ソーシャルレンディングの貸し倒れ率0%を続けるリスクの低い業者

ソーシャルレンディングの教科書

握手

最近、借り手(事業者)と貸し手(投資家)をつなぐソーシャルレンディングが注目されています。

しかし、その裏側で「怪しいのではないかと思えるソーシャルレンディング業者」が増えているのも事実で、私は将来的にソーシャルレンディングの貸し倒れ率は増えると予想しています。

記事執筆時点(2017年11月)において、過去3年間でソーシャルレンディング業者全体の貸し倒れ率は0%と言われています。

しかしこれは、

  • 借り手がソーシャルレンディングで借り換えできる
  • 元本の返済期間がまだ到来していない

ことの影響が大きく、これから元本の償還期限が増えるタイミングで本当にすべての案件で正常な返還が行われるのか、また借り手がソーシャルレンディングで資金調達できなくなってもしっかりと返済できるのかはわかりません。

しかし、中には非常に信頼のおけるソーシャルレンディング業者があるのも事実です。

その代表格となるSBIソーシャルレンディングは、リーマンショック前から運用されており、長い運用実績がありながら貸し倒れ率0%を維持しているからです。

貸し倒れ率0%の実績を誇る

SBIソーシャルレンディング

SBIソーシャルレンディングは、SBI証券や住信SBIネット銀行でもおなじみの、SBIグループのソーシャルレンディング業者です。

ソーシャルレンディング業界でも運用歴が長く、業界の中では古株のような存在です。

しかし、長い運用歴と実績を築きながらも、過去の貸し倒れが1件も起こっていないことで高い評価を得ています。

記事執筆時点(2017年11月)の情報となりますが、現在のデータは下記の通りです。

オーダーメイド型ファンド
累計貸付総額216億円、累計の延滞・貸し倒れ発生は0円
不動産担保事業者ファンド
累計貸付総額124億円、累計の延滞・貸し倒れ発生は0円
カンボジア技能実習生支援ローンファンド
累計貸付総額1,139万円、累計の延滞・貸し倒れ発生は0円

※記事執筆時点(2017年11月)時点の情報です

担保カバー率の高さ

担保カバー率

貸し倒れ率0%という実績だけでも十分安心できますが、SBIソーシャルレンディングでは徹底した担保の確保を行っています。

ソーシャルレンディングの場合、万が一借り手が資金を返済できなくなった場合に備えて、担保を設定することが多いです。

しかし、この担保において「本当に担保評価額相当の価値があるのか?」疑問に感じる業者が少なくありません。

募集金額が1億円の投資案件に対して、1億円の担保を設定しているという説明があっても、その担保が本当に価値のあるものでなければ、実質的には無担保で貸しているのと同じであり、投資家は見えざるリスクを背負わされることになります。

しかし、私が過去に調査したところ、SBIソーシャルレンディングは(他のソーシャルレンディングと比較して)とても信頼のおける担保設定を行っているので驚きました。

SBIソーシャルレンディングでは、不動産担保など一定の評価が見込めるものだけを担保として設定し、価値のないものは担保評価額0円として計算しています。

情報の透明化を徹底

ソーシャルレンディングの仕組み

ソーシャルレンディングの問題点として、私が最も気にしていることは「情報の不透明さ」です。

ソーシャルレンディングでは、貸付先の具体的な企業名を開示することは法律で禁じられているため、「A社・B社」のような表記となります。

また、貸付先の事業内容や業績、調達資金の使途などについても完全に知ることはできません。このあたりが、私がソーシャルレンディングの問題点だと感じることです。

そして、もう一つの不透明な部分に「業者手数料」があります。

ソーシャルレンディング業者は、借り手(事業者)の借入金利と、貸し手(投資家)の利回りの差を「スプレッド」として収益にしています。

つまり、ソーシャルレンディング業者が何パーセント中抜きをしているか?は投資判断をする上でもとても重要になってくるのですが、この部分がブラックボックスになっていることが少なくありません。

一般的に、利回りが低いほどリスクも低くなり、利回りが高くなればその分リスクも高くなります。(ハイリスク・ハイリターンとローリスク・ローリターンの関係)

しかし、極端な例をあげると、仮に利回り3%の案件があったとしても、ソーシャルレンディング業者が10%の手数料を中抜きしている場合、借り手は年率13%という高金利で資金調達をしていることになります。

年率13%でしかお金を借りることができないリスクの高い会社に、私たちは利回り3%で投資をしていることもありえるのです。

しかし、SBIソーシャルレンディングは「顧客中心主義に基づく業務運営方針」に基いて、業者手数料(SBIソーシャルレンディングの取り分)を開示しています。

顧客中心主義に基づく業務運営方針

1.お客さまの最善の利益の追求
2.利益相反の適切な管理
3.手数料等の明確化
4.重要な情報の分かりやすい提供
5.お客さまにふさわしいサービスの提供

SBIソーシャルレンディングの過去の取り扱いファンドを確認すると、業者手数料は最大3%(その多くは1%)になっています。

業者手数料が1%であれば、投資家が受取る利回りと事業者が負担する金利に大きな差が生じないため、本当の意味で借り手と貸し手を繋ぐサービスになっていると言えます。

ちなみに、この水準の業者手数料は業界最低水準とのことです。

マイクロファイナンスや再生可能エネルギーへの投資

再生可能エネルギー

これまで、SBIソーシャルレンディングでは不動産担保ローンファンドが中心に展開されていました。

しかし、新しい取り組みとして

  • 再生可能エネルギー
  • マイクロファイナンス
  • 地方創生

などの案件募集も行っています。

再生可能エネルギー

SBIソーシャルレンディングの再生可能エネルギー案件は、主に太陽光発電所とバイオマス発電所を建設する予定の業者に対する融資です。

協業ローンファンド「かけはし」は、太陽光発電所を建設することによって日本の再生可能エネルギー普及に貢献しているファンドへの資金調達案件です。

利回りは約7%で、「SBISLメガソーラーブリッジローンファンド」としてすでに累計60億円を越える資金を集めています。

マイクロファイナンス

新興国の消費者へ小口融資を行う「マイクロファイナンス」の案件として、SBIソーシャルレンディングでは「SBISLカンボジア技能実習生支援ローンファンド」を展開しています。

投資先が新興国となるため、利回りは約10%とややリスクの高い案件ですが、出光セゾンマイクロファイナンスとの協業によって誕生した投資案件です。

日本で働くカンボジア人技能実習生向けに、出光セゾンマイクロファイナンス(カンボジア)有限会社からの借換えに限定した貸付事業で運用するファンドです。

日本で働くカンボジア実習生は、研修費用がないため「出光セゾンマイクロファイナンス」からお金を借り、日本で実習を受けます。

しかし、出光セゾンマイクロファイナンスからの借入資金は短期間で返済しなくてはなりません。

そこで、その資金をSBIソーシャルレンディングで集めた資金が立て替えるというのが、このファンドの目的です。

SBIソーシャルレンディングで集めたお金はカンボジア人実習生に貸付され、出光セゾンマイクロファイナンスへの返済に充てられます。

その後、カンボジア人実習生は毎月分割で、SBIソーシャルレンディングの投資家に返済を行うという仕組みです。

地方創生

地方創生のクラウドファンディング「セキュリテ」を展開していることで注目されている「ミュージックセキュリティーズ」との提携によって、地方創生案件も積極的に拡大しています。

こちらはまだまだこれからという段階ですが、非常に楽しみに案件です。