大和証券のスマホ証券「大和コネクト証券」のメリット・デメリットをわかりやすく解説
執筆者:川原裕也
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業界大手の大和証券グループ本社も、スマホ証券「大和コネクト証券」を立ち上げました。
大和コネクト証券は、運用資産が少ない20代、30代の方でも気軽に株式投資ができるサービスです。
大和コネクト証券のメリットは、株式を1株単位で売買できることです。
1株単位の売買(大和コネクト証券では「ひな株」と呼びます)であれば、たった数百円から有名企業の株主になれます。
例えば、ソフトバンクグループの株価は6,497円、ゆうちょ銀行の株価は838円です。
本来なら、これらの会社の株を買うにはそれぞれ649,700円、83,800円の資金が必要です。
しかし、大和証券グループの大和コネクト証券なら、たった6,497円、838円が手元にあれば、これらの会社の株式を保有できるのです。(もちろん配当金ももらえます)
※株価は記事執筆時点(2020年7月16日)の情報です
この記事では、スマホ証券「大和コネクト証券」のメリット・デメリットを投資未経験者にもわかるように解説します。
また、後半では「大和コネクト証券を活用した、管理人がおすすめする資産の築き方」を取り上げます。
目次
2種類の株式取引が選べる
大和コネクト証券は投資未経験者でも1株単位で取引ができるサービスですが、もちろん一定の資金力がある投資経験者にも利用メリットがあります。
なぜなら、大きく2種類の株式取引があるからです。
- ひな株
- 1株単位で株が買える小額取引に向いた取引方法。
- 株式取引(通常)
- 通常の株売買と同じく100株単位で取引する方法。手数料無料クーポンが毎月もらえる。
投資未経験者や投資可能な金額が少ない方は「ひな株」を、すでにある程度の経験や資金力がある人は通常の株式取引を選択するのがおすすめです。
まず「ひな株」について解説し、その後「通常の株式取引」のメリットを取り上げます。
ひな株を徹底解説
大和コネクト証券の特徴的サービスとも言える「ひな株」では、たった数百円から株式投資ができます。
アルバイトで1時間働いて稼いだお金で企業の株主になり、配当金を増やしながら生活を楽にしていく。といったわらしべ長者的な投資も可能です。
大和コネクト証券では、専用のスマホアプリを使ってサクッと株が買えるので、アルバイトの休憩時間に、働いた分だけ投資する。というのも良いでしょう。
ひな株はいわゆる「単元未満株式」と呼ばれる特殊な株式なのですが、
- リアルタイムで注文・約定する
- 1株から配当金が受け取れる
ため、通常の株式取引と何ら変わりはありません。
※約定(やくじょう)とは、株の売買注文が通って、株が買えた(または売れた)ことを意味します
ただし、ひな株(単元未満株式)のデメリットとして、株主優待や株主総会の参加に制限があります。
企業の中には、配当金を出していない「無配当」の会社も存在します。
無配当の会社の株は、ひな株であっても、通常の株式であっても配当はもらえません。
また、配当金は企業の業績が向上すると増額される「増配」がある一方で、業績が悪化すると減額される「減配」のリスクもあります。
将来性のある会社に長期投資すれば、1年間にもらえる配当金が5倍、10倍になることもあります。
今は、配当利回り1%の株式でも、その会社が長期に渡って発展していくことで、数年後には利回りが5%、10%の株式になっている可能性があるというのが、株式投資の魅力です。
株主優待はもらえない・株主総会に参加できない
厳密には、大和コネクト証券のひな株で買った株式でも、株主優待をもらったり、株主総会に参加することはできます。
しかし、基本的にほぼすべての会社(というかすべての会社)は、
- 1単元(100株)以上の保有者にのみ株主優待を進呈
- 1単元(100株)以上の保有者にのみ議決権(株主総会への参加権)を付与
しているため、実質的にはひな株で買った株には、株主優待を受け取る権利や、株主総会に参加する権利はありません。
株主優待をもらったり、株主総会に参加したい方は、1単元(100株)の株式を保有できるよう、コツコツと株式を買い集めましょう。
1単元(100株)を保有していれば、株主優待がもらえる企業の数は一気に増えます。例えば下記は、私が過去に受け取った「イートアンド(大阪王将)」という企業の株主優待です。(冷凍食品の詰め合わせ)
コツコツと株を買い集め、1単元(100株)の株主になれば、配当金が1株の100倍もらえるだけでなく、上記のような株主優待も毎年もらえます。
ひな株で1株ずつコツコツ買い集め、無事に100株になれば、すぐに「単元未満株式」から「単元株式」として扱われます。
株主優待などがもらえる「単元株式」を買うには、最初から「単元株式」を買わなければならないということはありません。
最初はひな株から始めても、将来「単元株式」に成長させることができます。
ひな株の取引手数料は?
