投信マイレージサービスで手数料をさらに安く、SBI証券の投資信託おすすめ商品
執筆者:川原裕也
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SBI証券は、2,400本以上という業界トップクラスの投信ラインナップを有していることで知られています。
投資信託を活用して資産運用を始める人が増えていますが、銀行や大手証券会社は投資信託の取扱本数が少ないです。
限られた商品の中から選ばなくてはならないため、結果的に営業担当者におすすめされる高コストな投資信託を買わされているケースが少なくありません。
しかし、SBI証券であれば幅広いラインナップの中から条件を絞って選択できます。
投資信託の選び方について最低限の知識さえ身につけておけば、営業担当者に押し売りされることもなく、自分自身の力で最適な投資信託を選べます。
また、SBI証券には「投信マイレージサービス」という制度があり、投資信託の保有残高に応じて一定料率のVポイントがもらえます。
貯めたVポイントは、さまざまなお店で使ったり、ポイント投資で新たな投資信託の買付代金に充当できるので、実質的な投資信託の手数料をさらに引き下げることができます。
同じ投資信託を購入する場合でも、SBI証券を通じて購入した投資家の方が優位に立てる理由があります。
目次
投信マイレージサービスで手数料をさらに安く
SBI証券が多くの個人投資家に支持される理由のひとつに、投信マイレージサービスがあります。
これは前述のとおり、投資信託の保有残高に応じて毎月ポイント還元が受けられるサービスです。
大きな特徴として、このポイントはSBI証券で投資信託を保有し続ける限り「毎月もらえます」。
つまり、SBI証券での投資信託の保有残高が増えるほど、もらえるポイントも雪だるま式に増えていくということです。
投信マイレージサービスで貯めた「Vポイント」は、「お店での利用」「他社ポイントサービスへの移行」「投資信託の買付代金に充当」といった使い方があります。
投信マイレージサービスのポイント還元率は条件によって異なります。
◆年率0.2%還元
SBI証券での投資信託保有残高が1,000万円以上になると、ポイント還元率は年率0.2%になります。
◆年率0.1%還元
通常は、ポイント還元率は年率0.1%です。(投信保有残高1,000万円未満まで)
◆最大で年率0.05%還元
SBI証券が指定する一部の投資信託(主に低コストなインデックスファンド)については、ポイント還元率は最大で年率0.05%となります。
還元率を年率0.2%にするための「合計投信保有残高」については、これらの銘柄もカウント対象となります。
しかし、これらの指定銘柄は投信保有残高がいくらになっても、還元率は最大で年率0.05%のままなので注意が必要です。
【どれくらいお得?】
「投信保有残高」は、すべての投資信託で合算できます。
つまり、SBI証券における投資信託保有残高が1,000万円を超えると、とてつもなくお得(他社より毎年最大0.2%もお得)です。
例えば、SBI証券で投資信託を3,000万円保有している場合、毎年6万ポイントがもらえる計算です。繰り返しますが「毎年(付与タイミングは毎月)」です。
同じ投資信託でも、他の証券会社で購入・保有するよりSBI証券で保有する投資家の方が優位に立てます。
仮に投資信託3,000万円を年率5%のリターンで20年間運用した場合、SBI証券と他の証券会社との差は以下のようになります。
SBI証券の場合、投信マイレージサービスのポイントが毎年0.2%上乗せされるので、実質的なリターンは5.2%となります。
上記の条件で運用した場合、20年で279万円以上の差が生まれます、この差はすべてポイント付与の恩恵です。
個人投資家に人気のSBI債が購入できる
SBI証券を運営する「SBIホールディングス」は、定期的に「SBI債」という同社の社債を発行しています。
SBI債には、
- 他の社債と比べても高金利
- 1口10万円から投資できる
- 円建てで為替リスクがない
という特徴があります。
手軽に購入できることや、他の社債よりも利回りが高いことから個人投資家には特に人気の債券です。
債券は投資資産の中でも安全性が高いため、SBI債が発売されるとネットの投資系ブログなどでも大きく取り上げられ、毎回驚くような早さで完売してしまいます。
毎回即完売のSBI債が購入できるのはSBI証券だけです。(先着順なので申込が遅いと買えないこともあります)
実際、この債券を狙い撃ちするためだけにSBI証券の口座を持っている人もいるくらいです。
バンガードETFが最もお得に購入できる証券会社
低コスト投資信託を選択する場合は、投信マイレージサービスが非常に効果的です。
一方で、さらに投信の保有コストを下げたい投資家には、知る人ぞ知る「バンガードETF」がおすすめです。
バンガードETFは多くの投信ブロガーが推奨している低コストETFであり、著名投資家のウォーレン・バフェットが推奨していることでも知られています。
現金の10%を短期国債に、90%をごく低コストのS&P500インデックスファンド(バンガードの商品を提案)に投じるというものです。この方針に沿った信託財産の長期的な成果は、高額でファンドマネジャーに委託している大半の投資家――年金ファンドや機関投資家、個人投資家の誰であれ――が手にする成果を上回るだろうと、私は信じています。
書籍「バフェット 伝説の投資教室–パートナーへの手紙が教える賢者の哲学」での一節
