Smart-iシリーズの評価とおすすめ商品、りそな最強のインデックス投信

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Smart-i

インデックスファンド「Smart-iシリーズ」は、資産運用会社「りそなアセットマネジメント」が展開する投資信託です。

りそなグループはこれまで、確定拠出年金(DC)の専用ファンド「りそなDC信託のチカラ」を始めとした競争力の高い商品を展開してきました。

しかしここ最近「つみたてNISA」や「イデコ(個人型確定拠出年金)」の開始とともに、他社の低コストなインデックスファンドが増加。

りそなアセットマネジメントの投資信託の魅力も、相対的に失われつつあったことは事実です。

こうした状況を踏まえてりそなアセットマネジメントが生み出した新しいラインナップが「Smart-i」シリーズの投資信託となります。

Smart-i(スマートアイ)は、これまでになかった超低コストなインデックスファンドとして、りそなグループが本気を出して作った「良い投資信託」です。

Smart-iのおすすめ商品を徹底解説

良い投資信託3つの条件

りそなグループ最強のインデックス投信とも言える「Smart-i」シリーズはすべて、購入時手数料が0円のノーロードファンドです。

当サイト「1億人の投資術」では、これから資産運用をはじめる方のために「良い投資信託3つの条件」を提案しています。

それが、

インデックスファンド
経済成長に連動。長期的にみると数多くのアクティブファンドはインデックスファンドに年率リターンで劣っている
低コスト
信託報酬のこと。信託報酬は「年率」で発生。例えば年率1%のコストの場合、投資額が1億円だと年間100万円のコスト負担となる
購入時手数料0円
投資額に対して一定の料率で発生する購入時手数料は無視できない負担になる

となり、Smart-iシリーズはこれらの条件を満たしている投資信託です。

中でも特に重要なのが「信託報酬」の存在です。

年率で発生する信託報酬は、運用金額が大きくなるほどコスト負担となる絶対額が増える仕組みです。

例え0.1%でも信託報酬が低い投資信託を選ぶことが、将来の結果に大きな影響を及ぼします。また、この信託報酬こそが最近の投信を選ぶ上で個人投資家が最も意識すべき点でもあります。

それでは、りそなアセットマネジメントの「Smart-i」のラインナップについて解説していきます。

※信託報酬はすべて税抜となっています。

Smart-i TOPIXインデックス

TOPIX

  • 信託報酬:0.17%
  • 連動指数:TOPIX(東証株価指数)

Smart-i TOPIXインデックスは、TOPIX(東証株価指数)に連動するインデックスファンドです。

TOPIX(東証株価指数)は、東証一部に上場している全銘柄を時価総額加重平均(浮動株のみが計算対象)によって計算した指数です。

これはわかりやすく言うと、日本の経済成長に伴って上がる指数と考えることができます。

このように、インデックスファンドはその国の国民が一生懸命に働き、その結果として日本の経済が成長し、それが株価指数に反映され投資家が果実を得られる仕組みになっているのも面白いところです。

インデックスファンドの対義語に「アクティブファンド」があります。

アクティブファンドは、投資のプロが独自の調査・分析によって腕をふるい、インデックス指数以上の成果をあげることを目指す投資信託です。

一般的に、株式投資と言うと「値上がり・値下がり」などのギャンブル的な要素を思い浮かべる方が多いと思いますが、これはどちらかというとアクティブファンドに近い考え方です。

インデックスファンドはTOPIXのような指数(つまり経済成長)が裏付けとなっているため、長期的には経済成長とともに拡大していくという点で異なります。

Smart-i 日経225インデックスとの比較

類似の商品として、「Smart-i 日経225インデックス」があります。

こちらは、連動指数が「日経平均株価」となっており、信託報酬はSmart-i TOPIXインデックスと同じです。

基本的にどちらも「国内株式」に投資するファンドであり、日経平均株価とTOPIXは概ね連動するため、どちらでも好きな方を選択して問題ありません。

しかし、「日経平均株価」が日本経済新聞社が選定した代表的な225銘柄から作られる指数であるのに対して、TOPIXは東証一部に上場しているすべての企業が指数の計算対象となっています。

