トラストレンディングのリスク分析、ネットで評判のソーシャルレンディング業者

ソーシャルレンディングの教科書

トラストレンディング

ソーシャルレンディング業者の多くは、業界大手のマネオ(maneo)のプラットフォームで運営されています。

しかし、高利回り案件が豊富で、かつ独自のシステムで運営されているのが「トラストレンディング」です。

トラストレンディングの案件はソーシャルレンディング全体で見ても高めの利回りとなっており、ネットでも評判です。(募集を開始しても、すぐに満額成立で募集締切となるくらい人気です)

私も以前から気になっている業者だったので、この機会に投資しても安全なのかどうか調べてみました。

親会社が黒字経営、営業者報酬を開示

黒字経営

トラストレンディングは、「トラストファイナンス」という金融事業者の子会社です。

もともと、法人融資や不動産担保ローンなどの金融事業(いわゆるノンバンク)を行っていたトラストファイナンスが、新しい事業として始めたのが、トラストレンディングというわけです。

トラストファイナンスは公式サイトで財務情報を開示しており、安定した黒字を維持していることがわかります。

トラストファイナンスの業績

年度 2014.6 2015.6 2016.6
資本金 1億円 1億円 1億円
純資産 9,994億円 1億101万円 1億1,103万円
当期純利益 1,016万円 1,066万円 1,002万円

親会社の業績は安定していると言えますが、ネットの口コミによると「ソーシャルレンディング事業は赤字だろう」とのこと。

というのも、トラストレンディングは営業者報酬を開示している透明性の高い業者で、案件ごとに何パーセントの手数料を取っているかがわかる仕組みになっています。

そして、その営業者報酬が1%または2%という極めて低い手数料なので、貸付残高から計算すると、ソーシャルレンディング事業は赤字だろうという推測が成り立つわけです。

例えば、トラストレンディングが過去に募集した「不動産担保付きローンファンド53号」という案件は、営業者報酬が2%でした。

不動産担保付きローンファンド53号の「案件1」の条件
貸付金額(募集金額):2,000万円
貸付利率(借り手が支払う利率):年率9.00%
トラストレンディングの営業者報酬:年率2.00%
投資家の運用利回り:年率7.00%
借入期間:17ヶ月

担保:あり
保証:なし

元利一括返済の案件なので、上記の案件でトラストレンディングが得る営業者報酬は約56万円程度となります。

金融業というのはレバレッジが効くビジネスなので、現在が赤字でも、利用者が増えれば増えるほど利益が出せるビジネスに成長します。現時点では、トラストレンディング自体は赤字かもしれませんが、先行投資ということなのでしょう。

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入金手数料以外はすべて無料

トラストレンディングの口座開設手数料・維持費用などは無料です。

また、投資案件の利回りは、営業者報酬を差し引いた後の数値を表記しているので、表記通りの利回りが確保できると考えて問題ありません。(受取分配金には約20%の源泉徴収税が差し引かれます)

トラストレンディングの口座から出金する際の「出金手数料」も不要です。

投資家が支払う手数料は、

  • 入金時の銀行振込手数料(自己負担)
  • 出資をキャンセルした場合の返還手数料

のみとなっています。
ソーシャルレンディング業者の中には、出金手数料が投資家負担となっている業者もたくさんありますが、トラストレンディングはこの点においても良心的です。

本当に担保価値があるかどうかが攻略のポイント

ビル群

トラストレンディングは、事業者ローンを展開している会社が運営するソーシャルレンディングです。

よって、案件の種類も多岐にわたり、担保の種類もさまざまです。ざっと確認したところでも、下記のような担保案件が存在します。

  • 不動産担保(第1順位の根抵当権)
  • 不動産担保(第2順位の根抵当権)
  • リース債権(将来受け取る予定のリース料が担保)
  • 流動資産(将来回収予定の売掛金が担保)
  • 割賦債権(将来、分割払いで受け取る収入が担保)