私自身も資産の一部をバンガードETFに投じています。やはり「投資信託は低コストなのが1番」だというのは、バフェットや多くの投信ブロガー、そして私自身の意見で共通しています。
ただし、ETF(上場投資信託)は一般的に販売されている投資信託とは異なるため、積立投資などができません。自分で毎月買い注文を出して、米国株と同様にNY証券取引所から買付しなくてはならず、やや上級者向けと言えます。
海外ETFの手数料が安いSBI証券
バンガードETFなど、SBI証券を通じて海外ETFや米国株を購入する場合の手数料は以下の通りです。
取引手数料:約定代金の0.495%(税込)(最低0ドル、最高22ドル)
為替手数料(片道):25銭
取引手数料自体はSBI証券が特段に安いというわけではなく、各社ほぼ横並びの状態です。
ここで注目したいのが「為替手数料の25銭」の存在です。海外ETFを購入する場合、実際の取引手数料が安くても、為替手数料が大きな負担となります。
仮に100万円の海外ETFを購入する場合、取引手数料は約2,000円で済みますが、為替手数料が片道約2,500円かかります。(1ドル=100円換算)
つまり、バンガードETFのような低コストな海外ETFを購入する場合にもっとも気をつけたいのは為替手数料です。
しかし、SBI証券の場合「住信SBIネット銀行を経由する裏技」を使うことで、為替手数料を40%コストダウンすることができます。
SBI証券の為替手数料を安くする方法
SBI証券と住信SBIネット銀行は資金の振替が24時間いつでも手数料無料で行えます。
また、住信SBIネット銀行の外貨預金口座に入っている米ドルは、SBI証券に振替して海外ETFや米国株の買付に使うことができます。
住信SBIネット銀行の米ドル外貨預金手数料は15銭なので、SBI証券で両替をするよりも40%も安く日本円を米ドルにすることができます。
このテクニックを使うことで、手数料は以下のようになり他の証券会社と比べても最もお得に海外ETFを購入できるようになります。
取引手数料:約定代金の0.495%(税込)(最低0、最高22ドル)
為替手数料(片道):25銭 → 15銭に
◆海外ETFを安くする方法 まとめ
・SBI証券で日本円を米ドルにすると為替手数料が25銭かかってしまう。
・SBI証券と住信SBIネット銀行間の資金移動は手数料0円で24時間おこなえる。
・SBI証券から住信SBIネット銀行に資金を移し、住信SBIネット銀行で日本円を米ドルにすると為替手数料は15銭となり40%もお得に。
・その後、住信SBIネット銀行の米ドルをSBI証券に戻して外国株を購入することで、海外ETFを安く購入することが可能。
管理人の意見
私自身も保有している投資信託・ETFの多くはSBI証券で管理しています。
理由は上記で述べた通りなのですが、SBI証券には「投信マイレージサービス」という強力な特典があります。
この特典は、投資信託の保有残高に応じて毎年最大0.2%のポイント還元が受けられるというものです。毎年もらえるというのがミソで、投信マイレージサービスによって実質的な年間リターンを最大0.2%押し上げることができます。
つまり、SBI証券で投資信託を買っている投資家と、その他の証券会社で投資信託を買っている投資家では、同じ商品を保有していても差がついてしまうことになります。
また、私が好んで購入している海外ETFについては、「為替手数料」という見えにくいコストが発生していることはあまり知られていません。
しかし、為替手数料は住信SBIネット銀行を経由するテクニックを使うことで、通常25銭の手数料を15銭に引き下げることができます。
たった10銭のコストダウンと思われるかもしれませんが、為替手数料は取引金額が大きくなるほど絶対額が大きくなるので、継続的に海外ETFを買う場合、この差は大きなものとなります。
他の証券会社で海外ETFを買う場合も、為替手数料に関しては25銭またはそれ以上なので、SBI証券のこのテクニックを使うことで、業界最低水準の低コストで海外ETFを購入できるようになります。
最後まで読んでいただきありがとうございました
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P さんがコメントしました - 2023年12月18日
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証券マンがおすすめするファンドラップの評判を信じて買って良いのか
1件のコメント
投信マイレージに関しての個人的な見解は、「SBI証券が発表する低信託報酬の投信リスト」に等しいのではないかと言うところです。
還元率0.05%(以前は対象外)である投信は「eMAXIS Slim」「たわら」「EXE-i」「ニッセイ(インデックス)」「三井住友DC」「iFree」「ひとくふう」「ノーロード明治安田」辺りですが、全て信託報酬の低さから積立投資家に人気があるものですから。
投信マイレージでの一般ファンドとの還元率の差は0.05%~0.1%ですが、年間の信託報酬の差はこれ以上になる事が多い(同じ投資対象のインデックス投信でさえ0.3%以上開くのもザラ)ため、多くの投資家は「マイレージ還元率が低い商品」(SBI証券が自らの取り分が少ないと白状しているようなもの)を選んだほうが特になると推測します。
最もフィデリティのターゲットデートファンドや、三井住友の世界経済インデックスファンドなど、バランスファンドに関してはある程度低コストの商品でも0.1~0.2%還元のものも有るため、必ずしも当てはまるとは言い難いですが(逆に言えば、これらの商品購入では更にSBI証券が得になるという話でも有り)。