また、日経平均株価は「単純平均」によって算出されるため、値がさ株(株価の高い株)の影響を受けやすい特徴があります。

一方で、TOPIXは「浮動株・時価総額加重平均」によって算出されており、より日本経済の成長を反映した指数だと考えることができます。

上記の理由から、一般的には「TOPIX連動型のインデックスファンド」を選択することが多いです。

Smart-i 国内債券インデックス

国内債券ファンドの組入比率

  • 信託報酬:0.14%
  • 連動指数:NOMURA-BPI総合

株式は「リスクの高い資産」として知られています。逆に、「債券」はリスクの低い資産と言われており、リスクを抑えた投資をしたい方におすすめの商品です。

Smart-i 国内債券インデックスは、業界最低水準の低コストで数多くの国内債券に分散投資ができる投資信託です。

債券自体は元本保証ではありませんが、しっかりと分散投資が行われいること、そして上記の図が示す通り、国内債券インデックスファンドは、組入資産の9割以上が安全度の高い国債・地方債・政府保証債となっています。

中でも国が発行する債券である「国債」は8割以上の組入比率を誇っています。

国債は「無リスク資産(リスクのない資産)」と言われていることからも、Smart-i 国内債券インデックスの安全度がわかると思います。

一般的には、リスクを抑えて資産運用をしたい場合、株式インデックスファンドの比率を下げて、国内債券インデックスファンドの比率を上げることがおすすめされています。

しかしながら、国内債券はインフレに弱いという弱点もあります。

国内債券にバランスが偏りすぎてしまうと、インフレ率に対して投資利回りが下回り、相対的に現金が目減りしてしまうリスクがあります。(これは定期預金で運用していても同じです)

インフレ負けとは?

国内債券インデックスファンドは安全な投資先として知られています。

しかし、経済には「インフレ(物価高)」が存在します。

例えば、インフレ率が年2%の場合、世の中に出回っている物の価格が年2%の値上げになっていることを意味します。

わかりやすく言うと、50年前の100円と今の100円の価値が違うと言われたり、販売価格は10年前から変わっていなくても、袋に入っているポテチの枚数が少なくなっているのはインフレの影響です。

このように、私たちが知らない間にお金(現金)の価値は目減りしており、ただ現金を保有しているだけでは私たちの「購買力」が低下してしまいます。

このインフレリスクを打開するために、私たちは利息のつく定期預金や債券ファンドなどで運用を行うのですが、実際これらの安全資産はインフレ率を下回る運用結果しかもたらさないことも多いのです。

かといって、株式に資産の全額を入れるのはリスクが高い。そこで、バランスの取れた資産構成(アセットアロケーション)が必要となってきます。

インフレについての詳しい情報は、「個人ができるインフレ対策!物価上昇で価値の上がる資産まとめ」という記事をご確認ください。

Smart-i 先進国株式インデックス

先進国株式インデックスファンド

  • 信託報酬:0.20%
  • 連動指数:MSCIコクサイ(配当込み、円換算ベース)

Smart-i 先進国株式インデックスは、先進国23カ国の主要な株式に分散投資をする投資信託です。

MSCIコクサイ(配当込み、円換算ベース)という指数に連動するファンドなのですが、これはいわば「世界経済の成長に連動する指数」となります。

つまり、Smart-i 先進国株式インデックスを購入することで、自動的に世界23カ国に分散投資し、各国の時価総額の80%以上をカバーし、投資信託を通じて間接的に、マイクロソフトやFacebookといった世界的に有名な企業に投資できます。

そして何よりも、世界経済の成長の恩恵を果実として受け取れるという仕組みも、このような投資信託の良いところです。

ただし、「先進国株式」への投資は「国内株式」への投資よりもリスクが高いです。

ハイリスク・ハイリターンな投資となるため、積極的に運用したい方は比率高め、そうでない方は資産全体に対して小さめの比率で運用することをおすすめします。

Smart-i 先進国債券インデックス

先進国債券

  • 信託報酬:0.19%
  • 連動指数:シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)