通常の株式取引とは違い、ひな株には取引手数料がありません。
その代わり、取引所が提供するリアルタイム時価(現在の株価)に0.5%のスプレッドを上乗せした価格で約定します。
※約定(やくじょう)とは、株の売買注文が通って、株が買えた(または売れた)ことを意味します
わかりやすく言うと、800円の株を買った場合、0.5%に相当する4円が上乗せされ、804円で購入したことになります。
売るときも同様で、保有株を800円で売った場合、0.5%に相当する4円が上乗せされ、796円で売却したことになります。
往復で実質1.0%の手数料がかかるということです。
頭に入れておきたいのは、取引する株数が増えるほど手数料の金額も大きくなるということ。
1株だけの購入なら、前述のとおり株価が800円なら手数料はたった4円です。
しかし、10株の注文だと手数料は40円になり、100株の注文だと手数料は400円になります。
なお、株式の取引手数料は「約定(買えた・売れた)」したときに発生します、注文をしても約定しなければ手数料はかかりません。
大和コネクト証券の「ひな株」は、あくまでも小額で取引したい方向けのサービスです。
1度に100株以上の売買を行いたい方は、通常の株式取引を選んだ方が、取引手数料は安くなります。
続いて、通常の株式取引のメリットを取り上げます。ある程度まとまった資金がある方は、通常の株式取引がおすすめです。
手数料無料クーポンのある株式取引
100株単位で取引したい方にとっても、大和コネクト証券を利用するメリットがあります。
通常の株式取引においては、とにかく手数料が安い。
というのも、毎月10枚の「手数料無料クーポン」がもらえるからです。
クーポンを使うと、株式取引手数料は無料になります。約定代金に関係なく0円です。
つまり、毎月10回分の取引(5往復分の取引)までは手数料が一切かからないということです。
また、毎月10枚付与される手数料無料クーポンは、使わなければ翌月まで繰り越せます。
頻繁に売買するデイトレーダーの方だと物足りないかもしれませんが、スイングトレードや長期投資をメインにしている方なら、ずっと取引手数料0円で投資を行えます。
もっとも、手数料無料クーポンを使い切った後でも、大和コネクト証券の手数料は業界最低水準なので安心です。
▼クーポンを使わなかった場合の取引手数料(税込)
- 約定代金の0.033%
- 約定代金200万円以上は一律660円
例えば、約定金額が100万円なら、取引手数料は330円です。
約定金額が200万円を超えた時点で、手数料は一律660円になりますから、例えば約定代金が500万円でも1,000万円でも、1回数あたりの取引手数料は660円で済みます。
この手数料水準は、これまでのネット証券と比較してもずいぶん安いです。
また、手数料体系がシンプルでわかりやすいというのも、個人的には大きなメリットだと思います。
なお、手数料無料クーポンは、通常の株式取引だけのサービスです。ひな株ではクーポンは使えません。
NISAに対応
大和コネクト証券ではNISAが使えます。
一般NISAの場合、年間120万円までの投資枠に限り、株式取引で得た利益が非課税になります。
株式投資には、
- 特定口座
- 一般口座
- NISA口座
の3つがありますが、これから投資を始める方は「NISA口座」での取引をおすすめします。
NISA口座の投資枠を使い切った後は「特定口座」での取引がおすすめなので、口座開設時には「特定口座(源泉徴収あり)」を選びましょう。
投資歴10年以上 管理人からのアドバイス
記事の中でも触れましたが、大和コネクト証券ではスマホを使って1株単位で投資ができます。
もしあなたが時給900円のアルバイトをしている人(フリーター)だったらどうでしょうか。
1時間働けば、株価838円のゆうちょ銀行の株を1株、購入できます。(※左記の株価は記事執筆時点のものです)
バイトの休憩中に、アプリを使ってすぐに買うことができます。1時間働いたから、この1時間分の稼ぎをすぐに貯金しておこう。という感覚ですね。
ゆうちょ銀行は現在、1株あたり50円の配当金を出しています。(※配当金の金額も記事執筆時点のものです)
アルバイトで1時間働いて900円を稼ぎ、その900円で投資をする。
すると、あなたが投じた900円は「資産」となり、毎年50円の配当金を生んでくれます。
自分の1時間分の労働力を資産に変えることで、その資産が毎年50円の利益を生んでくれる。
この感覚を大切にしてください。
もし1日8時間アルバイトをしたとして、そのうち3時間分の給料で、3株買ったとすれば、たった1日で年間150円の配当を生み出す資産を手にすることができます。
これを6日続けるとどうでしょうか。
毎日、時給3時間分に相当するお金を投じて、3株ずつ買っていく。
すると、たった6日で年間900円の配当を生み出す資産が手に入ります。
年間900円という金額は微々たるものですが、これは言い換えると、あなたの1時間分の労働で得られるお金(つまり時給)に相当するのです。
しかし配当金は、投資先の企業が働くことによって生まれるお金であり、あなた自身が働いて稼ぐものではありません。
同じことを60日、600日と続けていけば、年間配当は9万円となり、家賃1ヶ月分くらいは配当金でまかなえるようになるかもしれません。
このように、働いて得たお金を投資に回して行けば行くほど、あなたの生活は時間とともに少しずつ「楽になっていく」のです。
コツコツと投資を継続し、毎年もらえる配当金を増やし続けた人と、投資をせずに稼いだお金をすべて使っていた人とでは、同じ仕事、同じ時給でも、10年後の生活に大きな差が生まれているのは、言うまでもありません。
このように、長い時間をかけて資産を築き、育てていくということを、ぜひ大和証券グループのサービス「大和コネクト証券」を通じて実践してほしいと思います。
もちろん、投資には業績悪化によって配当金が減額される「減配」のリスクもありますし、配当金には2割ほどの税金がかかります。
株価値下がりのリスクもありますが、株価が下がっても、投資対象企業の業績が安定・向上していけば配当金は増額される可能性もあるのです。
日々の株価の値動きを気にせず、働いたお金の一部を投資に回すということをコツコツ続けていって欲しいと思います。
それが、将来大きな果実となるのです。
口座開設の流れ
口座開設の手続きは簡単です。
印鑑不要でスマホがあればすぐに手続きできます。
- 口座開設アプリ(無料)をインストール
- マイナンバーを読み取り、契約内容を確認して送信
- 後日アプリに通知されるログイン情報を確認
- 株式投資スタート
口座の種類で迷ったら、「特定口座(源泉徴収あり)」の選択をおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました
こちらの記事にコメントが投稿されました
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P さんがコメントしました - 2023年12月18日
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No Name さんがコメントしました - 2023年10月8日
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