。
これだけの企業やVCから出資を受けている状況からも、将来的な「上場」を見据えて事業を展開していることは明白です。
というのも、ソーシャルレンディングは通称「P2Pレンディング」と呼ばれ、フィンテックの1つとして世界的に普及しはじめています。
例えば、米国のLending Club(レンディングクラブ)というソーシャルレンディング事業者は、すでに上場しているのですが、上場前から米グーグル社の出資を受けたことで話題となりました。
また、同じく米国でソーシャルレンディングを展開するSoFi(ソーファイ)も、ソフトバンクからの出資を受けています。
投資家と企業をマッチングするソーシャルレンディングの仕組み
ソーシャルレンディング「maneo」の仕組みをわかりやすく説明します。
企業が事業を展開する時には、必ず「事業資金」が必要となります。
それは、不動産の建設費用だったり、店舗の新規出店の費用だったり、Webサービスの開発費用だったりするかもしれません。
通常は、新規事業を展開する上で必要となる資金は「銀行からの融資を受ける」「ベンチャーキャピタルなどの機関投資家に出資してもらう」「債券を発行する」などの方法で調達します。
しかしこれらはいずれも、企業にとって高コストで時間がかかるものです。
私も事業者として銀行からお金を借りたことがありますが、お堅い業界なのでどうしてもヒアリングや審査・契約に時間がかかってしまうんですよね。
それなら、インターネットの力を使って個人投資家に広くアプローチし、事業内容に納得してくれた多くの個人投資家から少しずつお金を集める仕組みを作ればいいのではないか。
これがマネオのコンセプトです。
しかし、特定の企業が個人投資家に出資を募っても、知識のない個人投資家が騙されてしまうケースも少なくありません。(くれぐれも未公開株などへの投資話には注意しましょう)
そこでマネオは、
- 厳格な貸付先の審査
- 募集内容を個人投資家へPRし資金を集める
- 集めた資金を企業へ貸付
- 返済金(利息)の投資家への分配
といった一連の手続きを担い、そのかわりに事業者(借り手)から約3%の収益を得ることでビジネスを成立させています。(投資家からは手数料を取らない仕組みです)
わかりやすく言うとこのような流れになります。
利回り7%のソーシャルレンディングの場合
①企業が事業資金を借りたいということをマネオに依頼
②ヒアリングの結果、マネオは企業から年率10%での融資を決定する
③マネオは貸付資金を投資家から利回り年率7%で募集する
④投資家から集めた資金を企業に貸し出す(差額の年率約3%がマネオの手数料)
⑤企業に融資したお金の返済金(利息)を投資家に分配
⑥償還期限に元金を投資家に返済しプロジェクト完了
取り扱う案件は多岐にわたる
マネオが取扱う案件は、ジャンルを問わず様々です。
基本的にはリスクが高い案件(担保・保証がないなど)ほど高利回りとなり、逆に低リスク案件ほど利回りが低くなります。
しかし、投資家としてそれぞれのファンドのリスクを見極めることが、ソーシャルレンディング攻略のカギになると私は思っています。
ただ、いずれの案件も最低投資額は10万円以下(少ないものだと1万円から)なので、個人投資家でも分散投資によるリスク低減が図れます。
不動産担保付きローンファンド
事業者に対して短期間の運転資金の貸付を行います。契約時に事業者が所有している不動産を担保としているため、万が一その事業者がマネオに資金を返済できない場合は、担保売却によって資金を回収することができます。
保証会社付き安心ファンド
保証会社が入っているため利回りは低下しますが、安全性が大きく高まります。もし貸付先が返済できなくても、保証会社が元本を保証してくれます。
メガソーラープレミアムローンファンド
メガソーラーの建設・販売事業者が太陽光発電所の建設資金をマネオから調達します。建設後の太陽光発電所には担保設定をします。その他には担保・保証等がないので高利回りです。
貸付先の安全性
ソーシャルレンディングのデメリットとして、貸付先の具体的な社名が非公開となっていることがあげられます。
マネオが貸付先の審査をどれだけ厳格におこなっているとは言っても、私たち投資家が「マネオの審査を100%信用するしかない」というのは少し不安です。
私は、これがソーシャルレンディングのリスクの1つだと思っていますが、マネオはその中でも貸付先の情報の透明性は高いと考えています。
マネオは案件ごとに
- 貸付資金のお金の使いみち
- 保証・担保の内容
- 事業者の概要
- 案件担当者のコメント
などがしっかりと記載されています。
具体的な社名はわからないものの、上記の情報を手がかりにして貸したお金がどのように使われるのか?がなんとなくイメージできるようになっています。
また、なぜ事業者は銀行から借りずにマネオから高金利で借りるのか?と思われる人もいると思います。この件について、マネオでは以下のように回答しています。
なぜ銀行から借りないの?