Smart-i 先進国債券インデックスは、先進国の債券に分散投資を行う投資信託です。

先ほど、国内債券は安全度の高い資産だと述べましたが、外国債券は全く別物で「決してリスクが低いとはいえない」資産だと考えてください。

リスク度合いとしては、「先進国株式 > 国内株式 > 先進国債券 >>> 国内債券」という感じです。

先進国債券は安定したインカム(利回り)が得られると言われていますが、リスクも大きいため、個人的にはそこまで組み入れる必要性を感じません。

為替ヘッジありと為替ヘッジなし

Smart-i 先進国債券インデックスには、「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」の2種類があります。

どちらも購入時手数料は0円、信託報酬も同じです。

「為替ヘッジあり」は、海外資産に投資をしても為替変動の影響を受けないため、リスクは低めです。

「為替ヘッジなし」は、為替変動が少なからず損益に影響を与えるため、リスクは高めとなります。

このように説明すると、リスクを取りたくない方は「為替ヘッジあり」を選択したいと思うかもしれません。

しかし、「為替ヘッジあり」には別途「ヘッジコスト」と呼ばれる隠れたコストが発生します。

実はこの「ヘッジコスト」が無視できないほど大きな費用となっているのが昨今の状況です。

よって、現実には「為替ヘッジなし」を選択するのが普通であり、純資産残高で比較しても多くの人がそうしています。

為替ヘッジに関する詳しい内容は「為替ヘッジあり・なしの違い!コストを考えて必要かどうか判断すべし」にて解説しています。

Smart-i 新興国株式インデックス

新興国

  • 信託報酬:0.34%
  • 連動指数:MSCIエマージング・マーケット(配当込み、円換算ベース)

Smart-i 新興国株式インデックスは、世界の新興国株式に分散投資する投資信託です。

新興国株式は、先進国よりもさらにリスクが高く、最もハイリスク・ハイリターンな資産です。

しかし、過去の長期的なデータによれば、新興国株式のリターンは先進国株式に劣っていると言われているため、個人的には積極的に投資をする必要はないと考えています。

新興国株式への投資はあくまでも「お好み」であり、その比率もどれくらいリスクを取って運用したいかという個人の意思によって異なってくると思います。

少し以外な感じもしますが、連動指数である「MSCIエマージング・マーケット」には中国やインドも含まれています

インドはともかくとして、中国はすでに先進国だと思っている人もいるかもしれませんし、これからは中国が伸びる時代だと考えている人も多いと思います。

前述の「Smart-i 先進国株式インデックス」には中国株・インド株は含まれておらず、これらの国は新興国扱いであることを覚えておきましょう。

国別のおおよその資産配分比率ですが、中国(27%)、韓国(14%)、台湾(10%)、インド(8%)、南アフリカ(6%)、その他(34%)となっています。

中国、韓国、台湾といった日本を除くアジア勢で50%程度の投資比率になっていることに注目です。

新興国株式インデックスファンドについては、資産運用会社「三菱UFJ国際投信」が展開している「eMAXIS Slim」シリーズがとても力を入れている状態です。

信託報酬を徹底的に抑えたSmart-iシリーズですが、新興国株式インデックスファンドでの競争においては、やや遅れをとっています。

記事執筆時点(2018年2月1日)で、eMAXIS Slim新興国株式インデックスが年率0.19%、そしてEXE-i つみたて新興国株式ファンドが年率0.18%となっています。

Smart-iとの信託報酬の差が「0.16%」となっており、これは運用資産が1,000万円の場合で毎年16,000円のコスト差が付くことを意味しています。

さすがにこれだけ差が付くと、より信託報酬の低いファンドを選択する方が合理的です。

ちなみに、eMAXIS Slim新興国株式インデックスも「MSCIエマージング・マーケット(配当込み、円換算ベース)」に連動するインデックスファンドなので、運用結果は基本的に同じです。

結果が同じなら、やはり少しでもコストの小さいものを選択するにこしたことはありません。

Smart-i Jリートインデックス

オフィスビル

  • 信託報酬:0.17%
  • 連動指数:東証REIT指数(配当込み)

