【資金調達にも使える】法人口座開設ができるソーシャルレンディング業者まとめ

ソーシャルレンディング虎の巻

機関投資家

私も小さな会社を経営している身なのですが、事業を行っているとさまざまな種類のお金を持つことになります。

純粋に事業の運転資金として使うものもあれば、有価証券として投資できる余裕資金もある、また今は使う必要がなくても、近い将来必要となるお金もあります。

こうした様々な資金を、資金繰りを考えながら上手く運用していくことが経営の面白さでもあります。「より効率的にお金を使うにはどうすればよいか?」を考えることで、会社経営の結果は大きく変わってくるからです。

私は投資家として、最近ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)に注目しています。

ソーシャルレンディングは、記事執筆時点(2017年3月)で、業界全体で見ても「過去3年間、貸し倒れが0件」という安全性の高い運用手段です。

主要18社に関しては2016年下期の平均利回りは8.1%、デフォルトは過去3年でゼロ件という実績なのだという。市場規模で見ても、2016年時点で前年比72%増となる533億円にまで成長している(米国では7兆円規模の市場だそう)。

特に業界大手のSBIソーシャルレンディングについては、長年の運用歴がありながら過去に1度も貸し倒れを起こしていません。

今回は、法人の短期資金の運用方法として、ソーシャルレンディングが注目されている理由と、法人口座開設を受付けている業者をまとめます。

会社経営と相性の良いソーシャルレンディング

法人の余裕資金運用先

事業から生まれた余剰資金は、何らかの形で運用することになります。

  • 不動産投資
  • 有価証券への投資
  • 定期預金
  • 国債・社債への投資

などなど。
既存事業や新規事業、M&Aなどに使うのが最も理想的なのですが、なかなかそういうわけにもいかず、不動産や有価証券への投資にまわしている経営者さんも多いと思います。

不動産投資は法人の財テクの中でも王道ですが、多額の借入が必要なのと、流動性の問題で簡単に売却できないため、短期資金の運用手段には向いていません。

株式投資(有価証券)も同様に、株価変動が大きいため、短期資金の使い道には向いているとはいえないでしょう。

余裕資金を定期預金に入れているという経営者の方は多いと思いますが、昨今の低金利ではタンス預金とほとんど変わらず、経営効率を下げる要因になってしまいます。

個人的には、安全かつまずまずの利回りが得られるという理由から、国債・社債での運用はおすすめできると考えています。

しかし、債券投資は投資期間が数年となるケースが多いため、短期での保有には向いていません。

また、大手証券会社から「オーダーメイドの債券を作りますよ」と提案される経営者の方もいると思います。

しかし、オーダーメイドの債券というのは、いわゆる「仕組債」のことで、これは証券会社にとって最高の儲けの種であり、顧客が損するようにできていたりします。

「オーダーメイドの債券」といいながら、「債券」と言う名前の爆弾を持たされることが少なくありません。

仕組債については、EB債(仕組債)に投資をするべきか?高利回りの裏に潜む危険性を参照ください。

こうしたそれぞれの金融商品の問題点を補完するのが、ソーシャルレンディングという新しい運用方法です。

短期資金を高利回りで運用できる

比較

ソーシャルレンディングは、短期資金を高利回りで運用できるのが特徴です。

運用期間3ヶ月や、1年以内のものが多く、利回りはリスクに応じて年率4%~15%程度が一般的です。

法人で運用するなら、リスクが小さく安定的な年4%程度の案件でも十分かと思います。(余剰資金の運用で15%を狙いに行くのは少々リスクが高いと思います)

また、年4%程度の案件を、様々な業者が様々なプロジェクトとして募集しているので、それぞれの業者・プロジェクトに対して余剰資金を小口に分けて分散投資することで、さらにリスクの低減を図ることができます。

通常、ソーシャルレンディングを通じた貸付資金は、債券と同じく毎月の利払いが行われます。その後、償還期間に元本が一括返済され、その投資案件は完了となります。

債券の代替資産として運用する

債券とソーシャルレンディングの比較

私は、ソーシャルレンディングは債券投資の代替資産として活用できるのではないかと考えています。

投資する段階で、

  • 原則として利回りが確定していること
  • 償還期間が決まっていること

の2つが確定しており、また案件数が豊富なので「3ヶ月後に必要となる資金は、償還期間3ヶ月のプロジェクトに投資する」、「(法人税の予定納税の支払い期日となる)6ヶ月後に必要となる資金は、償還期間6ヶ月のプロジェクトに投資する」といったスケジュールが立てやすいメリットがあります。

また、余剰資金が1,000万円あった場合、利回り0.4%の債券に1,000万円を投じる代わりに、100万円だけを利回り4%のソーシャルレンディングで運用し、残り900万円を現金で保有するか別の運用手段に回すということも考えられます。