・創立後の年数が浅く、企業としてまだ銀行の融資対象にならない。
・必要資金が少額であるため、銀行が融資に消極的である。
・融資では掛け目が低く、多額の自己資金が必要となる。
・毎月の元本返済があり、事業のキャッシュフローと合わない。
・建物が竣工するまでは担保の対象とならないので、建築資金の融資が受けられない。
・銀行からも借りているが、資金調達の手段を増やしたい。出典:maneo
私自身、事業を営んでいるため、金利が多少高くてもスピードを優先したいと思うケースもあります。
マネオは数ヶ月~最大36ヶ月の短期の資金を扱うことが多いです。
企業側としても「金利が高くても、短期で返す予定の借入なので銀行審査などの余計な手続きは省きたい」と考える時にマネオでの資金調達を考えることには合理性があります。
手数料と税金について
マネオを利用する上で、まず最初に口座開設が必要となります。口座開設は無料で行うことができ、また口座開設後も手数料などはかかりません。
前述しましたが、マネオは投資家からは手数料を取りません。あくまでも事業者からローンに対して年率約3%の手数料を取っているだけです。
つまり、マネオで利回り5%の案件に投資をした場合、マネオは約3%の手数料を乗せて年率8%で投資家から集めたお金を企業に貸し付けているということです。
マネオで得た金利収入は「雑所得」扱いとなりますが、分配金は源泉徴収して支払われるので確定申告の必要はありません。(雑所得が20万円未満の場合)
マネオでの運用実績を公開
私も以前から気になっているソーシャルレンディングへの投資を少しずつ開拓中で、マネオでの投資も行っています。
最近は利回りも低下傾向にあります。安全性が高いと判断できるもので、利回りが8%以上の案件はなかなか見つかりにくいと感じています。
私は基本的に、不動産担保付きの安全度が高いと思えるものだけに厳選して投資をしているため、平均利回りは5%前後の運用になっています。
私が過去に投資したマネオの案件と利回りの一例
案件名 | 運用期間 | 利回り(年率) |
---|---|---|
不動産担保付きローンファンド997号 | 12ヶ月 | 5.7% |
事業性資金支援ローンファンド441号 | 1ヶ月 | 8.1% |
不動産担保付きローンファンド979号 | 9ヶ月 | 4.9% |
不動産担保付きローンファンド994号 | 12ヶ月 | 5.8% |
ウィンターキャンペーンローンファンド34号 | 13ヶ月 | 5.0% |
不動産担保付きローンファンド1000号 | 13ヶ月 | 6.0% |
ウインターキャンペーンローンファンド27号 | 8ヶ月 | 6.5% |
不動産担保付きローンファンド985号 | 13ヶ月 | 5.3% |
もちろん、maneoの案件の中には利回りが10%近い案件もたくさんあります。ただ、それらの案件に資金を投じるかどうかは、投資家自身のリスクの判断によって変わってきます。
※ソーシャルレンディングには、貸付先のデフォルト(貸し倒れ)による元本割れリスクがあります。ハイリスクな投資商品である点に注意が必要です。
ソーシャルレンディングでは、どうしても利回りの高い投資案件に目が行きがちです。
しかし、私はマネオの中でも利回りが低めで、確実性の高い案件に厳選して投資をおこなっています。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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