Smart-i Jリートインデックスは、東証リート指数に連動します。

リートとは、不動産投資信託のことを言い、Smart-i Jリートインデックスを購入することで、間接的に六本木ヒルズや新宿マインズタワー、汐留ビルディングなどの大規模不動産に投資できます。

リートは、不動産テナントからの賃料収入が利益の源泉となっているため、安定した収益が期待できます。

しかし、一般的には「国内株式・先進国株式・国内債券・先進国債券」の4資産でリスク調整が十分行えるため、リートを資産に組み入れるかどうかは「お好み」となります。

Smart-iシリーズには、先進国の不動産を投資対象としている「Smart-i 先進国リートインデックス」もあります。

こちらは、信託報酬が年率0.20%となっており、「S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込み、円換算ベース)」に連動する投資信託です。

同じく「お好み」で組み入れるかどうかの判断ができる資産です。特に魅力を感じなければ、資産に組み入れる必要はないと考えています。

株式投資ファンドでも、間接的に不動産業種の会社に投資を行っていますので、不動産バブルでも来ない限り、Jリート、先進国リートインデックスを保有していなかったからと言って、リターンで遅れをとることはないと思います。

Jリートについて詳しく知りたい方は「3分で頭がスッキリするJリート(不動産投資信託)の仕組み」をご覧ください。初心者でもJリートの基礎を簡単に理解できるようになります。

つみたてNISAの主力商品としてもおすすめ

管理人の評価

Smart-iシリーズは、りそなグループが本気を出して作った、非常に良い投資信託です。

競合のインデックスファンドと比較して、信託報酬で負けてしまう部分もありますが、その差が小さいものであれば「りそなの方が信頼できる」などの理由でSmart-iを選んでも良いと思います。

もちろん、つみたてNISA対象商品ですので、この制度を活用して将来の資産形成を考えている人にもおすすめできる投資信託です。

Smart-iシリーズは、りそなグループの銀行とネット証券でのみ取り扱っています。おそらく、(りそなグループ以外の)大手銀行や大手証券会社では扱っていない商品です。

私は、銀行や証券会社などの営業マンがおすすめしてくる投資信託は買うべきではないと考えています。(総じてコストの高い顧客にとって不利な商品が多いため)

しかし、Smart-iシリーズであれば、りそな銀行の営業マンからおすすめされても、納得して購入できる顧客本位の商品です。

ちなみに、Smart-iシリーズをはじめ、インデックスファンドのほとんどが「分配金再投資」の投資信託となっています。

将来的に分配金が出ないとは言い切れませんんが、基本的に分配金は自動的に再投資される「分配金なし」の投資信託だと考えてください。

この手のファンドは一見魅力がないようにも思われますが、分配金を自動再投資することで税金の支払いを繰り延べることができるため、複利効果を最大限に活用できます。

もし、分配金のような利益が欲しくなった場合は、そのつど保有している投資信託を解約することで現金化します。

投資信託の「ひふみプラス」を毎月分配型ファンドにする方法とそのデメリット」という記事に書きましたが、SBI証券の「投資信託定期売却サービス」を使うことで、保有している投信を毎月自動的に売却できます。

このサービスを活用すると、分配金を出さない投資信託でも、実質的な分配型投信のように扱えます。

どこで購入できるの?

スマホを見る女性

記事執筆時点(2018年2月1日)でSmart-iの販売会社となっているのは、

  • りそな銀行
  • 埼玉りそな銀行
  • 近畿大阪銀行

のりそなグループの金融機関と、

  • SBI証券
  • 楽天証券
  • 松井証券
  • マネックス証券

のネット証券のみです。

銀行窓口や営業マンから購入したい場合は、りそなグループの金融機関を利用し、それ以外の方はネット証券での購入がおすすめです。

次の記事は「信託報酬が安いと評判の投資信託5選!低コストなインデックスファンドは?」です。

Smart-iシリーズをはじめ、低コストで高い評価を得ている投資信託を比較していますので、合わせてご覧ください。