東証マザーズ指数の初心者向け解説、ETFや先物取引で全銘柄を取引する方法

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東京証券取引所

東証マザーズ指数とは、東京証券取引所「マザーズ市場」に上場する銘柄を対象として算出した、株価指数のことです。「マザーズ総合指数」と呼ぶこともあります。

東京証券取引所には、東証一部、東証二部などのさまざまな市場(マーケット)があります。

その中の1つのマーケットである「東証マザーズ市場」は新興市場と位置づけられ、主に新興株(創業間もないベンチャー企業など)が上場しています

通常は、ある程度の実績を積んだ黒字の会社のみが上場企業になれますが、新興市場であるマザーズ市場には、業歴の浅い会社や、赤字の会社でも上場することが可能です。

東証マザーズ指数は、このような「若く将来性のある企業」の株価を平均化した指数となっています。

新興市場には、東証マザーズの他にも「大阪証券取引所のヘラクレス市場」がありましたが、現在は店頭市場「ジャスダック」に統合されています。

また2019年現在で、東京証券取引所は市場の分け方を変更する計画を示しており、将来的にはジャスダック市場に上場する銘柄の一部が、東証マザーズ市場に指定替えされる可能性があります。

東証マザーズ指数は時価総額加重平均で算出

計算

マザーズ市場に上場する全銘柄が、東証マザーズ指数の算出対象です。

時価総額加重平均で計算するため、東証マザーズに上場している企業のうち、時価総額の大きい銘柄ほど、指数に与える影響が大きくなります

例えば、記事執筆時点(2019年7月時点)で、マザーズに上場する時価総額最大の銘柄はメルカリ(4385)です。

つまり、メルカリの株価変動が、東証マザーズ指数の値上がり・値下がり率に大きな影響を与えるということです。

全銘柄が計算対象なので、当然ながら小規模な新興株も計算には含まれます。しかし、そうした銘柄の価格変動は指数にはほとんど影響を与えない仕組みとなっています。

マザーズ指数の寄与度に相当する「時価総額シェア」は、日本取引所グループのサイト「東証マザーズ指数 浮動株調整後時価総額上位10銘柄」にて確認できます。

同ページにて、マザーズ指数の算出対象銘柄一覧も閲覧可能です。

寄与度が大きい銘柄は、

  • メルカリ(4385)
  • そーせいグループ(4565)
  • ミクシィ(2121)
  • サンバイオ(4592)
  • アンジェス(4563)

などです。

新興市場というだけあって、IT系のベンチャー企業やバイオ系の企業が多いです。

最初に東証マザーズに上場し、その後すぐに東証一部への指定替えを目指す企業もあれば、ミクシィのように企業規模が大きくなっても、ずっとマザーズに残る会社もあります。

東証マザーズCore指数とは

メルカリ

通常の東証マザーズ指数は全銘柄が計算対象です。

一方、東証マザーズCore指数はマザーズ市場に上場する銘柄から、特に大きな15銘柄をピックアップした大型株指数です。

銘柄の選定は東証が行い、毎年10月に対象銘柄の入れ替えが行われます。

東証マザーズCore指数の選定銘柄は時価総額や売買代金、配当状況などを考慮して決定します。

→東証マザーズCore指数の説明(PDF) - 日本取引所グループ

チャートや時系列データを見る

スマートフォンとチャート

東証マザーズ指数は2003年9月16日より算出しています。(マザーズ市場自体は1999年に開設している)

過去の時系列データ、チャート推移を確認する最もおすすめの方法は、楽天証券のマーケットスピード2を使う方法です。

楽天証券への無料口座開設が必要ですが、マーケットスピード2の利用は完全無料です。

マーケットスピード2であれば、東証マザーズ指数(マザーズ総合指数)の

  • 時系列データ
  • ローソク足チャート
  • テクニカル分析

のすべてにおいて、2003年から現在までのデータを確認できます。(月足チャートのみ)

次におすすめの方法は、株探のチャートで見る方法です。

月足データであれば、2003年から現在までのローソク足チャートを確認できます。

簡易的なチャートであれば、日本取引所グループの株価指数ヒストリカルグラフも使えます。

「2. 指定日以前、または指定日以降を表示します。」で適当な数字(例えば20年前)を入力し、表示する株価指数の中から「東証マザーズ株価指数」にチェックを入れます。