トラストレンディングでは、不動産担保の極度額は開示しているものの、担保評価額が開示されていません。

案件の中には、担保評価書が提出されているものとされていないものがあるため、本当に貸付額相当の担保が確保されているかどうか?の見極めが難しい印象があります。

また「債権」が担保になっている場合、本当にその債権に担保相当額の価値があるのかどうか、また回収見込みがどれくらいあるのか?という点まで見極める必要があります。

この点は、将来より詳細な説明が行われるよう改善を期待したいポイントです。

トラストレンディングが破綻した場合

疑問

トラストレンディングでの投資は元本保証ではありません。

借り手が返済できなくなった場合は、担保等を売却することで最大限の資金回収を図りますが、それでも回収しきれない場合は投資家が損失を被ることになります。

とはいっても決してハイリスクということではなく、ソーシャルレンディング業界全体で見ても、過去を遡って貸し倒れが発生したことはほとんどありません。

いわゆる「ハズレ」を引く可能性は極めて低いものの、貸し倒れが発生するリスクに備えて、1プロジェクトあたりの出資額を抑え、分散投資をすることをおすすめします。

一方で、トラストレンディング自体が倒産してしまった場合はどうなるのでしょうか。調べてみたところ、トラストレンディングのリスク説明として下記の内容がありました。

少し長いですが、とても重要な項目なのでしっかりと熟読してください。

(2) 営業者の信用状況による影響
営業者について、倒産手続の開始、その財産についての仮差押えもしくは差押え、又はこれに類する処分がなされた場合は、本営業の遂行に重大な支障が生じる可能性があり、その結果、本営業における収益の減少又は費用の増加がもたらされるおそれがあります。

又、本契約においては、営業者はお客様から金銭の出資を受けることとなります。当該出資金は、出資された時点から営業者の資産となりますので、前段の他、監督官庁による行政処分や金融機関との取引停止等、営業者の信用状況が悪化した場合には、お客様に対して出資金の一部又は全部を返還することができないこととなる可能性があります

営業者は、お客様から営業者に対する出資金を受け入れることとなります。営業者は、当該出資金を分別管理用預金口座にて適切に分別管理して参りますが、破産法、民事再生法その他の倒産手続が開始された際、当該出資金が破産財団に組み込まれるリスクがあります

この場合、お客様に対して出資金の一部又は全額の返還をすることができないこととなる可能性があります。

ここで言う「営業者」とはトラストレンディングのことです。

実は、業界大手のmaneo(マネオ)SBIソーシャルレンディングのサイトにも同様のことが書かれています。

基本的に、顧客資産は別の口座に「分別管理」されており、トラストレンディング自体の経営とは切り離して管理されているので安全と言われています。しかし、分別管理をしていても、分別管理が甘く顧客資産が流用されている可能性もあります。

また、トラストレンディングの上記説明にも、破綻時に破産財団に組み込まれるリスクがあると書かれています。

このように書くと、トラストレンディングは危険なのではないか?と思ってしまうかもしれませんが、これはあくまでも最悪のケースを想定した場合です。

考え方によっては、親会社のトラストファイナンスからすれば、トラストレンディングは事業の1つに過ぎず、子会社の破綻でそのような問題が起きれば親会社の信用にも大きなダメージを与えてしまうことから、顧客資産を毀損するようなことはしないのではないか?と考えることもできます。

税金や確定申告について

税金と確定申告

トラストレンディングの案件に投資すると、毎月利息収入がもらえます。

この際、支払われる分配金は約20%の源泉徴収をした上での、税引き後利息となります。分配金は雑所得として、総合課税の対象となります。(これは定期預金の利息でも同じ扱いです)

源泉徴収が行われているので、給与所得と退職所得以外の所得の合計が20万円以下の場合は、基本的に確定申告は不要です。

めやすとして、投資金額が200万円を超えてくると、高利回りのソーシャルレンディングでは年間リターンが20万円を超えてくる可能性が出てきます。

もちろん、分配金の年間収入が20万円以下の場合でも、確定申告をすることでメリットがある場合もあります。

ソーシャルレンディングの税金と確定申告については、下記の記事を参照してください。

管理人の評価

管理人の評価

良くも悪くも、個人的には最も評価が難しいソーシャルレンディング業者だと感じています。

営業者報酬を案件ごとに開示する姿勢や、「運用報告書がしっかりしている」というネット口コミには好感が持てます。

一方で、独立して運営しているソーシャルレンディング業者であることや、担保価値の評価が難しい点などはマイナス点です。

私としては、利回りが高い案件が揃っているトラストレンディングは、慎重を期して、少額での運用なら良いのではないかと考えます。

ちなみに、ネットではトラストレンディングの評判はとても良いです。

実際、ソーシャルレンディング業界の中でも1、2を争うほど勢いがあり、募集開始してから2分で募集締切になった実績もあります。

最近でも、募集開始された案件が2日と立たずに満額成立で募集締切となりました。

ネットの口コミ

口コミ

ネットの口コミについても調査しました。

◯トラレンはHPなんかはすげー地味だけど毎月の運用報告書は一番内容がある気がする

◯トラレンといいLCといい、なかなか好案件をもってくるわ
さて、限られた予算で分散するかな

◯ラキバンとかトラレンとか金利高くて怪しまれがちだけど、中抜きが2%とかだから良心的だわ。

◯投資信託は信託報酬を明記してるのだから、ソーシャルレンディングも手数料を明記すべきだな
トラレンはそのへんしっかり書いてる

トラストレンディング 公式サイトはこちら