利回り0.4%の社債に1,000万円を投じるのも、4%のソーシャルレンディングに100万円を投じるのも、得られる利益は同じです。

ソーシャルレンディングにおいて、利回り4%の案件というのは非常に低リスクなものが多く、十分な担保が付いていることがほとんどなので、安全性は極めて高いです。

また、100万円の投資金額を10万円ずつ小口に分けて、それぞれ別のプロジェクトに投資することができるのが、ソーシャルレンディングの強みです。

分散投資しておけば、万が一貸し倒れという最悪の事態が起こっても、他のプロジェクトの利回りで損失をカバーできます。

例えば、ソーシャルレンディングを活用して運用資金600万円を利回り10%で運用している人がいます。年間のリターンは60万円です。

これらを10万円ずつ小口に分けて60のプロジェクトに投資をした場合、仮にそのうち1つのプロジェクトで貸し倒れが起こっても、「60万円 – 10万円」で、年間リターンは50万円を確保できます。

ソーシャルレンディングは業界全体で過去3年間、貸し倒れが1件も発生していませんから、欲を出さずに確実なプロジェクトにのみ投資をしていけば、安全かつ効率的な運用が可能となります。

法人口座開設ができるソーシャルレンディング業者

基本的にほとんどのソーシャルレンディング業者は、法人口座を開設することができます。

私が実際に法人口座として使っているのは、クラウドバンクSBIソーシャルレンディングです。

どちらの業界大手の安心できる業者です。

クラウドバンク

クラウドバンク

クラウドバンクは、平均利回り6.78%(2016年運用終了したファンド実績値)の安定したソーシャルレンディング業者です。

再生可能エネルギーへの投資や、担保・保証付き案件が多いのが特徴です。ソーシャルレンディング業者の中では利回りが低めの案件が多いのですが、その分しっかりとした案件が多いので、貸し倒れが心配な経営者でも利用しやすいと思います。

また、参加している投資家数が多いという点も安心材料となっています。

クラウドバンク 公式サイトはこちら

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングは、金融大手のSBIグループが運営していることで知られています。

貸付型クラウドファンディングの中では長い歴史を誇りますが、これまでの貸し倒れ件数は0件となっており、投資家からも厚い信頼を得ている業者です。

クラウドバンクと同様に、利回りは決して高くないのですが、その分安定的な運用が可能です。

SBIソーシャルレンディング 公式サイトはこちら

その他の業者

マネオマーケットが運営する業者
業界大手のマネオマーケットが運営する業者は、個別対応での口座開設手続きとなります。

その他、個別案内での手続きとなる業者

ソーシャルレンディングを資金調達に活用する

ソーシャルレンディングのしくみ

ソーシャルレンディングは、簡単に言うと高利回りでも短期融資を受けたい事業者と、高利回りでの運用を希望する投資家のマッチングサービスです。

これまでは、年15%などの金利で商工ローンなどが事業者に対して短期貸付を行っていました。

この仕組みは、「商工ローンと事業者」の2者間での取引となり、商工ローン(ノンバンク)は貸出資金が増えるごとに多くのリスクを背負わなくてはなりません。

ここで新しく登場したのが、「投資家・ソーシャルレンディング業者・事業者」の3者での融資の仕組みです。

昨今の低金利では、投資家が期待利回りを得ることが難しくなっており、常に高利回りの投資案件を求めています。

そこで、ソーシャルレンディング業者が投資家と事業者の仲介業務を担い、投資家に対して新しい投資商品の提供をはじめました。

事業者側にとっては、仮に商工ローンから融資が受けられないほどの赤字状態であっても、高い利回りを提示し、それに投資家が納得してくれれば、資金調達ができます。

また、投資家はリスク・案件を吟味しながら新しい投資先を開拓することができます。

ソーシャルレンディング業者は両者のマッチングの手数料として、数パーセント(基本的に1%~3%)の手数料を得ることで、これまで商工ローンが背負っていたリスクを負わずに、収益を生み出すことができます。

この「三方良し」の関係が、ソーシャルレンディングが生み出した新しい仕組みです。

ビジネスローンの代替として使う

握手

そしてもちろん、事業者はソーシャルレンディングにおける「資金の借り手」になることもできます。

ソーシャルレンディングを通じて多くの投資家から資金調達をすることができるのです。

例えば、業界大手のクラウドバンクでは、クラウドバンク・ファイナンシャルサービスとして、資金調達したい事業者を募っています。

クラウドバンク・ファイナンシャルサービスの概要
貸付利率:実質年率6.0%~20.0%(融資取扱手数料含む)

返済期間:最長60ヶ月

担保:不動産、有価証券、預金担保、売掛債権

原則として担保が必要となりますが、実質年率6%~20%で資金を集めることができるので、ビジネスローン・商工ローンの代替として、こうしたサービスを活用し、事業を拡大することもできます。

また、担保は不動産以外にも有価証券や売掛債権が利用できます。

最近では、主に再生可能エネルギーや不動産の建設資金、また運転資金としてもソーシャルレンディングを使った資金調達をしている事業者が多いです。