非常に簡易的なグラフですが、この方法でも2003年の算出開始日から現在までの推移を閲覧することが可能です。

ヤフーファイナンスでは閲覧できない

私の知る限り、ヤフーファイナンスでは東証マザーズ指数に関する情報を閲覧できません。

ヤフーファイナンスでは、日経平均株価・TOPIX・ジャスダック指数などは配信していますが、なぜか東証マザーズ指数の配信は行っていないようです。

もし、ヤフーファイナンスで東証マザーズの閲覧コードを知っている方がおられましたら、ぜひコメント欄にてお知らせください。

マザーズ指数先物・ETFに投資

ETF

東証マザーズ市場に上場するITベンチャー企業やバイオ企業の株価は大きく変動するため、ハイリスク・ハイリターンです。

中には、サイバーエージェント(4751)のように、東証マザーズ市場からステップアップし、日本を代表する企業へと成長する会社もあります。

しかし、東証マザーズに上場したベンチャー企業の多くが、赤字から脱出できず倒産したり、不正会計などで上場廃止になってしまうという現実もあります。

ハイリスク・ハイリターンな東証マザーズの銘柄を上手く取り込むにはどうすればよいか。

その解決策のとなるのが、

  • 東証マザーズ指数先物取引
  • 東証マザーズ指数連動型のETF

を購入する方法です。

先物もETFも基本的には、東証マザーズ指数に対して投資ができる商品という点で同じです。

決済期限が決まっていたり、レバレッジをかけることができるという点で、東証マザーズ指数先物取引は初心者向けではありません。

一方、ETFは初心者の方でも取引しやすい商品だと思います。

ETF(上場投資信託)とは、投資信託の一種です。東証マザーズ指数に上場する全銘柄に対して、時価総額加重平均で分散投資を行うことで、マザーズ指数と同様の動きを実現しています。

東証マザーズ指数に連動するETFを1本購入するだけで、私たち投資家は間接的にマザーズ全銘柄に分散投資することが可能です。

マザーズに上場している企業がどれだけ倒産しても、東証マザーズ指数がゼロになることはありません。

「倒産企業は多くても、その中からミクシィのような成功事例が登場し、全体として東証マザーズに上場する新興株の価値は上がっていく。」

このように考える投資家は、ETFを通じて東証マザーズ市場全体に投資するのも戦略の1つだと思います。

東証マザーズ指数に連動するETFを紹介します。

  • ETF名称:東証マザーズETF
  • 証券コード:2516
  • 運用会社:シンプレクス・アセット・マネジメント
  • 信託報酬:0.5%+税
  • 詳細はこちら(PDF)
  • ETN名称:NEXT NOTES 東証マザーズ ETN
  • 証券コード:2042
  • 運用会社:野村證券
  • 信託報酬:0.5%+税
  • 詳細(NEXT NOTES)
  • ETF名称:マザーズ・コア上場投信
  • 証券コード:1563
  • 運用会社:シンプレクス・アセット・マネジメント
  • 信託報酬:0.5%+税
  • 詳細(PDF)

いずれもETFの規模は小さめなので、大口の投資家にとっては売買しずらいと思います。

個人的には、東証マザーズ市場に上場している大型株だけを集めた「マザーズ・コア上場投信」の方が安定性の面で優れていると思います。コア指数ETFは分配金も出ます。

通常の投資信託では、楽天投信投資顧問がとても変わった投資信託を組成しています。

  • 投信名称:楽天日本新興市場株ダブル・ブル
  • 運用会社:楽天投信投資顧問
  • 特長:先物取引を駆使し、東証マザーズ指数の2倍の動きをする投資信託
  • 購入時手数料:最大2%+税
  • 信託報酬:1.53%+税
  • 詳細はこちら(楽天投信投資顧問)

楽天日本新興市場株ダブル・ブルは、純資産も1.5億円程度(記事執筆時点)と極めて小さいですし、信託報酬も高めです。

正直おすすめできる商品ではありません。

▼日経平均株価やS&P500への投資は下記の記事を参照してください

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執筆者の詳細プロフィール
右も左もわからない状態で株式投資をはじめ、10年以上が経ちました。その間に、引きこもりになったり、会社を設立したり、いろいろなことがありました。「いい人」がたくさんいる世界の実現が目標です。「人の価値とはその人が得たものではなく、その人が与えたもので測られる」 - アインシュタイン

より良い情報をお届けするため、川原裕也 がメンテナンスを担当いたしました。( 更新)

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